「気付」の意味や使い方とは?様方との違いや書き方、注意点、類語も例文解説

気付

ときどき郵便物の宛名で目にする「気付」という言葉、どういう意味か説明できますか?「気付く」を連想し、何か気を付けるように注意する表現かと思う方も多いはずです。「気付」の意味方正しい書き方、例文や英語表現まで、わかりやすく説明します。

目次

「気付」の意味とは?

「気付」の意味とは?

仕事で目にする郵送物の中で「気付」という表現を見かけたことはありませんか。ビジネス上の郵送物の宛名に主に使われる「気付」には大きく2つの意味があります。まずは「気付」の読み方とともに、意味についてわかりやすく説明します。

読み方は「きづけ」

「気付」は「きづけ」と読みます。「きつけ」と読む場合もありますが、その場合は意味が変わり、「元気をつけること。また、そのための酒など」という意味になります。次に説明する「気付」とは違うので、気を付けてくださいね。

相手の注意を喚起させる言葉

まず1つ目の意味は、「相手の注意を喚起すること」です。「それまで気にとめていなかったところに注意が向いて、物事の存在や状態を知る」という意味の「気付く」という表現から由来します。

郵便物の宛名の1つ

もう1つの意味は郵便物の宛名の1種で、「郵便物を相手の現住所ではなく、その人の勤め先や立ち寄り先へ送ること」を意味します。今回紹介する「気付」はこちらの意味に当てはまります。詳しくは「気付が使われる主なシーン」項目で説明しますが、出張者の宿泊先に書類を送る場合や入院中の上司に書類を送る場合など、さまざまな場面で「気付」が使われます。

「気付」の書き方と注意点

「気付」の書き方と注意点

「気付」という宛名はビジネス上でよく使われるので、特に書き方に間違いがないように注意する必要があります。次の3つのポイントを押さえ、ビジネスレターなどでご活用ください。

「御中」「様」などと一緒に使えない

「気付」は送る相手の経由地・立ち寄り先に対する宛名ですので、「気付」と一緒に「御中」や「様」を使うことはできません。例えば、「〇〇ホテル気付 御中」などの書き方はNGです。ただし、「〇〇ホテル気付 田中様」など、「気付」の次に個人名など、詳細の宛名を書く場合には「御中」や「様」を付けられます。

「気付」の次に来る名前などは改行して書く

「気付」は一般的に単独で使われることは少なく、その次に個人名や団体名など、詳細の宛名を付ける場合が多いです。「〇〇 気付」と記載した後は必ず改行し、個人名や団体名を記載してください。そう書くことによって、経由先と宛先が明確になります。

宛先が個人名の場合は「様」、団体名の場合は「御中」をさらに付けるといいでしょう。

個人の自宅に贈る場合は「気付」を使わない

送る方の自宅宛てに書類などを送る場合は「気付」を付ける必要はありません。

また、個人宅に同居している方に書類などを送る場合は「気付」ではなく、「様方」という表現を使います。詳しくは「類義語と違い」の項目で説明します。

「気付」が使われる主なシーン

「気付」が使われる主なシーン

主にビジネスシーンで使われることが多い「気付」ですが、具体的にどのような場面で使われているでしょうか。各シーン別に例文を交えてご説明します。

出張者が宿泊しているホテルに書類を送付するとき

遠方に出張している同僚や上司などに、商談に必要な書類を送らないといけない場合もありますよね。そういう場合は相手が泊まっているホテルに書類を送った方が確実に相手に届くでしょう。その場合の宛名の書き方は次のとおりです。

〒000‐0000
福岡県福岡市博多区
〇〇ホテル 気付
田中様

親会社の内部にある子会社宛てに郵送物を送るとき

送り先の企業がある親会社の子会社である場合で、ときには子会社が親会社の敷地内の建物や一部フロアに間借りしているケースがあります。そういう場合は子会社宛てに直接書類などを送っても確認に時間がかかり、書類がなかなか届きにくいこともあります。「親会社名 気付」で送るようにしましょう。書き方の例は次のとおりです。

