幸いですの意味・使い方とは?類語・敬語・英語表現、幸甚ですとの違いも解説

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誰かに頼みごとをするときに使う「幸いです」という言葉を正しく使えていますか?幸いですはメールや文章でよく使う言葉ですが、頼みごとをしてもらうには弱いニュアンスであったり、使う相手によっては押し付けがましい印象を与えてしまったりする万能そうで使い方が難しい言葉です。

この記事では「幸いです」の正しい使い方や使える相手や場面、類語や英語表現、幸甚との違いなどについて徹底解説します。

目次

「幸いです」の意味とは?

「幸いです」の意味とは?

「幸いです」は「その人にとって望ましく、ありがたいこと」という意味です。「〇〇してくれると嬉しい」「〜なら助かります」という意味を含んでいて、メールや文章などで依頼をする際によく用いられます。

なにかを実行してほしい!お願いしたい!と強く言いにくい相手に対して、柔らかく自分の気持ちを相手に伝え、相手の行動を促す表現です。

参照:Weblio辞書「幸いです」

「幸いです」の読み方

「幸いです」は「さいわいです」と読みます。

「幸いです」は弱い表現

「幸いです」の読み方

相手に何かを依頼する場合に使われる「幸いです」ですが、依頼や頼み事を実行してもらいたいという気持ちを伝えるには、弱い表現です。

例としては、3日後までにプレゼン資料を仕上げてもらいたい場合、「3日後を納期としてプレゼン資料の作成をお願いできれば幸いです。」と伝えるとしましょう。

この場合ビジネスシーンでの多くは、3日後までにできればお願いできれば、できればで構わないので、無理ならすぎても…などと少し曖昧で弱いお願いの表現として相手に取られてしまう可能性があります。

必ず3日後までに仕上げてもらいたい場合に使ってしまうと納期をすぎても資料が完成してこないという状況が起こりうるのです。

このように「幸いです」という言葉には「できればお願い」「できればで構わない」というぼやけたニュアンスが含まれていますので、気をつけて使うようにしましょう。

本当に3日後までにしっかり完成させてもらいたいなら、「3日後までに納品していただくよう、何卒お願い申し上げます」と強めの表現でしっかりとした依頼をするか、納期を別途明記して明確にすることが重要です。

「幸いです」は敬語として正しくない!?

「幸いです」は敬語として正しくない!?

「幸いです」は敬語としてはあまり使わない方がいい言葉です。このことを知らずに「幸いです」を目上の人や上司、取引先などに使ってしまうと、少し失礼なイメージを受け取られてしまうこともあります。

ここでは「幸いです」がなぜ敬語として正しくないのか、そして敬語として使うならどんな形に直すべきなのかを解説します。しっかりと覚えて、社会人として失礼のないようにしましょう。

「幸いです」は目上の人には使わない方がよい

「幸いです」は「です」という丁寧語がついているのでよく目上の人への依頼をする際に使われますが、実際は使わないほうがいいです。なぜなら、「幸いです」は受け取りかたによっては「失礼だ」「敬意が足りていない」と思われてしまう可能性があるからです。

これは「幸いです」で文章が終わってしまうと、柔らかい表現のように思えますが、受け取る方によっては要望を一方的に押し付けているような印象を感じられてしまうからです。目上の人に依頼する際には「幸いです」ではなく、同じ意味でより丁寧な敬語である「幸いに存じます」「幸甚(こうじん)です」「幸甚に存じます」などを使うようにしましょう。

「幸いです」より「幸甚です」を使う

「幸いです」をより丁寧に表現したいときには「幸甚(こうじん)です」を使うようにしましょう。「幸甚」とは「この上もない幸せ」という意味ですので、「幸いです」よりも改まった表現として使えます。立場が対等な人に対しては「幸いです」を使い、目上の人に対しては「幸甚です」を使うなど、自分のなかで基準を決めておきましょう。

「幸いです」より敬意を示した「幸甚に存じます」を使う

「幸いです」を敬語表現として使う際には「幸甚に存じます」を使うのもいいでしょう。「存じます」は「思います」の謙譲語で、「幸甚です」よりももっと強い敬意を相手に示せます。

「幸いです」より丁寧な「幸いに存じます」を使う

「幸いに存じます」も「幸いです」を目上の人に対して使うときにはいいでしょう。「幸甚です」や「幸甚に存じます」は少し硬すぎる印象を受けてしまうこともありますので、あまり硬すぎる表現をしたくないときには「幸いに存じます」を使うと、相手にいい印象を持ってもらえますよ。

