「踏まえて」の意味や使い方とは?敬語・類語・英語表現を例文解説

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    「~を踏まえて判断した結果」など、会社での会話の中でよく登場する「踏まえて」という言葉ですが、正確にはどういう意味でしょう。「踏まえて」の意味から類似語・敬語、そして英語表現までわかりやすく紹介します。

    目次

    「踏まえて」の意味とは

    「踏まえて」の意味とは

    「~を踏まえて考える」という表現を耳にしたことがありますか?「踏まえる」は「踏む」と似ているので、何かを上から足で押し付けるイメージが浮かぶかもしれません。まずここでは「踏まえる」の正確な意味と読み方などについて詳しく紹介します。

    あることを前提として

    「踏まえて」はあることを前提にして、またはあらかじめ考慮に入れてという意味です。

    本来漢字の「踏」には足を上下に動かすという意味があり、一見ビジネス上で使うにはふさわしくないように見えます。しかし、「踏まえて」は足でしっかり地面を踏みつけるイメージから、物事を考える根拠・考慮という意味まで発展した表現です。

    読み方は「ふまえて」、基本形は「踏まえる」

    「踏まえて」は「ふまえて」と読み、基本形の動詞「踏まえる」の連用形に助詞の「て」が接続した表現です。

    「踏まえる」には次のような意味があります。
    ・しっかりと足で踏みつける。
    ・判断のよりどころにする。根拠とする。
    ・ あれこれ思案する。配慮する。
    ・ 支配下に入れる。掌握する。

    「踏まえて」の使い方・例文

    「踏まえて」の使い方・例文

    ここでは「踏まえて」の使い方とともに、例文を紹介します。

    使い方

    「踏まえて」は主に「~を踏まえて」の形で使われます。「~を踏まえて」の前に前提となる条件(名詞)が来ます。例えば、「以上を踏まえて」や「これらの結果を踏まえて」などの使い方をします。そして、「~を踏まえて」の次には考える、判断するなど、思考に関する動詞が来ることが多いです。

    例文

    次は「踏まえて」を使った例文です。

    ・本日の会議の結果を踏まえて、予算案を組み直すことにしよう。
    ・今回のトラブルに至った経緯を踏まえて、貴社への投資は考え直すことにしました。
    ・参加者の意見を踏まえて、会場の設営を変更しました。
    ・前例を踏まえて物事を判断した方がいいよ。
    ・今年度の反省点を踏まえて、来年度の新規市場開拓の企画書を修正しましょう。
    ・今回起こった事故を踏まえて、安全対策を再構築することを決めました。

    「踏まえて」の敬語表現

    「踏まえて」の敬語表現

    そのまま「~を踏まえて」と表現してもいいですが、「踏まえて」には敬語表現や、ビジネス上で使うときにより適した形の表現があります。ここでは「踏まえて」の敬語表現と、ビジネス上でよく使われる形を紹介します。

    踏まえまして

    「踏まえて」の敬語表現は「踏まえまして」です。「踏まえて」に、動詞の連用形に付くと丁寧語になる「ます」が合体した表現です。

    例えば、「今回の説明を踏まえました、今回の契約についてご判断ください」などの表現で使えます。

    以上を踏まえて

    「以上を踏まえて」は、複数の例や経緯などを説明した後に、それらを束ねて「以上」と表現することで、「今まで説明した内容すべてを踏まえて」という意味になります。「踏まえて」の敬語表現を使い、「以上を踏まえまして」とも表現できます。

    例えば、「(会議後に)以上を踏まえて、明日までに企画書を1名1部ご提出ください」などの表現で使えます。

    踏まえた上で

    「踏まえた上で」と書くと、「~を考慮した後で」という意味です。「上で」という表現がある動作・行為に基づいて次の事態が起こることを意味するためです。例えば、「生存の可能性を踏まえた上で、捜索範囲を決めた方がいい」などの表現ができます。

