ビジネスメールの結び・締めの言葉の使い方と例文集|季節別や英語の書き方も

締めの言葉
目次

ビジネスメールに「結び・締めの言葉」がなぜ必要なのか

ビジネスメールに「結び・締めの言葉」がなぜ必要なのか

ビジネスメールは、仕事上の用件を伝えるためのツールです。用件が相手に正確に伝わればよいようなものですが、それだけでは足りません。例えば友だちとのLINEのメッセージが簡単な用件だけ送っても通じるのは、普段の付き合いの中で友だちの性格や状況がわかっているからです。しかしビジネスメールの場合は、直接会ったことがなくどんな人かわからない相手とやりとりすることも珍しくありません。ですから、用件の他に相手を気遣う結び・締めの言葉でコミュニケーションをとることが必要なのです。

「結び・締めの言葉」使い方の基本マナー

「結び・締めの言葉」使い方の基本マナー

「結び・締めの言葉」の使い方の基本は、相手と自分の関係や状況を念頭に、「書き出しの言葉」やメールの内容にふさわしいものを選ぶことです。それでは、詳しく見ていきましょう。

「結び・締めの言葉」は状況や季節に合った言葉を使う

状況とは、ビジネスメールを送るにあたっての相手との仕事の状況です。例えば、相手に契約や支払いをしてもらって自分が感謝をする状況もあるでしょうし、相手からのクレームにお詫びをする状況もあるでしょう。また、季節に合わせるとは、「こういった気候のときなのでお体に気をつけてください」と相手を気遣って締めるために、季節を引き合いに出すということです。

「結び・締めの言葉」は書き出しの言葉とバランスをとる

書き出しの言葉とは、メールの冒頭の言葉です。書き出しの言葉と「結び・締めの言葉」の丁寧さのトーンを合わせると、バランスがとれます。逆に書き出しの言葉が特別丁寧なのに「結び・締めの言葉」が同僚に送るようなフランクな言葉だと、ちぐはぐな印象になってしまうのです。以下の表の例文のように、バランスをとるとよいでしょう。

【例文】書き出しの言葉→「結び・締めの言葉」
・お世話になります→よろしくお願いします。
・お疲れ様です→よろしくお願いします。
・大変お世話になっております→よろしくお願いいたします。
・平素はご厚情を賜り、誠にありがとうございます→今後とも、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

「結び・締めの言葉」のあとに追記する場合の例文

「結び・締めの言葉」を書き終えてから、書き足したいことや相手に特に注意を促したいことがあるときに書くのが追記です。追記は、ビジネス上のやりとりを手書きの文書ですることが多かった時代に、書き直すことが大変だったためとられた方法です。本来は本文の内容に含むべきであり、お客様や上司、目上の人には追記という方法はとりません。同僚に送るメールやカジュアルな内容のメールで追記をする際は、以下の例文のように書きます。

【例文】
今年も南紀白浜の保養所にて、恒例の2泊3日の社員研修を行います。以下、詳細となります。
~~~。
~~~。

追記
なお、最終日の午後には海水浴もできますので、希望される方は水着をお持ちください。

「結び・締めの言葉」季節別の使い方と例文(感染症対応も)

「結び・締めの言葉」季節別の使い方と例文(感染症対応も)

「結び・締めの言葉」には、季節に合わせた言葉もあります。春夏秋冬の季節別の「結び・締めの言葉」の使い方と例文を紹介します。

「結び・締めの言葉」【春】の使い方と例文

3月から5月まで月別に、春に使われる「結び・締めの言葉」の使い方のポイントと例文を見ていきましょう。

【3月】異動の季節であること、冬の寒さが和らぐ季節であることがポイントです
・新天地での更なるご活躍を、心よりお祈り申し上げます。
・早春の息吹を感じる昨今、なにとぞお健やかにお過ごしくださいませ。

【4月】新年度が始まっていること、春本番であることがポイントです。
・陽春の候、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
・新年度を迎え諸事ご多用のことと存じますが、今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。

【5月】初夏の爽やかさに言付けて相手の発展を願ったり、梅雨入りの際の相手の体調を気遣ったりするのがポイントです。
・爽やかな初夏の候、皆様のますますのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
・梅雨入り間近ですので体調を崩されませんよう、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

