「及び」の意味と使い方|並びに・または・かつとの違いや句読点の付け方

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    社会人になればメールなどで「及び」という言葉を使いますよね。よく使う言葉ですが、意味や使い方、句読点の位置をしっかり理解できていない方もいるのではないでしょうか。ここでは「及び」の使い方を徹底的に解説します。

    目次

    「及び」の読み方

    「及び」の読み方

    「及び」は「および」と読みます。

    「及び」ではなく、平仮名で「および」と表記しても問題ありません。しかし、同じ文章内では漢字表記か平仮名表記かは統一するようにしましょう。

    「及び」の意味とは?

    「及び」の意味とは?

    「及び」には複数の意味があります。

    • 名詞を繋ぐ「と」
    • あるところ・とき・状態などに達する

    それぞれ使うタイミングなどに違いがありますのでしっかり覚えましょう。

    名詞を繋ぐ「と」

    「及び」は、名詞を繋ぐ「と」と同じ役割で使用されます。つまり、複数のものを並列したり、あるものに付け足しをする役割があることを表現したりするために使用するのです。

    「及び」は「と」に比べて、よりフォーマルな場面で使用されます。たとえばビジネスシーンにおいては、「提案資料とそのコピーをおもちになって」というより「提案資料及びそのコピーをおもちになって」のほうが適した表現です。

    今回の記事ではこちらの意味における「及び」について解説していきます。ときと場合に合わせた言葉遣いがしっかりとできるようになりましょう。

    あるところ・とき・状態などに達する

    「及び」には動詞としての意味で「あるところ・とき・状態などに達する」という意味もあります。「AがBに及ぶ」や、打ち消しをともなって「AはBに及びません」の形でよく使われています。

    今回の記事では動詞としての「及び」ではなく、「と」と同じ意味をもつ接続詞としての「及び」について解説していきます。

    「及び」と間違いやすい言葉

    「及び」と間違いやすい言葉

    「及び」と間違えやすい言葉は4つ存在します。

    • 並びに
    • または
    • あるいは
    • かつ

    この4つと「及び」の違いをしっかりと理解していないと、ビジネスにおいて重大なミスをしてしまう危険性も。確実に理解して、正しく「及び」を使えるようになりましょう。

    「及び」と「並びに」の違い

    「及び」と「並びに」を同じように使っている人もいるでしょう。しかし、この2つの言葉には細かい違いが存在します。その違いとは、「及び」は似たもの同士を並べるために使用するのに対して、「並びに」は種類や規模が異なるもの同士を並べるために使用すること。

    たとえば、「紙辞書及び電子辞書、並びにノートパソコン」というように使います。この文では「紙辞書」と「電子辞書」は同じ種類ですが、ノートパソコンは違う種類ですよね。いままで「及び」と「並びに」を同じように使っていたという方は注意してください。

    「及び」と「または」の違い

    「及び」と「または」は似ていますが明確な違いがあります。それは「または」は「どちらか一方」という意味を含んでいること。たとえば、「A及びB」と表現すると「AとB」という意味になりますが、「AまたはB」と表現すると「AかBのどちらか一方」という意味になります。

    「及び」と「または」の意味の違いを知らないと、あきらかなミスを生み出しかねません。しっかりと覚えておきましょう。

    「及び」と「あるいは」の違い

    「及び」と「あるいは」にも明確な違いがあります。それは「あるいは」に「どちらかを選択してください」という意味が含まれていること。「及び」と「または」の違いに非常に似ています。

    「スプーン及びフォークをご使用ください」と書かれていれば、「スプーンとフォークを使ってください」という意味。一方で「スプーンあるいはフォークをご使用ください」と書かれていれば、「スプーンかフォークのどちらかを選択して使ってください」という意味になります。

    「及び」と「かつ」の違い

    「かつ」は「複数の事柄が並行して進んでいる様子」を表しています。「似たもの同士を並列させる」という点では「及び」と非常に似ているのですが、「並列した事柄が同時に起きている」という部分に違いがあるのです。

