「したり」の意味とビジネスでの使い方|類語や例文、英語も解説

したり

「したり」には、現代ではあまり使われなくなった意味も含め多くの意味があります。「したり」の意味と使い方・用法や例文を紹介します。また、「したり」の敬語表現や言い換え語、関連語や英語表現もお伝えします。

目次

「したり」の意味とは?

「したり」の意味とは?

「したり」は、動詞の「する」の連用形「し」に助動詞の「たり」がついてできた言葉です。「したり」は「し」を省いた「たり」という使い方も含め、4つの意味があります。それぞれの意味を見ていきましょう。

「したり」の意味1

「したり」の意味の1つ目は、複数の言葉の接続です。「~したり~したり」または「~たり~たり」というふうに使います。

「したり」の意味2

「したり」の意味の2つ目は、同じ種類の状態や動作を示してほかの状態や動作を類推させることです。この場合は、「したり」や「たり」はひとつしか使いません。

「したり」の意味3

「したり」の意味の3つ目は、思いどおりにことが運んだということです。類語には「してやったり」があり、前後に何も言葉をつけずに「したり」だけで表現されます。

「したり」の意味4

「したり」の意味の4つ目は、失敗した、しまった、ということです。3つ目の意味と相反するようですが、失敗したという意味の場合は「したり」の前に「これは」をつけて使うことが多いです。

「したり」の意味5

「したり」の意味の5つ目は、驚いたり意外に思ったりしたということです。5つ目の意味も、「したり」の前に「これは」をつけて使うことが多いです。

「したり」のビジネスシーンでの使い方・用法

「したり」のビジネスシーンでの使い方・用法

「したり」のビジネスシーンでの使い方や用法を、5つの意味それぞれに紹介しましょう。

「したり」の意味1の使い方・用法

「したり」の1つ目の意味(複数の言葉の接続)では、たとえば次のような使い方をします。
・プレゼンの用意をしたり資料の確認をしたり(状態や動作を複数並べて述べる用法)
・泣いたり怒ったり(状態や動作を複数並べて述べる用法)
・業者に文句を言ったりなだめたり(対義語をふたつ並べて、その状態や動作が交互に行われることを示す用法)

「したり」の意味2の使い方・用法

「したり」の2つ目の意味(同じ種類の状態や動作を示してほかの状態や動作を類推させる)は、たとえば次のような使い方をします。
・ビジネスメールで誤解したりしないように
・雨に濡れたりしないために

「したり」の意味3の使い方・用法

「したり」の3つ目の意味(思いどおりにことが運んだ)では、たとえば次のような使い方をします。
・「したり」とばかりに満面の笑みを浮かべた
現代では、この意味は小説など書き言葉のみで使われ、会話ではあまり使われません。

「したり」の意味4の使い方・用法

「したり」の4つ目の意味(失敗した、しまった)は、たとえば次のような使い方をします。
・これはしたり、注文するのをすっかり忘れていた
この意味も、現代では小説や時代劇のみで使われ、会話で使われることはありません。

「したり」の意味5の使い方・用法

「したり」の5つ目の意味(驚いたり意外に思ったり)は、たとえば次のような使い方をします。
・これはしたり、男ではなく女だったとは

「したり」のビジネスシーンでの例文

「したり」のビジネスシーンでの例文

「したり」の例文を5つの意味それぞれに紹介します。

「したり」の意味1の例文

「したり」の1つ目の意味(複数の言葉の接続)の例文は、次のとおりです。

【例文】
・今年の社員旅行の沖縄では、海で泳いだりプールで泳いだりして夏を満喫しました。
・勤務先のコンビニでは、接客をしたり品出しをしたりしています。

「したり」の意味2の例文

「したり」の2つ目の意味(同じ種類の状態や動作を示してほかの状態や動作を類推させる)の例文は、次のとおりです。

【例文】
・取引先との会議にレジュメを忘れたりしないように、前日から持ち物チェックをしました。
・定期券を落としたりしないため、リール付きのキーホルダーにつけてカバンに入れています。

