「カタルシス」の意味と使い方とは?例文や類語、「カタルシス効果」もわかりやすく解説

カタルシス
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「カタルシス」の意味とは?

「カタルシス」の意味とは?

本を読んでいたり、ネットニュースを読んでいたりするとしばしば登場する「カタルシス」という言葉。カタカナ語で少し難しい印象がありますが、実際にかなり深い意味をもつ言葉でもあります。ここでは「カタルシス」という言葉の現在の意味と、「カタルシス」の語源となった意味を2つ紹介します。言葉の意味や派生をたどりましょう

「精神の浄化」という意味

「カタルシス」という言葉には「精神の清浄作用」という意味があります。 心の中が綺麗になっていくという状態を表し、「心の中に溜まっていた澱のような感情が解放され、気持ちが浄化されること」を指します。 精神医療の分野においては「心の奥底にしまわれていた心理を表に出させて、鬱積した感情を取り除くことで症状を改善しようとする療法」を意味する言葉でもあります。一般的には、「心の中にあるつかえのようなものが、とあるきっかけで一気に解消すること」といった意味で使われることが多いです。

もともとは「排泄」、「瀉出」という意味

「カタルシス」という言葉は、元を辿れば「排泄」や「瀉出」といった意味がありました。「カタルシス」という言葉の語源まで辿ると、「体の中にある有害物質を外に出すこと」 という意味になります。現在使われている「カタルシス」という言葉は、体の中にある有害なものを出すという考えが心の問題や精神に置き換わって使われることが多いです。すなわち心の中にある有害物質を外に出すといったニュアンスを持ちます。

「カタルシス」の類義語・言い換え

「カタルシス」の類義語・言い換え

ここでは、「カタルシス」の類義語や言い換え表現を紹介します。「カタルシス」という言葉に対して具体的なイメージをつかめるようになりましょう

「心がきれいになる」

普通に日常生活を送っているだけで、さまざまな出来事が起こります。 そのような出来事に対して、一つ一つ心が反応してしまうのは人間の性です。こういった心の反応は、よい感情も悪い感情もひっくるめて心の奥底に沈着します

よい反応や感情が心の中にある状態であれば問題ありません。しかし、怒りや悲しみといった悪い感情が心にいつもこびりついている状態は、」体にも悪い影響を及ぼします。そういった状態の時に「カタルシス」を得ることで心がきれいになります。ここでいう「心がきれいになる」こととは、悪い感情や心の反応を精神の外側へ吐き出すことです。

「魂が清められる」

「魂が清められる」ことも「心が綺麗になる」ことと大きな違いはありません。「カタルシス」を得ることによって心の中に溜まっている毒素を排出し、心の中が綺麗になることを「魂が清められる」と表現することもあります。ここでは「魂」と「心」は同じ意味と捉えて問題ないでしょう。

「カタルシス」の英語の意味

「カタルシス」の英語の意味

「カタルシス」の英語表現を紹介します。そもそも「カタルシス」自体外来語ですが、日本語としても定着しているためカタカナ語となっています。ここでは「カタルシス」の綴りや、熟語などを紹介していきます

英語での綴りは「catharsis」

英語では「catharsis」と綴ります。意味は日本で疲れている意味と同じです。また排泄という意味があったように「catharsis」には「便通」という意味もあります。 「get a catharsis」で「カタルシスを得る」という意味になります。カタルシスは数えられる名詞であるため、「a」や「the」などの冠詩をつけ忘れないよう注意しましょう。

結局「カタルシス」はどんな状況で得られる?

結局「カタルシス」はどんな状況で得られる?

ここでは「カタルシス」を得られる状況について解説します。 具体的にどういった状況で人はカタルシスを得るのでしょうか。 それは身近なところに存在します。カタルシスを得るための最適な方法を3つ程紹介します。

信頼できる人に話を聞いてもらう

辛いことがあった時、信頼できる人にその話を聞いてもらう。こういった行動は「カタルシス」を得るのに最適です。この時に相談する相手を間違えないように注意しましょう。自分が辛いと思った内容も他の人から見てみれば「たいしたことはない」と思われてしまうこともよくあります。あなたの話を否定せずに、「自分がどう感じたか」をきちんと聞いてくれる人を選んで話をすることが大切です

話すことで「自分がどういったところで辛い思いをしたのか」や「どういう感情を抱いたのか」という点にフォーカスできます。 抑圧してしまった感情に気づくことこそが、カタルシスを得ることにつながります。

