「モチーフ」の意味と使い方とは?「コンセプト」との違いや類語・英語表現も紹介

モチーフ

「モチーフ」という言葉を聞いたことはありますか?「モチーフ」は分野によっても意味合いが変化する複雑な言葉です。今回は「モチーフ」の意味や使い方、由来、類語・英語表現に加え「コンセプト」との違いについても紹介します。

目次

「モチーフ」の意味とは?

「モチーフ」の意味とは?

モチーフという言葉の意味について紹介します。日常生活やビジネスシーンにおいて、また芸術などの分野においてもよく使われる言葉です。抽象性が高い言葉であるため、そのニュアンスを正確に把握することは大切になります。

「創作の動機になる思考や題材」

「モチーフ」とは「創作の動機になる題材や思考」のことを表す言葉です。 音楽や絵画といったような芸術的な作品を作ろうとした場合、その根底には基礎となる考え方や表現したいものが存在します。そういった抽象的な概念のことをモチーフといい、作品を制作する上で最も重要な部分になります。また、芸術分野にのみならずビジネスシーンにおいても新しいサービスを作り出す際に、このモチーフを明確に持っておくことは仕事を進める上で非常に大切です。何か新しいものを作るうえで、「表現したい物事の中心的な考え方」という意味の言葉です。

分野によってもさまざまな意味合いがある

「モチーフ」という言葉は、芸術の世界のみならずビジネスシーンや学術的な意味合いにおいても用いられる言葉になります。具体的には音楽分野や生物学の分野においてもこの「モチーフ」という言葉が使われます。それぞれの分野において意味合いが細かく分かれているので、各分野におけるモチーフの意味合いについては後ほど詳しく紹介します。

「モチーフ」の由来・語源

「モチーフ」の由来・語源

「モチーフ」はフランス語に語源があります。フランス語の綴りでは「motif」となり、芸術的な分野における表現したい根底的な思想」や「装飾を構成する最小単位」といった意味になります。また「motif」という言葉と兄弟関係にあるのが「motive」になります。この言葉は「動機」という意味で、日本においてもカタカナ語になっている「モチベーション」という言葉の元になるものにあたります。「モチーフ」と「モチベーション」が近い語源を持つことは意外ではありますが、思わぬところで言葉の関係性が見つけるという姿勢は言語を習得する上で大事な考え方になります

「モチーフ」の類義語・言い替え

「モチーフ」の類義語・言い替え

「モチーフ」という言葉の類語や言い換え表現について紹介します。ここで紹介する言葉はオマージュとパロディの2つになります。それぞれの意味あいについて詳しく見ていきましょう。

「オマージュ」

「オマージュ」という言葉は「尊敬して手本とすることで似たような作風になってしまった作品」のことを表します。日本のアニメ業界においてもオマージュが頻繁に行われています。パクリや盗作と異なる点は、元となった作品に対するエスペクトが存在するところです。つまりオマージュとは他の作品のモチーフをうまく活用して自分の作品に取り入れられた作品のことだとも言い換えられます

「パロディ」

「パロディ」とは、元となった作品が誰のものであるかわかるような状態で別の作品に取り入れることを指します。最もわかりやすいパロディの例としては「替え歌」などが挙げられます。音程やメロディーラインはそのままに、歌詞を面白おかしくすりかえることで笑いに変えるやり方になります。オマージュとは異なり、元となった作品に対するリスペクトを感じさせるというニュアンスは含まれていませんが、パロディには「笑いをとる」というニュアンスが含まれています。つまり、元ネタに対するリスペクトを含む表現方法を「オマージュ」、元ネタおもしろおかしく加工し笑いに昇華させる表現方法を「パロディ」といいます。

「モチーフ」の分野別の意味

「モチーフ」の分野別の意味

「モチーフ」の分野別の意味合いについて紹介します。この言葉はビジネス分野や音楽分野などのさまざまな領域において使われる言葉になります。それぞれの分野における「モチーフ」の意味合いについて詳しく見ていきましょう

ビジネス分野においては「題材」

モチーフという言葉はビジネスシーンにおいても使われることがあります。ビジネスシーンにおけるモチーフは「題材」といった意味合いで使われます。端的に表現すると「アイデア」や「ヒント」といった意味合いで、新規事業を立ち上げる際にその大元となる新しい考え方について表現されます。このモチーフが市場の需要から外れていたり、そもそも市場の需要が満たされているようなものの場合、失敗する可能性が高くなるため新しい事業を立ち上げる際の「モチーフ」は非常に大切な要素になります