    たとえば「迅速かつ丁寧な行動が求められる」のように使われ、「迅速と丁寧が同時に求められていること」を表現します。

    「及び」の類義語・言い換え

    「及び」の類義語・言い換え

    「及び」には3つの代表的な類義語・言い換えがあります。

    • その上
    • 加えて
    • さらに

    これら3つはすべて名詞を繋げる「と」と同じ役割を持っています。「並びに」や「かつ」も類義語のように使われる場面が多くありますが、厳密には違いがあることは前述の通りです。使う際には間違えないように注意してください。

    「及び」の対義語・反対語

    「及び」の対義語・反対語

    「及び」の対義語・反対語として使用される言葉があります。

    • または
    • あるいは

    以上の2つです。これらは対義語・反対語とされつつも、意味を混同して使われやすい言葉でもあります。間違って使っていると、ビジネスにおける大きなミスに繋がりますので、改めて自分で確認しておいてください。

    「及び」の句読点の付け方

    「及び」の句読点の付け方

    「及び」において多くの人がつまずいてしまうのが句読点の付け方。ビジネスメールや文章を書く際に、どのように読点を打つべきかを迷う人が多いです。

    「及び」における読点の付け方で意識すべき点は3つ。

    • 読点を付けない
    • 読点を「及び」の前に付ける

    詳しい内容について、順番に見ていきましょう。

    付けない

    「及び」では読点を付けなくてもOKとされています。なので、「A及びB」と表記しても問題ありません。

    前につける

    「及び」に読点を付けるとすれば、「及び」の前に付けるのが正解。表記する際には「A、及びB」と読点を付けるようにしましょう。

    「及び」の使い方と例文集

    「及び」の使い方と例文集

    「及び」の意味を知っていても、実際にどのように使用するのかを知らなければ意味がありません。「3つ以上の事柄を併記するとき」や「日常会話」では「及び」を使うときに注意が必要。社会人として正しい使い方ができるように、覚えておきましょう。

    「及び」の使い方

    「及び」は2つ以上の事柄を併記するときに「A及びB」のように使用します。しかし、3つ以上の事柄を併記するときに「A及びB及びC」と表記してはいけません。

    3つ以上の事柄を併記するときには「及び」は最後の事柄の前で使用します。たとえば、「A、B及びC」と表記するのが正解。文化庁の「言葉に関する問答集」においても、最後の事柄の前に「及び」をつけるのが正式であるとされています。間違って使用していると「能力がない人だ」との印象をもたれてしまう可能性があるので、注意してください。

    「及び」を使用するときの注意点

    「及び」は日常会話では使用しないようにしましょう。

    「及び」はビジネスシーンなどのかしこまった場面で使用する言葉。日常会話で使っていると、非常にまわりくどく感じられます。日常会話では「と」を使った方が、自然に感じられますよ。

    「及び」の例文

    「及び」は以下のように使用されます。

    • 録画及び録音は禁止されています。
    • 電車、及びバスを使用してご来店ください。
    • 紙辞書、及び電子辞書の使用は禁止されています。
    • 発熱、及び吐き気などの症状がある方はご遠慮ください。
    • グループA、B及びCの代表者は登壇してください。

    「及び」を英語でいうと?

    「及び」を英語でいうと?

    「及び」を英語で表すと「and」となります。対義語・反対語である「または」「あるいは」は、英語で表すと「or」です。

    「及び」は社会人には必須のワード

    「及び」は社会人には必須のワードです。ビジネスメールや案内文など、社会人であれば「及び」を使わなければならない場面がたくさんあります。そのような場面において「及び」ではなく「と」を使っていると、相手に「幼稚な人間だ」と思われても仕方ありません。
    間違いなく「及び」を使えるようになり、社会人として大人な印象をもたれるようになりましょう。

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