感動する作品に触れる

感動する映画や小説ドラマに触れることも「カタルシス」を得るのに役立ちます。物語に登場する人物に自分の心情を重ねることで、その物語に自分が入り込んだような錯覚を起こします。自分の心情を重ねられるキャラクターは、自分との共通点があることが多いです。このように物語に入り込んで心の底から喜んだり悲しんだりすることは、普段抑圧された感情を一気に開放することにつながります

恋愛でも「カタルシス」は得られる

「カタルシス」は意外なことに恋愛をしていても得ることが可能です。なぜならば、恋人はお互いに最も興味がある人物でもあるからです。そのため相手の話を心の底から親身に聞けて、また自分も相手に隠すことなく話せる。そういった関係を築けている場合、恋愛という愛情関係は「カタルシス」を得るのに非常に効果があります。

もっとも、そういった信頼関係を築くのに、ある程度の時間やお互いを理解するための歩み寄りが必要になりますが、既にそういったパートナーがいる方は、積極的にお互いの話をしてみるのもよいかもしれません

悪用厳禁!「カタルシス効果」とは

悪用厳禁!「カタルシス効果」とは

「カタルシス効果」とは、マイナスな感情を口に出したり紙に書いたりして表現することでその苦痛を緩和する方法のことです。先ほど紹介したように、カタルシスを得て心の中がすっきりした状態になる効果のことを一般に「カタルシス効果」といいます。ここでは、「カタルシス効果」を相手に体験してもらうことで人間関係や仕事を円滑に進める方法を紹介します。ただ、使い方によっては悪用することが可能なので、使うタイミングなどはしっかりわきまえて活用していきましょう。

相手からの好意が得られる?!

人間は自分のことを話せば話すほど、脳の快楽レベルが上がっていくという性質があります。意外なことに人間は、人の話を聞くよりも誰かに自分のことを話しているときの方が楽しいと感じてしまう生き物なのです。この性質は「カタルシス効果」と密接に関係しています。人は自分の話を気持ちよくさせてくれる相手のことを好きになってしまう傾向があります。このようなメカニズムによって、話を聞いている方は好意を抱かれる可能性が高くなります。

また、「一貫性の原理」という心理的な力学も働きます。これは自分を正当化してしまう心の性質で、「自分のことをこんなに話せる相手は信頼できる人に違いない」と心が勝手に思い込んでしまうことを指します。そういった心の性質も手伝って、「カタルシス効果」を得ることで話し相手のことを好きになってしまうのです。

カタルシス効果を活用できるシーン

「カタルシス効果」を存分に活用するタイミングとして、2つのポイントがあります。1つ目は顧客と信頼関係を作りたいときです。仕事においては顧客と距離を縮めたい時に自社の製品をアピールするのではなく、徹底的に聞き手にまわり顧客が今抱えている悩みや不満を引き出すことが大切になります。相手との距離を縮めることで販売につなげるための良好な人間関係を構築できます。

2つ目は販売したいときです。 普段から悩みや不安を聴いていることで、 顧客目線では「この人は信頼できる」という評価になります。これにより、普段聴いている悩みや不安を解決できる商品を提案することで、契約につなげられる可能性を一段と挙げられるでしょう。

「カタルシス」の使い方と例文集

「カタルシス」の使い方と例文集

ここでは「カタルシス」という言葉の一般的な使い方について紹介します。こういった概念が難しい言葉を日常的な生活の中で使えるようになると、また一段と教養が高い人になれるでしょう。

「カタルシス」の使い方

「カタルシス」の一般的な使い方としては、「カタルシスを得る」「カタルシスを体験する」などがあります。ビジネスシーンにおいては「顧客をカタルシスへと誘う」「カタルシスを喚起する」といったように使われます。精神的な側面が大きいため、いざ使うとなると難しい言葉でもあります。

「カタルシス」の例文

「カタルシス」を使った例文をいくつか紹介します

・「感動的な映画を見てカタルシスを得た。」
・「これはお客をカタルシスへと誘うことを主な営業手法としている。」
・「 彼は心理学に精通しているため、話し相手にカタルシスを体験させられる。」

まとめ

「カタルシス」とは、「心の中に沈殿しているよくない気持ちや感情を外に吐き出させる」意味があります。精神衛生を保つ上で大切な技術になりますので、自分の気持ちのコントロールの方法として身につけておくとよいでしょう。

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