「幸いです」の使い方と例文集

「幸いです」の使い方と例文集

ここでは「幸いです」の使い方と例文をご紹介します。使い方を知らないままにしていると、間違った場面で使ってしまって恥をかくこともあります。正しい言葉を正しいシチュエーションで使う力はビジネスマンには必要不可欠なスキルです。「幸いです」の使い方をここでマスターしましょう。

「幸いです」の使い方

「幸いです」は相手に依頼やお願い、自分の希望を伝えるときに使う表現。「〇〇していただけますと幸いです」や「お気に召していただけると幸いです」のように、他の言葉と一緒に使用します。

口頭では使わない

「幸いです」は、主にメールや文章などでテキストで使われる表現です。ほとんど話し言葉で使われることはありません。口語表現は、「お願いします」「お願いいたします」「お願い申し上げます」などを使いましょう。

文中で何度も使わない

幸いですを使用するのは、基本的には文末に1回だけの場合が多いです。何度も使ってしまうとひたすらお願いを一方的に押し付けてくる人という印象を強く与えてしまう恐れがあります。

幸いでございますは二重敬語になる?

「ございます」が後ろにつくと、過剰に丁寧な言い回しをしている気がしてしまい、二重敬語かな?と思ってしまうかもしれませんが、「幸いでございます」は二重敬語ではありません。

「ございます」はある」という意味の言葉で「あります」より丁寧な言い方の言葉です。この言葉をつけることで「幸いです」よりも「幸いでございます」の方が、より丁寧な表現になります。

軽率に使わない

とりあえずつけておいた方が丁寧だろう、柔らかい表現になるだろうと何でもかんでも「幸いです」とつけてしまうと、相手はよくわからなくなってしまいます。

幸いですとつけるときには、なにかを依頼するときやお願いごとをするときに限定して使うようにしましょう。

「幸いです」の例文

「幸いです」を用いた例文は以下の通りです。

例文
  • 3日以内にご返信いただけると幸いです。
  • 3営業日以内にお振込いただけると幸いです。
  • 明日までに決定いただけると幸いです。
  • お気に召していただけますと幸いです。
  • お手隙の際にご確認いただけますと幸いです。

「幸いです」の類義語・言い換え

「幸いです」の類義語・言い換え

ひとつのメールや文書のなかで複数の依頼やお願いをする際に「幸いです」を何度も使っていませんか?このように同じ言葉を連続していると、日本語として美しくないとされています 。それによって、相手から悪い印象を受けることも。ここでは「幸いです」の類義語・言い換え表現をご紹介します。しっかりと覚えて、同じメール・文書内で「幸いです」を何度も使うなんてことがないようにしましょう。

「幸いです」の言い換え1.「嬉しいです」

「幸いです」の言い換えとして「嬉しいです」があります。意味はそのままで、自分の気持ちを非常にストレートに表現できます。また、目上の人に対して「嬉しいです」を使うときには「嬉しい限りです」を使うのがベター。使い方は以下の通りです。

例文
  • そう言っていただけて嬉しいです。
  • そう言っていただけて嬉しい限りです。

「幸いです」の言い換え2.「助かります」

「助かります」も「幸いです」の類義語です。しかし、非常にラフな表現のため目上の人に使うことはおすすめできません。部下や非常に近しい関係にある同僚のみへの使用に留めておきましう。メールやビジネス文書にも不適切です。使う際には以下のように使いましょう。

例文
  • そのようにしていただけると助かります。
  • 明日までに決定していただけると助かります。

「幸いです」の言い換え3.「ありがたいです」

「ありがたいです」も「幸いです」の類義語として正しい表現です。「ありがたい」という言葉が入っていますので、より感謝の気持ちが伝わりやすくなっています。また、目上の人に「ありがたいです」を使う際には「ありがたく存じます」「非常にありがたいです」などに直し、より相手に対して敬意や感謝が伝わるようにしましょう。例文は以下の通りです。

例文
  • そのように言っていただけてありがたいです。
  • そのように言っていただけて非常にありがたいです。
  • そのように言っていただけてありがたい限りです。

「幸いです」の言い換え4.「光栄です」

よく耳にする「光栄です」も「幸いです」の類義語。「光栄」とは、「業績や行動を褒められたり、重要な役目を任されたりして、名誉に思うこと」の意味です。自分より目上の人に対して使う表現で、「幸いです」より少し場面を選んで使用されます。「光栄です」を使う際には以下のように使いましょう。