「結び・締めの言葉」【夏】の使い方と例文

6月~8月まで月別に、夏に使われる「結び・締めの言葉」の使い方のポイントと例文を見ていきましょう。

【6月】梅雨の季節に際して相手の健康を気遣うのがポイントです。
・梅雨寒の時節柄、体調を崩されませんようご自愛くださいませ。
・長雨の折、どうかくれぐれもご自愛ください。

【7月】夏本番の暑さに、相手の健康を祈る気持ちを伝えるのがポイントです。
・暑さ厳しき折、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
・酷暑の折柄、なにとぞお体をおいといくださいませ。

【8月】残暑や初秋の際の季節の変わり目の相手の体調を気遣うのがポイントです。
・残暑厳しき折柄、くれぐれもご自愛ください。
・立秋とは名ばかりの暑さが続いております。どうか、ご健康には一段とご留意ください。

「結び・締めの言葉」【秋】の使い方と例文

9月~11月まで月別に、秋に使われる「結び・締めの言葉」の使い方のポイントと例文を見ていきましょう。

【9月】なおも続く残暑に相手の健康を気遣うことや、初秋の快適な気候に言付けて相手の発展を祈ることがポイントです。
・夏の疲れが出やすい時節柄、くれぐれも体調を崩されませんようご自愛ください。
・新秋の折柄、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。

【10月】秋本番の良い季節に言付けて相手の発展を願うことや、長雨の不順な気候に相手の体調を気遣うことがポイントです。
・秋涼爽快の折柄、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
・秋雨の折、どうかくれぐれもご自愛ください。

【11月】冬や年末に向かう季節に、相手の健康や忙しさを気遣うことがポイントです。
・本格的な寒さに向かう折柄、風邪など召されませんようご自愛ください。
・年末に向かいご多忙のことと存じますが、今後ともご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

「結び・締めの言葉」【冬】の使い方と例文(感染症対応も)

12月~2月まで月別に、冬に使われる「結び・締めの言葉」の使い方のポイントと例文を見ていきましょう。

【12月】初冬の寒さや年末の忙しさを気遣うことや新年もよろしくお願いしますという気持ちを込めることがポイントです。また、感染症が流行する季節に対応する文言を入れる場合もあります。
・年の瀬を迎え、諸事ご多用のことと存じますが、お体にお気をつけて良き新年をお迎えください。
・来年も、ご指導ご鞭撻(べんたつ)のほどよろしくお願い申し上げます。
・インフルエンザ流行の折(コロナ禍の折)、くれぐれもご自愛のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

【1月】冬本番の寒さに相手の体調を気遣うことや、今年もよろしくお願いしますという気持ちを込めることがポイントです。
・厳寒の折、風邪など召されませぬようご自愛くださいませ。
・本年も変わらぬお付き合いのほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

【2月】余寒の折に相手の体調を気遣うことや、春の兆しに言付けて相手の健勝を祈ることがポイントです。
・残寒の時節柄、なにとぞご自愛くださいますようお願い申し上げます。
・梅の便りが聞かれる昨今、皆様のますますのご健勝を心よりお祈りいたしております。

「結び・締めの言葉」状況別の使い方と例文

「結び・締めの言葉」状況別の使い方と例文

「結び・締めの言葉」には、状況に合わせた言葉もあります。お願いや感謝など状況別の「結び・締めの言葉」の使い方と例文を紹介します。

「結び・締めの言葉」【お願いするとき】の例文

お願いするときに使われる「結び・締めの言葉」の使い方のポイントと例文を見ていきましょう。ポイントは、あくまでも低姿勢に聞こえる文言にすることです。

【例文】
・ご検討のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。
・ご確認いただけますと幸いです。

「結び・締めの言葉」【感謝するとき】の例文

感謝するときに使われる「結び・締めの言葉」の使い方のポイントと例文を見ていきましょう。ポイントは、感謝の気持ちを「まことに」や「心より」という副詞でより強く伝えることです。

【例文】
・まことにありがとうございます。
・厚くお礼申し上げます。
・心より感謝いたしております。

「結び・締めの言葉」【謝罪するとき】の例文

謝罪するときに使われる「結び・締めの言葉」の使い方のポイントと例文を見ていきましょう。ポイントは、感謝するときと同様に謝罪の気持ちを「まことに」や「心より」という副詞でより強く伝えることです。