音楽分野においては「最小単位」

音楽分野におけるモチーフとは「楽曲を作る上での最小単位」という意味になります。 音楽とはベースラインや主旋律において基本的には何度も同じメロディーラインをたどります。つまり繰り返されるメロディーラインが曲の雰囲気を決定付けるのです。楽曲を作る上での最小単位を決めることは、何度も繰り返されるメロディーラインを決定することにつながり、楽曲全体の仕上がりにかかわってきます。このように音楽分野における「モチーフ」も非常に重要な要素になります。

生物学の分野においては「タンパク質の構造」

生物分野におけるモチーフとは「タンパク質の構造」のことを表します。生き物を構成するタンパク質は数え切れないほどたくさんありますが、タンパク質が取り得る基本的な構造は、 ある程度決められています。またタンパク質は鍵穴のような構造を有し、その鍵穴に他のタンパク質や物質が作用することで体の中で大切な役割を果たします。このタンパク質の鍵穴の形のことを「モチーフ」という言葉で表されます。タンパク質の鍵穴の仕組みを解明することが生物学の研究における最重要課題でもあり、生物分野においてもモチーフとは非常に重要な意味合いを持っています

「モチーフ」と「コンセプト」と「テーマ」の違い

「モチーフ」と「コンセプト」と「テーマ」の違い

ここでは「モチーフ」と「コンセプト」と「テーマ」の違いについて説明します。これら3つの言葉はニュアンスとしてはとても近い言葉になりますが、若干の違いが存在します。

「モチーフ」と「コンセプト」の違い

コンセプトはモチーフとよく似た言葉ではありますが、その抽象度において差があります。具体的にはモチーフの方が具体性が高く、コンセプトの方が抽象性が高いといえます。ビジネスシーンを具体例にとると、「コンセプト」はどういった悩みを解決するのかといったポイントに絞られているのに対し、モチーフとはその悩みをどのように解決するのかというポイントに焦点があたります。このことから、コンセプトの方がモチーフよりも抽象度が高いことがわかります。新規事業創出においては、コンセプトを明確にした後にどのようなモチーフで形にしていくのかという流れになるのが普通です。

「モチーフ」と「テーマ」の違い

テーマもモチーフと近い意味を持つ言葉になります。テーマは議論の中心的な意図という意味があり、 どちらかと言うとコンセプトに近い意味合いになります。テーマの方が抽象度が高くモチーフの方が具体性が高いという面においても、モチーフとコンセプトとの関係によく似ています。「テーマ」は全体的を貫く主題であるのに対し、「モチーフ」とは個々の表現という意味があります。この世に若干のにはその違いがあるため、意味を理解した上で使い分けていくようにしましょう。

「モチーフ」の英語の意味

「モチーフ」の英語の意味

モチーフという言葉の英語の意味について紹介します。ここで紹介する英単語は、「motif」と「theme」です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

「motif」

「motif」は「モチーフ」の英語表現でこの言葉の由来になった単語でもあります。もともとはフランス語ですが、英語としても用いられています。「 He decided on a cherry blossom motif.」で「彼が桜の花をモチーフにした。」という意味の英文になります。

「theme」

「theme」も「モチーフ」と近い意味を持つ英語表現です。「What is the theme of this lecture?」で「この講義のテーマは何ですか。」という意味合いの英文になります。

「モチーフ」の使い方と例文集

「モチーフ」の使い方と例文集

最後に「モチーフ」という言葉の使い方と例文について紹介します。抽象的なニュアンスが強い言葉になるので、例文とともに使い方を押さえていきましょう。

「モチーフ」の使い方

「モチーフ」という言葉がさまざまな分野で使われています。ほとんどの分野においては物事を作る際の中心的な考え方や手法といったようなニュアンスがあります。ただ、コンセプトやテーマといった言葉の方が抽象度が高い点には注意しましょう。

「モチーフ」の例文

「モチーフ」という言葉を用いた例文を紹介します

・彼の作品のモチーフはいつも斬新だ。
・モチーフが定まらないと新しいサービスを作り出せない。

まとめ

モチーフという言葉には、「創作の動機になる思考や題材」という意味がありました。 コンセプトやテーマなどの似たような言葉ともその抽象性や具体性において若干の違いが存在しました。さまざまな分野で使われる言葉になるため、それぞれの分野における使われ方について理解しておくことが大切です。

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