「既成事実」の意味と使い方|類語・対義語・英語表現・例文も紹介

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    すでに起きた事実を意味する「既成事実」という言葉があります。恋愛やビジネスの場面でもよく使用されますが、使う場面によって意味が変わることがあるのです。この記事では、「既成事実」の正しい使い方を紹介します。

    目次

    「既成事実」の意味とは

    「既成事実」の意味とは

    「既成事実」とは、現実に起きたことを事実として認めることを表します。承認を得る前に行動し事後報告することで、強制的に認めざるを得ない状況を作ったり、目標達成のために結果を作り上げたりする際にも「既成事実」という表現が使われます。

    「既成事実」の由来・語源

    「既成事実」の由来・語源

    「既成事実」という言葉は、「既成」と「事実」の2つの単語によって構成されています。よって、それぞれの単語が持つ意味をそのままつなぎ合わせることで「既成事実」の意味が成り立っているのです。ここでは、それぞれの単語がどのような意味を持っているのかを解説します。

    既成はすでに出来上がったもの

    既成とは、物事や思考がすでに出来上がった状態でこの世に存在していることを意味する単語で、形として残らない事柄を表す際にも使用されます。よく間違えやすい同音語として、商品や製品に対して使用する「既製」が挙げられますが、「既製」は物や商品に対して使用されます。

    事実は実際に起こったこと

    事実とは、実際に起こったり存在したりしていることを意味する熟語です。よく似た言葉に「真実」がありますが、「事実」は客観的な事柄を指し、誰が見ても変わらない実際に起きた出来事を意味します。一方で「真実」は主観的な事柄を指し、起きた出来事に対して人それぞれの解釈をすることを意味します。

    「既成事実」を使う場面とは

    「既成事実」を使う場面とは

    「既成事実」という言葉は、日常生活において頻繁に使用することはありません。よく使用される場面として恋愛面とビジネス面が挙げられますが、言葉が持つニュアンスが少し異なってきます。では、それぞれの場面における「既成事実」とは、何を表すのでしょうか。

    恋愛の場面

    恋愛の場面で使う「既成事実」は、相手との関係を発展させる行動のことを表します。たとえば、長く交際している男性がなかなか結婚に踏み切らず、女性側が細工を施した後に妊娠して結婚に持ち込むことを「既成事実」といいます。ほかにも、交際開始前に身体の関係を持つことで、相手に交際や結婚について意識させる手段として使用されます。

    ビジネスの場面

    ビジネスの場面で使う「既成事実」は、独断で仕事を進めた結果を上司に事後報告し、認めざるを得ない状況に仕向けることを表します。営業の場面で見られることが多いのですが、たとえば新規顧客との取引開始の際に、本来であれば社内承認を得るというルールがあったとします。ところが社内承認を待たず独断で契約を交わし、後から契約締結の旨を上司に報告するという方法のことを指します。社内ルールを無視して独断で仕事を進めることはマナー違反であり、厳しく指導されることが多いです。しかし契約を締結した揺るぎない実績があるため仕方なく功績を認めざるを得ない状況のことを「既成事実」と呼ぶのです。

    「既成事実」の類義語・言い換え表現

    「既成事実」の類義語・言い換え表現

    「既成事実」と同じ意味を持つ表現方法は数多く存在しますが、多くはビジネスシーンでよく使われる表現です。ここでは「既成事実」の類語表現について解説します。

    恒常化

    恒常化とは、あるべき状態をキープしており一定して変化がない様子を表す言葉です。その状態で存在しているのが当たり前だという共通認識がありますので、その状態であることを否定する理由がないという観点で類義語として使用されます。

    事後承諾

    事後承諾とは、結果や成果が出たことを踏まえて現在の認識を変えることを表します。具体的には、「事前に許可を得ずに行った結果を後日報告し、すでに行動を起こしていることから承諾せざるを得ない状況をつくる」という強制的な手段のことです。ビジネスの場面で事後承諾の案件を積み重ねると、報告・連絡・相談ができない人間だと判断され上司からの信頼を失いかねませんので注意しましょう

    現状追認

    現状追認とは「現在起きていることを事実と受け入れ、承認すること」です。「既成事実」は相手に事実を受け入れてもらうために使用しますが、現状追認は自分が事実を受け入れる立場となることから主観的表現として使用します。現状は「現在の状態」を略した言葉であり、追認は「過去にさかのぼった上で事実と認めること」を意味します。

    ファクト

    ビジネスシーンでよく使用されるファクトとは、「業務上で使用するデータが、確証済みの事実に基づいて作成したものだと証明すること」です。内容の正確さに自信があり、相手に誠実さを伝える目的でも使用します。

    「既成事実」の対義語・反対語

    「既成事実」の対義語・反対語

    「既成事実」の対義語・反対語としてぴったりと当てはまる言葉はありません。「事実を認めざるを得ない」という意味から考察すると、「認める」の対義語となる「同意しかねる」や「納得しない」という言葉が対義語・反対語として挙げられます。

    「既成事実」の使い方・例文

    「既成事実」の使い方・例文

    「既成事実」のあとに1フレーズ加えることで、事実を認める範囲を拡大させたり、求める結果のために事実を作り上げたりできます。具体的な表現を3つ挙げて解説します。

    「既成事実」である

    認めざるを得ない事柄という意味で「既成事実である」を使用します
    ・これは会社全体の既成事実である。
    ・彼が罪を犯したのは既成事実である。
    このように、起きた結果を事実として認めることを意味します。

    「既成事実」を作る

    誰もが認めざるを得ない状況を作り上げることを「既成事実を作る」といいます。
    ・彼は独断で新規取引を進め、既成事実を作り上げたことで昇進が決まった。
    ・結婚を渋る彼氏に対して、既成事実を作って結婚へ持ち込んだ。
    このように、とある目的を達成するために行動し、結果を相手に認めさせることを意味します。

    「既成事実」化する

    正式に認められていない事柄を、世間的に認めざるを得ない状態にすることを「既成事実化する」といいます。
    ・公式キャラクターではないが、商品のデザインに積極的に取り入れたことで認識されるようになった。
    ・日本のごく一部で流行しているものを、あたかも「現在の流行り」としてプレゼンを行った。
    上記のような事例で使用されます。「既成事実」は何もない状態から結果を生み出したことに対して使用しますが、「既成事実化」はすでにあるものを事実化するということを表しますので、ゼロから作り上げる手間がかからないことが特徴です。

    「既成事実」の英語表現

    「既成事実」の英語表現

    「既成事実」という表現は海外でも使用されています。日本のビジネスシーンでも使用するfactに「達成した」や「確定した」という英語表現をつなげることで、日本における「既成事実」と同様の意味を持ちます。

    an accomplished fact

    「達成した」という意味のaccomplishedを使用して、すでに達成された事実であるという表現が可能です。「既成事実」は日本語表現ではマイナスイメージが強いですが、英語表現では「達成」の言葉を使用していることからプラスイメージとして取り扱われます。

    an established fact

    established には「確定した」という意味があります。先ほど解説した「達成された」という言葉よりもニュアンスが強く、揺るぎない事実であり誰もが認めざるを得ない状況であることを意味します。

    まとめ

    「既成事実」は、実際に起きたことを事実として認めざるを得ないという意味があります。恋愛面やビジネス面で使う際は、目標を達成するために行動した結果を周りに認めさせることを「既成事実」と表現します。このことから、目標達成へのこだわりが強い人ほど「既成事実」を作る傾向があるといえるのです。

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