〒000‐0000
東京都中央区八重洲一丁目
株式会社 〇〇 気付
株式会社 △△ 人事部御中

病院に入院中の上司などに郵送物を送るとき

会社の同僚や上司が病気やケガで病院に入院しているとき、業務に必要な書類を入院先の病院に送付しないといけない場合がありますよね。入院先の病院は相手の一時的な滞在場所ですので、こういう場合も宛先に「気付」を書いて郵送する必要があります。ただし、入院中の方は仕事よりは回復が優先ですので、本当に必要な場合以外は送らないようにしましょう。宛名の書き方の例文は次のとおりです。

〒000‐0000
大阪府大阪市北区
〇〇総合病院 気付
近藤様

結婚式場などに電報を送るとき

結婚式や葬式、お通夜などのお知らせは受けているものの、都合が悪く参加できない場合がありますよね。そういう場合は直接会場宛てに電報を送ることが多いです。もちろん結婚式場や葬式の会場なども相手の一時的な滞在先ですので、「気付」を書いて郵送しましょう。近年ではインターネットでも電報を送れますので、式への参加が難しい場合は、電報を積極的に活用して、相手へお祝いやお悔やみの気持ちを伝えましょう。宛名の書き方の例文は次のとおりです。

〒000‐0000
兵庫県神戸市中央区
〇〇ホテル 気付
木村太郎・裕子様

「気付」の類義語と違い

「気付」の類義語と違い

「気付」と似た宛名の敬称の中に「御中」と「様方」があります。「御中」と「様方」のそれぞれの意味と、「気付」との違いについてわかりやすく説明します。

御中

「御中」は「おんちゅう」と読み、会社や団体など、宛先が特定の個人でないときに使う宛名の敬称です。「〇〇部 御中」と書くと、「〇〇部の皆様」という意味で、「御中」の中には相手の会社・団体に対する敬意がすでに込められています。

「気付」と併せて使う場合は、「〇〇株式会社 気付 △△株式会社 御中」などの書き方をします。しかしこの場合、経由地である「〇〇株式会社」が会社だからといって「〇〇株式会社 気付 御中」という書き方はできないので、気を付けてください。

様方

「様方」は「さまがた」と読み、送り先の世帯主の苗字と受取人の苗字が違う場合に使う敬称です。例えば、結婚した娘が出産などで実家に長期滞在している場合、名字の違う親戚のお家に長期間居候している場合など、この「様方」を使えます。ただし、普段一緒に住んでいない家族でも名字が同じ場合は「様方」を使わないので、注意が必要です。

この「様方」は「気付」と違い、個人宅に手紙などを郵送するときに使います。例えば、「鈴木太郎様方 木村裕子様」などの書き方ができます。

「気付」の英語表現

「気付」の英語表現

英語で手紙や書類を郵送するとき、相手の一時的な滞在先へ送らないといけない場合がありますよね。そういったときに使える英語表現と例文、そして英語圏以外の国で使われる表現もあわせて紹介します。

in care ofなど

英語で「気付」は「in care of」と言い、実際宛名に書く時は「c/o」と表記します。「for the attention of」という表現も使います。「~気付で手紙を送る」を英語で表現すると「send the letter to someone in care of」です。

英語圏以外の国でも同じような表現を使っており、フランスは a/s(aux bons soins de)、イタリアはpresso、スペインはa/a(a la atención de)、ドイツは英語と同じくc/oを使っているそうです。ご参考までに、知っておいてくださいね。

例文

日本語で住所を書く時とは違い、英語で住所を書く時は宛名を先に書くので注意しましょう。つまり、まずは受け取る人の名前を書き、次に経由先の住所を書きます。書き方の例は次のとおりです。

Ms. Reiko Tanaka
19 XXstreet, London
c/o □□hotel

まとめ

「気付」は宛名の敬称の1つとして、相手の自宅ではなく、一時的な滞在先に手紙などを郵送するときに使う表現です。

今回説明した注意点・他の敬称との違いなどをよく覚え、出張者の滞在先に書類を送るときや入院中の同僚に郵送するときなど、「気付」が必要なシーンで適切に活用してください。

気付

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