「鑑みる」の意味とは?使い方・類語・英語もわかりやすく例文解説

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    「鑑みる」という言葉を知っていますか?読み方も意味も難しいですよね。特に注意しなければならないのが、使い方です。「鑑みる」は誤用されやすい言葉です。使い方、例文、「鑑みる」と間違えやすい言葉についても解説していきます。

    目次

    「鑑みる」の読み方と意味とは?

    「鑑みる」の読み方と意味とは?

    「鑑みる」はなんと読むのでしょうか。また、どんな意味の言葉なのでしょうか。

    「鑑みる」の読み方と意味とは?

    「鑑みる」は、「かんがみる」と読みます。「鑑」は、訓読みで「かがみ」と読みます。人の手本となるときに「人のかがみ」といいますが、漢字では「人の鑑」と書きます。もともと「鑑みる」は「かがみる」と読んでいましたが、音が変化して「かんがみる」と読むようになりました。また「鑑」は、訓読みでは「カン」と読みます。

    「鑑みる」の意味

    「鑑みる」の意味は、「過去の例や模範などに照らして考える」です。「かがみ」から生まれた言葉なので、ただ考えるのではなく、お手本に照らし合わせて考えるという意味があります。

    「鑑みる」の類義語・言い換え

    「鑑みる」の類義語・言い換え

    「鑑みる」と似た言葉はたくさんあります。類義語には何があるのか、どんな言葉に言い換えできるのか見てみましょう。

    「鑑みる」の類義語

    「鑑みる」の類義語は、過去の例などを引き合いに出して考えるという意味では、「顧みる」があります。引き合いに出して考えるという意味では、「照らし合わせる」があります。過去の例などを拠り所にするという意味では、「踏まえる」があります。また、対象となるものを汲み取って考えるという意味では、「見込む」「斟酌する」なども類義語といえます。さらに、よく考えるという意味では、「考慮する」もあります。

    「鑑みる」の言い換え

    例えば、「時局に鑑みて、我が社の営業戦略を決定する」という文章を、他の言葉を使って言い換えてみましょう。「時局を踏まえて、我が社の営業戦略を決定する」となります。

    また、「歴史に鑑みると、人類が天災に直面した時に何をすべきか見えてくる」という文章は、「歴史を踏まえると、人類が天災に直面した時に何をすべきか見えてくる」や「歴史に照らし合わせると、人類が天災に直面した時に何をすべきか見えてくる」、「歴史を顧みると、人類が天災に直面した時に何をすべきか見えてくる」に言い換えられます。

    このように言い換えてみると、「鑑みる」は、「踏まえる」と同じ意味なのではないかと思われるかもしれません。確かによく似た言葉ではあるのですが、どのように意味が異なるのかについては、後ほど説明します。

    「鑑みる」の対義語

    「鑑みる」の対義語

    「鑑みる」の対義語はどんな言葉なのでしょうか。実は、これぞ対義語というような言葉はありません。あえて挙げるとするならば、「踏まえない」です。「時局に鑑みて、我が社の営業戦略を決定する」ならば、対義語的な使い方は「時局を踏まえずに、我が社の営業戦略を決定する」となります。

    「鑑みる」と間違えやすい言葉

    「鑑みる」と間違いやすい言葉

    「鑑みる」と間違えやすい言葉がいくつかあります。ここでは特に間違えやすい言葉を選んで紹介していきます。

    「鑑みる」と「顧みる」の違い

    「鑑みる」も「顧みる」も、過去の例などを引き合いに出して考えるという意味では似ているものの、違う意味の言葉なので注意が必要です。「顧みる」の読み方は、「かえりみる」です。意味は次の3点になります。

    • 1.過去を思い起こす
    • 2.心にとめて考える
    • 3.振り返って後ろを見る

    「鑑みる」の意味は、「過去の例や模範などに照らして考える」でした。「顧みる」の意味のうち、「過去を思い起こす」点で似ていることがわかります。ただし、「鑑みる」は、過去の例や模範など比較の対象があって考えるという意味の言葉です。「顧みる」は、特に比較の対象があるわけではなく、ただ単に過去を思い起こすだけです。「顧みる」の「心にとめて考える」という意味も少し似ていますが、こちらも比較の対象はありません。また、「鑑みる」には、「振り返って後ろを見る」という意味はありません。

    「鑑みる」と「考慮する」の違い

    よく考えるという意味では、「考慮する」という言葉が「鑑みる」と似ています。「考慮する」は、さまざまな要素を含めてよく考える、という意味です。「鑑みる」には、考えるにあたって、過去の例や模範という、照らし合わせる比較の対象が必要です。「考慮する」は、さまざまな要素を含めて考えるものの、比較の対象が必要ないという点が、異なっています。