    「踏まえた上で」は「以上を踏まえて」と合体し、「以上を踏まえた上で」という形でも使用できます。「以上を踏まえた上で」は「(演説で)以上を踏まえた上で、我々は収益をもたらしながらも、環境を保全できる開発計画を立てるべきです」などのように使えます。

    「踏まえて」の類義語・言い換え表現

    「踏まえて」の類義語・言い換え表現

    ここでは「踏まえて」の代わりに使用できる表現をいくつか紹介します。

    前提とする/根拠とする

    「前提/根拠」は「ぜんてい/こんきょ」と読みます。「前提」はあることが成り立つための前置きとなる条件、「根拠」はもとになる理由を意味します。つまり「前提とする/根拠とする」と表現すると、ある条件を元に次のアクションを起こすという意味になります。

    (例文)
    ・彼が犯人であることを前提として話を進めないでほしい。
    ・何を根拠にしてそのような発言をされているのですか。
    ・従業員の仕事の効率を上げることを前提とした福利厚生案を考えなくてはいけない。

    考慮する

    「考慮」は「こうりょ」と読み、あることについてよく考えてみることを意味します。つまり「考慮」するとは、行動に移す前にじっくり考えてからアクションを起こすという意味になります。

    (例文)
    ・彼の罪は重いが、彼がおかれた状況を考慮し、刑罰を減刑する。
    ・これから在宅勤務が多くなることを考慮し、家の一室をオフィスに改造した。
    ・学生1人1人の状況をすべて考慮すると、むしろ不公平が生じる可能性が高い。

    加味する

    「加味」は「かみ」と読み、料理などで味を付け足すという意味のほか、あるものに、別の要素を付け加えることという意味も持っています。ここでは後者の意味です。つまり「加味する」とは、ある行動を起こす前に、判断の基準に特定の条件を付け足すことという意味になります。

    (例文)
    ・視聴者からの大事なご意見を加味して、番組の構成を見直してみました。
    ・この授業はテストの点数だけでなく、出席や授業への参加度、態度も加味して成績を決めている。
    ・事前に実施したアンケート内容を加味し、講義の内容をアップデートしました。

    基づく

    「基づく」は「もとづく」と読み、そこに基礎があり、それをよりどころにするという意味です。つまり、ある物事を根拠・前提として次の行動を起こすという意味です。

    ・この小説は実際の事件に基づいて書かれた。
    ・学校の規則に基づき、この2人の学生を1週間謹慎とする。
    ・今回の採用プロセスで選抜された人々は、学校の成績と郊外活動実績に基づいて評価された。

    「踏まえて」の英語表現

    「踏まえて」の英語表現

    「踏まえて」の英語表現をご存じですか?ここでは「踏まえて」の英語表現を例文を交えてわかりやすく解説します。

    based on, considering など

    英語で「踏まえて」というとbased on、consideringなどの表現があります。baseには基礎という意味があり、based onというと、何かを元にするという意味です。considerには考慮する、踏まえるの意味があります。

    他にIn the context ofという表現もあります。contextには文脈、脈絡、状況などの意味があり、脈絡の中で、つまり~を踏まえてという意味になるのです。

    例文

    ではbased on, consideringなどを使った例文をいくつか紹介します。

    ・Following the success of the last campaign, we decided to extend the service on a national scale.
     前回のキャンペーンの成功を踏まえ、我々はサービスを全国に拡大することを決定しました。
    ・Considering the weather, we don’t have a barbecue outside today.
     天気を考慮すると、今日は外でべーべキューをしない方がいいだろう。
    ・Green economy in the context of sustainable development.
     持続可能な発展を基にするグリーン経済。

    まとめ

    「踏まえて」はある条件を前提にしていることを表す表現です。

    仕事を進めていく上で何かを「踏まえて」次のステップを決めることはとても大事ですよね。前例や参考になる資料を「踏まえて」報告書などを作成することによって、上司や同僚への説得力も増すでしょう。自分の中で考えるだけでなく、いつも何かを「踏まえて」物事を進める習慣をつけてみてくださいね。

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