「相関図」の意味と使い方とは?作り方・描き方や作成ツールも解説

相関図
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「相関図」の意味とは?

「相関図」の意味とは?

「相関図」というとどんなイメージでしょうか?テレビドラマのホームページなどで、主人公を中心に人のつながりを図解しているものを目にすることが多いですね。物事の関係を視覚的にとらえやすくしたものをいうことは直感的にはわかります。正しい意味を押さえておきましょう。

意味1:複数のものの関係を表す

一つ目に複数のものがどう関係しているかを表す図を指します。すでに挙げたような「人物相関図」が代表的ですが、そのほかにもたとえば企業内の役職の配置などを表した組織図などが「相関図」の一種です。

意味2:数学で用いる図

二つ目は数学において二量の関係を表す目的で作成した図をいいます。一般的には関係を見る二量を縦軸と横軸に取り、対応する量を点で表します。点を結んだ折れ線グラフや、散らばり具合を見る散布図、株式のチャート図などがこの意味での「相関図」の例ですね。

相関関係と因果関係の違い

「相関関係」とよく似たイメージの言葉に「因果関係」があります。この2つの関係の違いは、その方向性にあります。「相関関係」は関係するものが互いに影響し合っていて、双方向に関連付けられています。これに対して「因果関係」は原因と結果の関係を表すものなので、原因があって結果が生じる単一の方向性があります。

「相関図」が使われる場面

「相関図」が使われる場面

「相関図」はさまざまなものの関係性を表せるので、その応用範囲は広いです。もちろん日常生活で活用されるものもたくさんあります。そんな活用例を4つ紹介します。

「人物関係相関図」

ある物事に関して、それにかかわりのある人物の関係性を表した「相関図」です。よく見るのはドラマなどの「登場人物相関図」ですが、ここにはそれぞれのつながりばかりでなく、力関係や心情的なものまで盛り込めます。

「相関関係説明図」

故人とその親族の関係性や情報についてまとめた「相関図」です。親族が亡くなった際、法務局に提出して戸籍の原本の返却を受けられたり、遺産相続の際の参考資料として活用したりできます。よく似たものに「法定相続情報一覧図」がありますが、こちらは法務省の認証を受けているため、遺産相続に関する書類の提出を大幅に省略できる点が異なっています。

「マインドマップ」

「マインドマップ」は、思考の整理法の一つとしてトニー・ブザン氏が提唱したもので、頭の中にあるものを「相関図」として視覚化するものです。主にアイデアの発案や問題解決に用いられます。用紙の真ん中にテーマとなるキーワードを書き、枝分かれする線で関連するものを放射状に結んでいって作成します。
・横長の用紙を使い、中心から描き始めること。
・一つの枝(ブランチ)にはキーワードは必ず単語で、一つのみとすること。
上記のような作成上のルールがあります。

データ整理

数学的な用い方の例として、散布図を作ることでデータを整理しやすくできます。たとえば種をまいた日の日付を横軸に、発芽の数を縦軸にして散布図を作れば、どの種類の種をいつ撒けば発芽率が上がるかを視覚化できますね。

ビジネスシーンでの「相関図」の使い方

ビジネスシーンでの「相関図」の使い方

生活のさまざまなシーンで役立つ「相関図」ですから、ビジネスシーンにおいても有効に活用できます。主な活用場面を4つ挙げます。

人材マネジメント

会社組織における「人物相関図」を作成することで、人材の適切な活用が可能になります。社員の強みや課題などの情報を整理したり、勤務部署における情報や部署内での人間関係を図示したりすることで、より一人一人の持ち味を活かす人材配置を実現できます。会社の組織図などを利用して「相関図」としての情報を書き加えていくことでも作成が可能ですね。

製品の管理

製品にかかわる関係性を図示した「相関図」を作成することで、在庫管理などが効率化できます。製品を構成する部材同士の関係性を確認したり、必要とする資材の調達先や納品方法などの一覧性を高めたりすることが期待できます。特定の部材や資材の流れが滞ることで製品の製造自体がストップする、なんていうトラブルを防げますね。