【例文】
・まことに申し訳ございませんでした。
・心より、お詫び申し上げます。

「結び・締めの言葉」【お断りするとき】の例文

お断りするときに使われる「結び・締めの言葉」の使い方のポイントと例文を見ていきましょう。ポイントは、恐れ入りますがという気持ちを込めることです。

【例文】
・ご期待に沿えず恐縮でございます。
・このたびは承ることができず、申し訳ございません。

その他の「結び・締めの言葉」の例文

その他、一般的に使われる「結び・締めの言葉」の例文を見ていきましょう。

【例文】
以下は、ビジネスの取引が一段落した際の例文です。
・今後ともご指導ご鞭撻(べんたつ)のほど、よろしくお願い申し上げます。
・今後とも変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます。

以下は、相手の発展を祈る際の例文です。
・貴社のますますのご発展を、心よりお祈り申し上げます。
・○○様のよりいっそうのご活躍を、心よりお祈りいたします。

「結び・締めの言葉」にひと言プラスでビジネス力UP!例文も

「結び・締めの言葉」にひと言プラスでビジネス力UP!例文も

ビジネスメールで使える丁寧な「結び・締めの言葉」を紹介してきました。どの「結び・締めの言葉」もこのままでも十分通用しますが、実はもうひと言プラスするとビジネス力をUPできます。

以下は先ほど紹介した、お願いするときの「結び・締めの言葉」にひと言プラスした例文です。

【例文】
・お手数をおかけいたしますが、ご検討のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。
・お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認いただけますと幸いです。

相手にとってはお願い事をされて業務が増えるわけですから、嬉しいメールとはいえません。そこを気持ちよくやっていただくためには、このひと言プラスが欠かせないのです。これは「クッション言葉」とも呼ばれ、業務を円滑に進めるためにはぜひ覚えておきたい言葉です。

「結び・締めの言葉」英語の場合の使い方と例文

「結び・締めの言葉」英語の場合の使い方と例文

英語のメールでも、「結び・締めの言葉」を使います。どんな「結び・締めの言葉」があるか紹介しましょう。

「Sincerely,(真心を込めて)」は、お客様や初めてメールする相手などビジネスメールの「結び・締めの言葉」として非常にフォーマルな固い言葉です。日本語に訳すと「敬具」が当てはまります。

「Regards,(敬意を込めて)」は、「Sincerely,」よりも柔らかい言葉です。すでに何度かやりとりのあるお客様へのビジネスメールで使います。

どちらも、季節や状況にかかわらず使える言葉です。

「結び・締めの言葉」を含むビジネスメールの構成と例文

「結び・締めの言葉」を含むビジネスメールの構成と例文

「結び・締めの言葉」含むビジネスメールの構成と例文を見てみましょう。

【構成】
・宛名
・あいさつ文(書き出しの言葉)
・名乗り
・要旨
・本文
・「結び・締めの言葉」
・署名

【例文】
山中ホールディングス株式会社
営業課長
田中一郎様

お世話になっております。
株式会社ミソノ研修課の佐藤と申します。
ご依頼の社員研修の日程につきましてお知らせしたく、ご連絡いたしました。

以下、詳細でございます。
内容:コミュニケーション講座
日時:2021年5月20日(火)
場所:株式会社ミソノ 第一会議室
対象:新入社員
参加費:8,800円(税込)

ご多用のところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
株式会社ミソノ研修課
佐藤三郎
郵便番号107-0052
東京都港区緑坂1-1-11
TEL:03-5321-○○○○
FAX:03-5321-〇〇〇〇
E-Mail:〇〇@〇〇〇〇
URL:https:// 〇〇〇〇
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まとめ

昨今では、パソコンやスマートフォンのボタン操作だけで何でもできてしまいます。ビジネスにおいても、相手とまったく顔を合わせないまま商談が進むことも珍しくありません。そういう時代だからこそ、ビジネスメールのちょっとした言葉に相手の人柄が垣間見えると嬉しいものです。「結び・締めの言葉」で気遣いを表現することで、相手とのより強い信頼の絆づくりをしてビジネスをスムーズに進めましょう。

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