「受領」の意味や使い方とは?類語・対義語・敬語表現を例文解説

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    「受領」とは、重要なものや金品を受け取ることをいいます。「受領」自体は敬語ではないので、ビジネスシーンでは丁寧語の「受領しました」や謙譲語の「受領いたしました」を使いましょう。類義語と対義語、似た意味の言葉もあわせて紹介します。

    目次

    「受領」の意味とは?

    「受領」の意味とは?

    「受領」の一般的な読み方は「じゅりょう」です。日本では古代から中世ごろ、「受領」と呼ばれる地方官がいましたが、こちらは「ずりょう」と読みます。

    「受領」の意味は「重要なものや金品を受け取ること」

    「受領」とは、重要なものや金品などを受け取ることをいいます。単にものを受け取るだけでなく、正式な場所でや、重要なものを受け取る意味合いが強く、ビジネスシーンでは取引の場で多く登場します。

    「受領(ずりょう)」は平安中期以降の国司の最上席の者

    「受領」と「ずりょう」と読む場合は、古代から中世ごろに朝廷から赴任させていた地方官のことを指します。平安時代以降、国司四等官という役人のうち、地方へ赴任して行政責任を負った者を「受領」と呼びました。

    「受領」の類義語・言い換え

    「受領」の類義語・言い換え

    「受領」の類義語、言い換え表現には「受け取る」と「頂戴」、「査収」などがあります。ものを受け取る意味は共通していますが、細かいニュアンスや使い方の異なる点を知っておきましょう。

    1.受け取る

    「受け取る」とは自分のところへの届けものや、来たものを手に取ることをいいます。また、「受け取る」には「他人の言動を解釈する」意味もあり、「受領」よりも広く使える言葉です。「受取(うけとり)」は「受け取り」とは異なり、品物やお金を受け取った証拠、領収証のことをいいます。
    ・先ほど、御社のサービスカタログをお受け取りしました。
    ・あの行動は、彼の好意だと受け取っている。

    2.頂戴

    「もらう」の謙譲語である「頂戴」には、「目上の人からものなどをもらう」の意味があります。優しさや愛情などの精神的なものをもらうときにも使える点が、「受領」とは異なります。また、「頂戴」は受け取った後で自分のところに残る意味合いが強いため、資料などは「受領しました」、名刺などは「頂戴しました」とするとよいでしょう。
    ・少しお時間を頂戴してもよろしいでしょうか。
    ・この度は結構な品を頂戴しまして、誠にありがとうございました。

    3.査収

    「査収」とはものやお金、書類などをよく調べてから受け取ることをいいます。よく調べてから受け取る点が、「受領」とは異なります。「査収しました」と返事するときには、ただ受け取っただけでなく、受け取ったものを精査してからにしましょう。
    ・見積書を送付いたしましたので、ご査収ください。
    ・資料をご査収のうえ、修正点がありましたらご教示くださいませ。

    「受領」の対義語

    「受領」の対義語

    「受領」の対義語にはものなどを納めること、渡すことなどを意味する言葉があります。それぞれの意味を知って、「受領」の理解をさらに深めましょう。

    1.納品

    「納品」とは商品や品物を納め入れることと、その納めたもののことをいいます。「品」を使っているため、納めるものは品物に限定されています。
    ・申し訳ありません。その商品は欠品中ですので、納品次第ご連絡いたします。
    ・納品予定につきまして、なんとか十日後の〇月〇日の納品でお願いしたく存じます。

    2.納入

    「納入」とは、ものやお金を納めることをいいます。「納品」と似た言葉ですが、納めるものが品物に限定されていない点が異なります。
    ・再度ご確認のうえ、至急ご納入お願い申し上げます。
    ・レッスン料は、月初めのレッスン日にご納入ください。

    3.提出

    「提出」とは書類や資料などを公の場に出す、人に差し出して渡すことをいいます。相手に直接渡すよりも、相手に届くであろう場所に差し出す意味合いが強い言葉です。
    ・レポートを、期限までに提出するように指示された。
    ・役場に提出する必要書類をまとめ、いつも持ち歩いているカバンに入れておいた。

    4.授与

    「授与」とは目上の人から目下の人に品物をあげる、与えることをいいます。表彰状や卒業証書などを、式典などで上の立場の人から与えるときに使われる言葉です。ビジネスシーンで取引先に対して使うのは失礼になるので、気をつけましょう。
    ・受審した昇級審査会に合格でき、一級が授与された。
    ・社内の表彰では、優秀者に記念品が授与された。