例文
  • そのような重大な役目をつとめさせていただき光栄です。
  • 私の活動を評価していただき光栄です。
  • 感謝の言葉をいただけるなんて光栄です。

「幸いです」の言い換え5.「幸甚(こうじん)です」

「幸甚です」も「幸いです」の類義語になります。「幸甚」とは「この上もない幸せ」という意味で、「幸いです」や「幸いに存じます」よりも丁寧な言い方になりますので、目上の人や取引先に対して、しっかりと敬意を表現できます。

メールや文書などで「幸いです」を目上の人に対して使うときには、「幸甚です」と書いたほうがいいでしょう。以下のように使いましょう。

例文
  • 3/31までに納品いただけると幸甚です。
  • 明日までに返却いただけると幸甚です。
  • 評価の対象にしていただけますと幸甚です。

他にも表現方法はたくさんある

また、これら以外にもメールや文章で感謝を表現したい場合には、

  • ご連絡いただき、厚く御礼申し上げます。
  • ご厚情に深く御礼申し上げます。

などを使ったり、口頭で伝えたいなら

  • 感謝致しております。
  • かたじけなく存じます。

などの表現の仕方もあります。

どうぞよろしくお願いしますはカジュアルな表現なので注意

「どうぞよろしくお願いいたします」は「どうぞよろしくお願いします」の謙譲語です。「どうぞ」「よろしく」「お願いします」という3つの言葉が組み合わさってできています。

3つそれぞれの言葉の意味は、下記になります。

  • どうぞ:人に丁寧に物事を頼んだり、願ったりする気持ち
  • よろしく:相手に好意を示したり、物事を頼むときに使う言葉
  • お願いします:「願う」の謙譲語で、他人にこうしてほしいと頼むこと

「どうぞよろしくお願いします」は「幸いです」と同じようにカジュアルな表現と捉えられてしまうため、同僚や後輩などに依頼するときに使いましょう。

「幸いです」を英語でいうと?

「幸いです」を英語でいうと?

「幸いです」を英語で表現するには、いくつかの方法があります幸いですというと「happy」が思いつきますが、ビジネスシーンで使うには感謝しますという意味の「appreciate」を使うことをおすすめします。

  • I would appreciate
  • I would be greatful
  • I would be happy
  • I would be greatful

以上の表現はすべて「〇〇になったら嬉しい」という表現です。よって、後ろには「もし〇〇してくれたら」という「if」の表現が入ります。例文は以下の通りです。

例文
  • I would appreciate it if you could help me.(私を助けていただけると幸いです。)
  • I would be happy if these were applied effectively.(有効的に使っていただけると幸いです。)
  • I would appreciate if you gave me that document.(その書類を私にくださると幸いです。)

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は幸いですについて解説しました。
最後に「幸いです」のまとめです。

「幸いです」のまとめ
  • 「幸いです」は「その人にとって望ましく、ありがたいこと」という意味です。
  • なにかを実行してほしい!お願いしたい!と強く言いにくい相手に対して、柔らかく自分の気持ちを相手に伝え、相手の行動を促す表現です。
  • 依頼や頼み事を実行してもらいたいという気持ちを伝えるには、弱い表現です。
  • 「幸いです」という言葉には「できればお願い」「できればで構わない」というぼやけたニュアンスが含まれています。
  • 「幸いです」は受け取りかたによっては「失礼だ」「敬意が足りていない」と思われてしまう可能性があります。
  • 目上の人に依頼する際には「幸いです」ではなく、同じ意味でより丁寧な敬語である「幸いに存じます」「幸甚(こうじん)です」「幸甚に存じます」などを使うようにしましょう。
  • 「幸いです」は、主にメールや文章などでテキストで使われる表現です。ほとんど話し言葉で使われることはありません。口語表現は、「お願いします」「お願いいたします」「お願い申し上げます」などを使いましょう。
  • 幸いですを使用するのは、基本的には文末に1回だけの場合が多いです。
  • 幸いですとつけるときには、なにかを依頼するときやお願いごとをするときに限定して使うようにしましょう。

「幸いです」をビジネスシーンで使うときには「正しい敬語に直すこと」と「確実なお願いには使わないこと」に注意しておきましょう。間違ったまま使っていると、相手に失礼なことをしてしまったり、ビジネスにおいて非常に大きなミスにつながったりする可能性があります。社会に出ると人にお願いをすることは多くなります。それだけ「幸いです」を使う頻度も増えていきますので、注意しましょう。

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