「貶める」の意味や使い方とは?「陥れる」との違いや類語・英語・対義語・例文を紹介

貶める
目次

「貶める」の読み方

「貶める」の読み方

「貶める」の読み方は「おとしめる」です。なかには「とぼしめる」と読む人がいますが間違いですので注意が必要。「とぼしめる」という日本語は存在しません。「貶める(おとしめる)」は、ほかにも「貶す(けなす)」と読みます。送り仮名によって漢字の読み方が変わるので気をつけましょう。

「貶める」の意味とは?

「貶める」の意味とは?

「貶める」には2つの意味があります。それが「見下す」と「下落させる」です。どちらもネガティブな表現ですので、「貶める」はマイナスイメージを持つ言葉として覚えておけばOK。では、細かな意味の違いについてみていきましょう。

「見下す」という意味

「貶める」には「見下す」という意味があります。これは「さげすむ」「軽蔑する」とも表現される意味で、精神的に優位なポジションから相手のことを下にみることを指しています。

例文:それは誰かを貶めるような言い方だった。

「下落させる」という意味

「貶める」のもうひとつの意味は「下落させる」という意味です。「成り下がらせる」とも表現されます。「見下す」とは違って、実際に人やもの、名誉などを「下落させる」ときに使われます。

例文:女優のスキャンダルは事務所の名すら貶めることになった。

「貶める」の類義語・言い換え

「貶める」の類義語・言い換え

「貶める」にはたくさんの類義語・言い換えがあります。類義語を知っておくと「貶める」の意味を整理しやすくなるうえ、メールや文書において連続使用を防ぐことも可能。ぜひ、類義語・言い換え表現は覚えておきましょう。

「貶める」の類義語1「軽蔑する」

「貶める」の類義語1つ目は「軽蔑する」です。「見下す」の意味で使われる「貶める」の類義語で、辞書にも記載されている表現。なにかを劣っているものとみなすことによって、馬鹿にすることを意味します。

例文1:彼は私のことを軽蔑するようになった。
例文2:私はあの一件から、世間から軽蔑の眼差してみられることになった。
例文3:彼女はむやみやたらと他人を軽蔑し、孤独になっていった。

「貶める」の類義語2「甘く見る」

「貶める」の類義語2つ目は「甘く見る」です。こちらも「見下す」の意味で使われる「貶める」の類義語。「たいしたことないと軽くみなす」という意味です。

例文1:甘く見ていると痛い目にあいそうだ。
例文2:彼は私がまだ新人だからといって甘く見ている。
例文3:彼女は自分が甘く見られていることに腹を立てていた。

「貶める」の類義語3「冒涜する」

「貶める」の類義語3つ目は「冒涜する」です。「下落させる」の意味で使われる「貶める」の類義語で、とくに「神聖なものを下落させる」の意味で使われます。

例文1:神を冒涜するのはやめなさい。
例文2:稚拙な文章は文学にたいする冒涜である。
例文3:この映画は原作の許しがたい冒涜だ。

「貶める」の類義語4「穢す」

「貶める」の類義語4つ目は「穢す」です。こちらも「下落させる」の意味で使われる「貶める」の類義語。「大切なものや清らかなものを汚す」という意味で使われます。

例文1:大将の名を穢すような行為だ。
例文2:この物語の主人公は穢れた運命を背負って戦っている。
例文3:彼の行動は会社を穢すことになるだろう。

「貶める」の類義語5「傷つける」

「貶める」の類義語5つ目は「傷つける」です。こちらも「下落させる」の意味で使われる「貶める」の類義語。「毀損する」などと同じように使われます。

例文1:彼は名誉を傷つけられ、ひどく悲しんだ。
例文2:この店が100年間守ってきたものは傷つけられることになった。
例文3:会社を傷つけるためにこんなことをしてきたわけではない。