    「受領」の敬語表現

    「受領」の敬語表現

    「受領」はビジネスシーンのかしこまった場で多く登場しますが、それ自体は敬語ではありません。丁寧語の「受領しました」と、謙譲語の「受領いたしました」の使い方を知っておきましょう。また、「受領」とは相手から送られてきたものを受け取っており、相手がこちらの受け取りを許可しているのとは異なります。そのため「受領させていただきました」は敬語としては正しくても、意味の上では不自然な表現といえます。

    丁寧語は「受領しました」

    「受領する」の丁寧語は「受領しました」です。普段の社内での会話や、社外のよく知っている人や付き合いの長い人との会話であれば、「受領しました」が使えます。「受け取りました」や「お受け取りしました」、「受け取らせていただきました」も同様の使い方が可能です。
    ・メールを受領しました。すぐに確認してご連絡します。
    ・来月度分の会費を確かに受領しました。

    謙譲語は「受領いたしました」

    「受領する」の謙譲語は「受領いたしました」です。「する」の謙譲語の「いたす」と丁寧語の「ます」をつけ、相手に敬意を示せる表現です。顧客や取引先相手に使えますが、毎回「受領いたしました」とするのは堅すぎるように感じるときは、状況によって「受領しました」と使い分けるとよいでしょう。
    ・本日資料一式を受領いたしました。お忙しいところ、ありがとうございました。
    ・契約書を確かに受領いたしました。内容を拝見して改めてお知らせいたします。

    「受領」と似た言葉との違い

    「受領」と似た言葉との違い

    「受領」に似た言葉に「受理」と「領収」とがあります。「何かを受け取る」意味は共通していますが、受取人や受け取るものが異なります。

    1.「受領」と「受理」との違い

    「受理」とは会社や公的機関などが、願書や申し出のための書類などを受け取ることをいいます。受取人と受け取るものを限定している点が、「受領」とは異なります。主に請願書類や婚姻届などを公的機関が、辞表や訴状などを会社が受け取る場合に「受理」が使われます。

    2.「受領」と「領収」との違い

    「領収」とは主に金銭を受け取ることをいいますが、「受領」はお金だけでなくものの受け取りにも使えます。「領収書」は金銭の受け取りを証明する書類で、「受領書」は金銭または物品の受け取りを証明する書類のことです。

    「受領」を英語でいうと?

    「受領」を英語でいうと?

    「受領する」の英訳は「receive」です。「received the order」で「注文を受領した」、「Received with thanks.」は「右正に受領いたしました。」と訳します。また、「受領証、受領書」の英訳は「receipt」で、カタカナ語の「レシート」の語源でもあります。
    ・We received that application.(私たちはそのお申し込みを受領しました。)
    ・Please let me know when you receive it.(受領連絡をいただけますでしょうか。)

    「受領」の使い方・例文集

    「受領」の使い方・例文集

    「受領」を使った言葉と、使い方を示した例文を紹介します。「受領」は上司との会話や取引先とのメールなど、ビジネスでは使われるシーンが多い言葉です。

    「受領」の使い方

    「受領書」はものやお金を受け取った側が、渡した相手に受領したことを証明する文書です。受領者と受領した物品や金銭、発行日などの情報が書かれており、「受領証」もほぼ同じです。「受領印」とは宅配便などを受け取るときに押す印のことで、受取人が渡した相手に対し、受領したことを証明します。

    「受領」の例文

    「受領」を使った例文を紹介します。ビジネスシーンでは「受領」したことをすぐ連絡するのがマナーですが、確認と検討、回答をいつするかも一緒に伝えるようにしましょう。
    ・〇〇の資料を受領しました。お忙しい中、ご対応いただきありがとうございました。
    ・お送りいただいたサンプル品を受領いたしました。確認後、来週までに注文する商品をこちらからご連絡いたします。
    ・添付ファイルの請求書を受け取りました。まずは受領確認のみで失礼いたします。

    まとめ

    「受領」とは重要なものや金銭などを受け取ることをいい、「受領しました」や「受領いたしました」などの表現はビジネスシーンで多く使われています。類義語や似た言葉との意味の違いを知って、正しく使い分けられるようにしましょう。

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