事業相関図

企業内のセクション同士の関係性や取引先とのつながりなどを図示する「相関図」です。会社の概要説明などによく用いられ、企業としての構造を一目で見られます。企業運営をするうえでも重要ですが、自分の仕事がどう関係付けられているかといったことも確認でき、リレーションの改善に役立ちます。

業界地図

特定の業界にどのような企業があり、どのような特徴があるかなどをとらえやすくした「相関図」です。業界の規模や含まれる企業の規模と相互の関係性、業界としてのトレンドなどがとらえやすくなり、就活で活用したり、投資にかかわる資料とされたりします。よく似たものに経済新聞社が年4回発行する「四季報」がありますね。

「相関図」の作り方・描き方

「相関図」の作り方・描き方

「相関図」は物事の関係性を視覚的にとらえやすくすることなので、これをうまく使いこなせば説明力がグッとアップします。コツさえわかれば、今はさまざまなツールもあるので、比較的かんたんにわかりやすい「相関図」にまとめられます。作り方について説明します。

ブレーンストーミング

なにごともそうですが、やはり何のためにするのかをしっかりとらえておくことが大切です。特にビジネスにおいて「相関図」を作る場合は、共同作業で行うことが多いものです。「相関図」を作るメンバーで、どんな情報をどんな目的で得るための「相関図」にするのかブレーンストーミングでアイデアを共有しましょう。

情報収集

アイデアがまとまったら、必要な情報の項目を整理します。たとえば「製品開発に関するニーズの洗い出し」を目的とするなら、以下のような項目を挙げておき、対象となる顧客層から情報を得ていきます。
・価格
・耐久性
・ユーザビリティー
項目が多いほど複雑な「相関図」となり、結果的に情報整理がうまくいかないこともあるので、必要最低限なものに絞り込んでおくことが重要です。

見やすくまとめる(ツールの活用)

日常的に作るものや、仲間内の確認程度に用いるのなら手書きで十分です。しかしプレゼンに利用するとか、会議に使用するような場合にはやはり見やすくまとめることが重要です。そのためには便利なツールがありますので、4つ紹介します。

Lucidchart

Lucidchartは、基本的に無料で利用できるにもかかわらず、完成度の高い「相関図」を作成できるアプリケーションです。GoogleやMicrosoftなど名だたるIT企業でも使用実績がある定評のあるツールです。さまざまなテンプレートが用意され、必要に応じてアレンジして図を完成させられるほか、すでにある組織図などをインポートして利用する機能も備えています。

相関図作成ツール

相関図作成ツールは、web上でかんたんに「相関図」を作成できるツールです。基本的には、画面上をクリックしていくだけでObjectと呼ばれる図形が配置され、そこに必要な情報を入力したり、線で結んだりして「相関図」を完成させます。図のバリエーションは多くありませんが、直感的な操作できれいな「相関図」を作れます。

相関図メーカー

相関図メーカーはAndroidで機能するアプリで、スマホなどでも相関図を作れます。プリセットの枠が用意されているので、家系図などさまざまな「相関図」を編集ツールを用いて作成できます。手軽に「相関図」を作ってみたい人におすすめです。iOS版でも同名のアプリがありますが、こちらは機能的には簡易なものになっています。

オフィスソフトの利用

オフィスソフトには描画機能を備えたものが多く、テンプレートとして「相関図」が用意されているものがあります。たとえばMicrosoft OfficeにはSmart Artと呼ばれる機能があり、組織図などの「相関図」をかんたんに作れるようになっています。テンプレートの種類もいろいろとそろっていますし、Officeのアプリ間で作った図を共有できるので使い回しがきくのも魅力ですね。

「相関図」を英語でいうと?

「相関図」を英語でいうと?

「相関図」はcorrelation diagramと表現します。ほかにcorrelation chartの言い方もよく用いられます。また統計的な相関関係を見る図のことはcorrelogramと呼ばれます。ドラマなどでよく見る「人物相関図」はrelationship chartやcharacter chartと言います。

まとめ

「相関図」は複雑な関係を一目で見られるようにする便利なものです。しかし、日常的な人間関係などを「相関図」だけでとらえようとするのは考えものです。図には表れてこない感情や思いなどが、ビジネスシーンではより重要な場合も少なくありません。「相関図」をあくまでもベースとして、いろいろな人や物とのかかわりをとらえていきたいものです。

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