「したり」の意味3の例文

「したり」の3つ目の意味(思いどおりにことが運んだ)の例文は、次のとおりです。

【例文】
・仕事のライバルが遠くに転勤になったと聞き、彼は心の中で「したり」と叫びました。
・彼女が「したり」顔でにこにこしていたのは、上司に仕事ぶりをほめられたからです。

「したり」の意味4の例文

「したり」の4つ目の意味(失敗した、しまった)の例文は、次のとおりです。

【例文】
・これはしたり、倉庫の鍵と間違えて自宅の鍵を渡してしまった。

「したり」の意味5の例文

「したり」の5つ目の意味(驚いたり意外に思ったり)の例文は、次のとおりです。

【例文】
・これはしたり、店に泥棒に入ったのは実は警官だったらしいです。
・これはしたり、仕事を依頼したベンチャー企業の社長は、まだ学生で10代の女性でした。

「したり」の敬語表現

「したり」の敬語表現

「したり」を敬語表現にする際は、「したり」の「し」(「する」の連用形)を尊敬語の「されたり」や「なさったり」などに変えます。たとえば次のような使い方をします。
・話されたり書かれたり
・近所でお買い物なさったり遠くに外出なさったり

また、謙譲語の「させていただいたり」に変える場合は、たとえば次のような使い方をします。
・住まわせていただいたり学ばせていただいたり

「したり」の類語・言い換え表現

「したり」の類語・言い換え表現

「したり」の類語・言い換え表現は、「や」、「など」、「こと」があるほか、動詞を名詞にして言い換えることもできます。それぞれの言い換え方を見ていきましょう。

【「や」で言い換える】
・ボール遊びをしたりバドミントンをしたりしました。
→ボール遊びやバドミントンをしました。

【「など」で言い換える】
・受験日には受験票を忘れたりしないように、前日から持ち物チェックをしました。
→受験日には受験票を忘れるなどしないように、前日から持ち物チェックをしました。

【「こと」で言い換える】
・週末は、テレビを見たり音楽を聴いたりして過ごしました。
→週末は、テレビを見ることや音楽を聴くことをして過ごしました。

【動詞を名詞にして言い換える】
先ほどの、「こと」で言い換えた例文の動詞を名詞にして言い換えてみます。
・週末は、テレビを見たり音楽を聴いたりして過ごしました。
→週末は、テレビ視聴や音楽視聴をして過ごしました。

「したり」の関連語「したり顔」の意味と使い方・例文

「したり」の関連語「したり顔」の意味と使い方・例文

「したり顔」は、「したり」の3つ目の意味(思いどおりにことが運んだ)に関連した言葉です。「したり顔」の意味は、うまくやったという顔や得意顔です。たとえば次のように使います。例文も見ていきましょう。
・したり顔で手をふる

【例文】
・欲しかったバッグを買ってもらい、彼女はしたり顔で車に戻りました。
・議員は大臣の椅子を手に入れ、したり顔で席につきました。

「したり」の英語表現

「したり」の英語表現

「したり」の英語表現は「,(カンマ)」で区切る、「and」でつなぐ、のふたつがあります。それぞれの例文を紹介しましょう。

「したり」の英語表現1「,(カンマ)」で区切る

「したり」の英語表現のひとつ目は、「,(カンマ)」で区切る表現です。例文は次のとおりです。

【例文】
・Next weekend,I cook, work out.

「したり」の英語表現2「and」でつなぐ

「したり」の英語表現のふたつ目は、「and」でつなぐ表現です。例文は次のとおりです。さきほどの「,(カンマ)」で区切る表現の例文を、「and」でつなぐ表現に変えてみましょう。

【例文】
・Next weekend, I cook and work out.
(次の週末には、私は料理したり運動したりします。)

まとめ

「したり」には複数の言葉の接続や、同じ種類の状態や動作を示してほかの状態や動作を類推させるという意味があります。また「したり」は、うまくいって得意な際にも失敗した際にも使える言葉です。「したり顔」は得意なほうの顔のことですので、使い方を間違えないようにしましょう。

したり

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる