最近、「タイムライン」という言葉を耳にする機会が多くなりました。しかし、「タイムライン」とはどういう意味で、どのように使えばよいか理解できているでしょうか?ここでは、「タイムライン」について例文を加えてわかりやすく解説します。
「タイムライン」の意味とは?
近年、よく耳にする言葉の1つである「タイムライン」ですが、言葉の意味をしっかり理解して使っているでしょうか?SNSなどでよく使われているため、きちんと意味を理解していると思いがちです。
ここでは、「タイムライン」の意味をわかりやすく解説していきます。
時間(時刻)の管理
「タイムライン」には、いくつか意味が存在し、その中の1つに時間を管理する「時刻表」の意味があります。
「タイムライン」は時間の経過に伴って変化していく情報を表わしています。
事前に決める行動計画
「タイムライン」には、事前に時系列で行動を決めておく「防災行動計画」の意味もあります。
災害が起きたときにも慌てず、事前に定めた「タイムライン」に沿って行動すれば安全です。このように「タイムライン」は防災用語としても使用されます。
「SNS」などの投稿履歴
「タイムライン」が日常でも使われるきっかけになったSNSでは、投稿履歴の意味で使われます。
Twitterなどの投稿(ツイート)や引用ツイート・RT(リツイート)が時系列に表示されることを指しています。
「タイムライン」の由来や語源
複数の意味を持つ「タイムライン」ですが、この言葉の語源や由来は何でしょうか?
「タイムライン」の語源や由来をかんたんに解説していきます。
英語の「timeline」が語源
「タイムライン」は、「Time」と「Line」の2つの単語を合わせたもので、英語の「TimeLine」をカタカナで表記したものです。
直訳すると「時間の線」となり時系列や時間軸を表す言葉になります。
「タイムライン」は年表だった
「タイムライン」とは、時系列の順番に物事や言葉が「並べられる」・「表示される」ものです。
SNSのような現代のもの以外にも、ほとんどの人が目にしている「タイムライン」があります。
多くの人が知っている時系列に並べられたもの、それは「年表」です。紀元前の時代から現代までが時系列で並べられている「タイムライン」そのものになります。
「タイムライン」の類義語・言い換え
「タイムライン」の類義語や言い換えには、どんな言葉が使えるのでしょうか?
「タイムライン」の類義語や言い換えられる言葉を紹介します。
「LINE」や「Twitter」ではTL
SNSの機能としての「タイムライン」の場合は、LINEやTwitterで「TL」と略称で表現されています。「TimeLine」の「T]と「L]を活用した表現方法で、略字が作られる際によく使用される手法です。
「TL」の読み方は「ティーエル」やそのまま「タイムライン」と読むのが一般的で、意味に変更はありません。
発言(投稿)のログ
「タイムライン」は、SNSなどでは投稿履歴の意味があります。つまり「タイムライン」は「発言(投稿)のログ(記録)」と言い換えられるのです。
発言のログ以外では、Twitterであれば「ツイート履歴」と言い換えられるでしょう。
「タイムライン」の対義語
複数の意味がある「タイムライン」には、どんな対義語があるのでしょう。
「タイムライン」の反対の意味を持つ言葉を紹介します。
時系列じゃないデータ
「タイムライン」が時系列に並んだものを指すので、その反対は「時系列ではないもの」です。
電車の時刻表などは「時系列のデータ」ですが、それとは逆に「ランダムに並んだデータ」が「タイムライン」の対義語になります。
横断するデータ
「タイムライン」の反対の意味を持つ対義語には「横断データ」があります。「タイムライン」は時間の経過に沿ってデータが並んだものです。その反対の「一部分を切り取ったもの」である「横断するデータ」は「タイムライン」の対義語といえるでしょう。
主要なSNSの「タイムライン」機能と使い方
「タイムライン」とは、SNSの機能の1つでもあり、さまざまなSNSで使われています。
ここでは、主要なSNSの中から「LINE」・「Twitter」・「Instagram」の「タイムライン」機能を紹介します。
LINEの「タイムライン」機能
LINEアプリは、友達登録を行っているユーザー同士の会話(チャット)をトーク画面でやりとりできますが、この機能とは別の「タイムライン」機能が存在します。
LINEの「タイムライン」では、Twitterのように好きなことを書いて投稿できます。自分の投稿や友達、また企業の公式アカウントと友達登録している場合は、公式アカウントの投稿も時系列で表示されます。
LINEの「タイムライン」で投稿された内容には「いいね」を押したり、コメントしたりが可能です。
Twitterの「タイムライン」機能