「貶める」の対義語

「貶める」の対義語

「貶める」には代表的な対義語が3つあります。「貶める」がネガティブな要素を持っているため、対義語はポジティブな言葉ばかりです。

「貶める」の対義語1「敬う」

「貶める」の対義語1つ目は「敬う」です。「対象を目上のものとして礼を尽くす」という意味で、人を見下すような「貶める」とはまったく逆の意味を持っています。

例文1:老人を敬うことは大切だ。
例文2:彼は敬われるべき存在にもかかわらず、非常に腰が低かった。
例文3:彼女はある人のことを「先生」と呼んで敬っていた。

「貶める」の対義語2「崇める」

「貶める」の対義語2つ目は「崇める」です。「崇める」は「非常に尊いものとして敬う」「大事にする」という意味。対象を軽くみて、大切に扱わない「貶める」とは対義語です。

例文1:私は先生のことを神と崇めていた。
例文2:彼が崇められるようになるのは少し先のことだった。
例文3:昔の人たちは石や木などの自然を崇めていた。

「貶める」の対義語3「尊ぶ」

「貶める」の対義語3つ目は「尊ぶ」です。「尊ぶ(とうとぶ)」や「尊ぶ(たっとぶ)」と読み、「尊いものとして崇める」「価値があるものとして大切にする」という意味です。

例文1:恩師のことを尊ぶ。
例文2:自由を尊ぶならば、なぜ自由になろうとしないのか。
例文3:骨董を尊ぶことは優れた人間である証拠だ。

「貶める」と「陥れる」の違い

「貶める」と「陥れる」の違い

「貶める」と「陥れる」は読み方が似ていますがまったく違う意味を持っています。「貶める」が「見下す」「下落させる」という意味を持っているのに対して、「陥れる」は「計画的に窮地に落ち込ませる」という意味。「陥れる」の具体的な例文は以下の通りです。

例文1:彼を罪に陥れたのはこの私だ。
例文2:陥れられた彼女はもう戻ってくることはなかった。
例文3:人を陥れることの罪深さはいうまでもない。

「貶める」を英語でいうと?

「貶める」を英語でいうと?

「貶める」を英語でいうと「to look down upon」となります。対義語は「look up to」です。具体的な使い方は以下の通り。

例文1:You looked down upon the poor.(あなたは貧しい人を貶めた。)
例文2:People look down upon him as a fool.(世間は彼を愚か者だと貶めている。)
例文3:Don’t look down upon others because they are not educated.(教育を受けていないからといって貶めてはいけない。)

「貶める」の使い方と例文集

「貶める」の使い方と例文集

「貶める」の意味や英語表現を知っていても使い方を知らなければ意味がありません。ここでは「貶める」の使い方や注意点、例文を紹介します。しっかりと場面を想像して読みましょう。

「貶める」の使い方

「貶める」はネガティブな言葉ですので、あまり使うことはないでしょう。しかし、誰かを指摘したり、注意喚起をしたりするときに使うことになるかもしれません。非常にマイナスイメージの強い言葉ですので、使うタイミングには気をつけましょう。

「貶める」を使用するときの注意点

「貶める」を使うときは「相手にたいして」使うようにしましょう。自分に「貶める」を使うことはほとんどないのです。100%ないわけではありませんが、自分で「貶める」を使うときには「相手にたいして」使うことを覚えておきましょう。

「貶める」の例文

「貶める」を使った具体的な例文は以下の通りです。

例文1:人のことを貶めるような大人にはなりたくない。
例文2:彼の言動は神を貶めるようなものだった。
例文3:先輩に自分の意見を貶められ、ショックを受けた。
例文4:いくら貶めようとしても、彼の地位はまったく揺るがなかった。
例文5:貶めるくらいなら、実力をつけた方がいいですよ。
例文6:彼の話ぶりは、まるで人を貶めるかのようだった。
例文7:Aさんは負けん気が強すぎるあまり、Bさんを貶めた。

まとめ

「貶める」は非常にネガティブな要素を含んでいる言葉です。使い方や使うタイミングには十分に気をつけないと、相手に不快な思いをさせてしまうかも。また誰かを「貶める」ような人には関わらないのがベター。「貶める」の言葉の意味を知っていても、「貶める」ような人にはならないように注意しましょう。

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