    「鑑みる」と「踏まえる」の違い

    「踏まえる」は、「判断のよりどころ、根拠、基準とする」という意味です。例えば、「過去の例を踏まえる」といえば、「過去の例を判断のよりどころとする」ということです。一方、「鑑みる」は、過去の例に照らして考えるという意味です。「過去の例に鑑みて、我が社の経営方針を決定する」ならば、「過去の例を判断のよりどころや根拠や基準とする」ということではありません。そうではなく、あくまでも過去の例に照らし合わせて、過去の例と比較、検討することによって、今後の方針を決めるということです。

    「鑑みる」を英語でいうと?

    「鑑みる」を英語でいうと?

    「鑑みる」を英語で表現すると、動詞でいうならば「consider」となります。ただし、「consider」そのものだと、考慮するという意味にもなります。「consider」は、その後に続く単語によっては、「鑑みる」という言葉にぴったりはまります。例えば、「Considering the precedent」だと、「前例に鑑みて」という訳語に符合するでしょう。 また、「鑑みて」ならば「〜に照らして」という意味で、「 in the light of〜」となります。「〜を考慮して」という意味では「 in view of〜」に、「〜と比較して」という意味では「in comparison with〜」となります。

    「鑑みる」の使い方と注意点

    「鑑みる」の使い方と注意点

    「鑑みる」の使い方には決まりがあります。特に注意しなければならないことがありますので、覚えておきましょう。

    「鑑みる」の使い方

    「〜に鑑みる」というように使います。「〜」の部分には、過去の例や模範が入ります。「〜に鑑みる。」と文章が終わることは稀であり、「〜に鑑みると」「〜に鑑みて」「〜に鑑みず」というように、その後に文章が続くことが多いです。これは当然のことでして、「過去の例や模範などに照らして考えると、〜ということになる」というように、照らし合わせた結果判断できることが後に続くからです。

    「鑑みる」を使用するときの注意点

    「鑑みる」を使用するときの最大の注意点は、「〜を鑑みる」としないことです。「鑑みる」は比較の対象を必要としますので、「〜に鑑みる」と使わなければなりません。比較の対象があって、その対象「に」照らし合わせて考えなければなりませんので、「〜に鑑みる」となるわけです。「〜を鑑みる」というのは、完全に間違った使い方ですのでやめましょう。

    「鑑みる」の例文

    「鑑みる」の例文

    「鑑みる」は実際にどう使えばいいのでしょうか。「鑑みて」、「鑑みず」など応用編も含めて、例文を見ていきましょう。

    「鑑みる」の例文・基本編

    鑑みる」の使い方を、例文で見てみましょう。まず、基本編の「鑑みる」です。先ほど述べたように、「鑑みる。」と終わっていない点に注目してください。

    • 「過去の販売実績に鑑みるに、このサービスはそれほど伸びないことが予想される」
    • 「現在の社会情勢に鑑みると、在宅ワークに対応したアプリの開発が望まれていると考えられる」
    • 「事件後のマスコミの対応に鑑みると、政府の発表は遅すぎたと言わざるを得ない」

    「鑑みる」の例文・応用編「鑑みて」

    次に、応用編として、「鑑みて」の例文を見てみましょう。

    • 「歴史に鑑みて、強くなりすぎた権力は、必ず腐敗してしまうということがいえる」
    • 「前回遅刻したことに鑑みて、今回はかなり早く出発することにした」
    • 「過去の設備投資の失敗に鑑みて、慎重に予算を組んだ方がいいだろう」

    「鑑みる」の例文・応用編「鑑みず」

    もう一つ、応用編として、「鑑みず」の例文を見てみましょう。

    • 「過去の失敗事例に鑑みずに人事採用した場合、同じようなトラブルを招いてしまう」
    • 「低調な株式市場の動きに鑑みず、昨年同様の投資を行ってしまった結果、大幅な損益を出した」
    • 「ときには前例に鑑みず、大胆な決断を行うことも必要かもしれない」

    まとめ

    「鑑みる」の意味は、「過去の例や模範などに照らして考える」です。比較の対象があって考えるという意味の言葉なので、「〜に鑑みる」のように使います。「〜を鑑みる」というのは、完全に間違った使い方です。「顧みる」「考慮する」「踏まえる」などの類義語がありますが、それぞれ違いがありますので、注意して使いましょう。

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