Twitterでは、自分のつぶやき(ツイート)が投稿した順番に時系列で表示されます。友達や企業アカウントをフォローすることで、その人たちのツイートも自分の「タイムライン」に時系列で表示可能です。
「タイムライン」に表示されたツイートは、コメントをしたり、いいねを押したりする以外にも、ほかの人(主に自分のフォロワー)に広めるためにRT(リツイート)ができます。
Twitterのタイムラインは、基本的には時系列での表示ですが、設定により表示順を時系列(新着順)以外の表示へ変更可能です。この場合は、正確な順番ではありませんが、おおむね時系列で表示されます。
Instagramの「タイムライン」機能
Instagramでは、写真や動画を投稿とライブ配信が可能です。「タイムライン」では、自分の投稿のほかに、フォローしている人の写真や動画などの投稿も時系列で表示されます。ライブ配信もアーカイブで残している場合は、写真や動画の投稿と同様に「タイムライン」に表示されます。
投稿とは別に、タイムラインの上部に「ストーリーズ」機能で24時間だけ観られる写真や動画が表示されます。ストーリーズの機能的に24時間後には閲覧できなくなる仕様のため「タイムライン」上には表示されません。
SNSで「タイムライン」機能を使うときの注意点
SNSでの投稿が日常生活で当たり前にされている現代では、SNSを利用する場合のリスクも考えなければなりません。
SNSの「タイムライン」機能を使うときには注意すべき点があります。どんなことに注意して使えばよいのか解説していきます。
公開設定のリスク
TwitterやInstagramでは、非公開アカウントが存在します。鍵付きのアカウントでフォローリクエストが承認されたフォロワーだけが投稿をみられます。
LINEの場合は、「タイムライン」投稿の公開範囲が初期設定で「全体公開」です。この場合、投稿した内容はLINEを利用するすべてのアカウントが閲覧可能な状態となります。
アプリの設定から「タイムライン」の公開する範囲を設定できるので、公開範囲を「友達のみ」などに変更しておきましょう。
知らないうちに「タイムライン」投稿される
SNSの「タイムライン」機能は、公開範囲設定のほかにも注意する点があります。「タイムライン」機能のデフォルト設定で選択されている内容です。
アプリなどを使い始めるときに、初期設定の内容を確認している人はどれくらいいるでしょうか?アプリをデフォルト設定のまま使っていると、投稿したはずのない内容が「タイムライン」に表示されている場合があります。
たとえばLINEアプリの場合、プロフィールの画像を変更すると「タイムライン」に自動で投稿されるのがデフォルトの設定です。このように自分が意図しない内容が自動で投稿されてしまう場合もあるので、デフォルトの設定内容は事前に確認しておきましょう。
「タイムライン」の英語の意味は?
日本で使われる「タイムライン」は、英語の「TimeLine」のカタカナ語であると説明しましたが、英語での意味はなんでしょうか?
英語の「TimeLine」には日本「タイムライン」の意味と同じ「時刻表」や「防災行動計画」の意味もありますが、ほかにも意味が存在します。
英語の「TimeLine」には、ビデオを編集する際に、全体の内容を時系列で並べて管理する機能を示す意味もあるのです。
「タイムライン」という言葉の使い方は?例文も紹介
「タイムライン」を言葉として使う場合は、どのように使うとよいのでしょうか?
「タイムライン」を使う場合の注意点と例文を紹介します。
「タイムライン」という言葉を使うには
「タイムライン」を言葉として使う場合には、どの意味のことであるのか伝わるようにしましょう。
この「タイムライン」で表現したいのは「時刻表」なのか、SNSの投稿履歴なのかを、明確に示すことが大切です。
SNSの「タイムライン」機能を指す場合であれば「Twitterのタイムラインには」のように、アプリやツールの名称を一緒に入れるとわかりやすいでしょう。
「タイムライン」という言葉を使った例文
「タイムライン」を使った例文は下記になります。
- Twitterのタイムラインで好きな芸能人の日常を垣間みる。
- この前の地震のときは、事前に確認していた「防災行動計画」の通りに行動ができた。
- LINEのタイムラインでは、公式アカウントの投稿からお得な情報をゲットできる。
まとめ
「タイムライン」とは、複数の意味を持つ言葉なので使うときには注意が必要です。TwitterやLINEの機能として「タイムライン」を認識している人も多いので、別の意味として使う場合には、言葉の前後できちんと説明し誤解を与えないようするとよいでしょう。
「タイムライン」のそれぞれの意味をきちんと理解して、正しく「タイムライン」を使いましょう。