「常在戦場」の意味や使い方とは?語源・類語・英語・例文を解説

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    「常在戦場の精神で」などといわれる「常在戦場」について解説します。座右の銘に挙げられることも多い「常在戦場」の正しい意味を知っていますか?類語や英訳もあわせてチェック。例文を確認して、「常在戦場」の使い方をマスターしてください。

    目次

    「常在戦場」の読み方

    「常在戦場」の読み方

    四字熟語「常在戦場」は「じょうざいせんじょう」と読みます。漢字「常」は訓読みで「つね」または「とこ」。「いつも」や「いつまでも変わらない」意味の漢字です。漢字「在」の訓読みは「あ(る)」で「ある」や「いる」、または「いつでもそこにある」などの意味を表します。「じょうざいせんじょう」が一般的ですが、「つねにせんじょうにあり」も正しい読み方です。

    「常在戦場」の意味とは?

    「常在戦場」の意味とは?

    「いつも戦場にいるつもりで気を引き締めよ」が「常在戦場」の意味です。「戦場にいるつもりでものごとにあたる気構え」を示しています。

    「常在戦場」の由来と長岡藩・山本五十六との関係

    「常在戦場」の由来と長岡藩・山本五十六との関係

    「常在戦場」の出典は中国の歴史書です。その由来に加え、越後長岡藩や山本五十六と「常在戦場」の関連を紹介します。

    出典は『呉志』

    中国の歴史書『呉志(呉書)』の「朱然伝」が、「常在戦場」の出典です。『呉志』は、三国時代の呉について書かれています。「朱然」は中国後漢末期から三国時代にかけて活躍した武将で、呉に仕えていました。

    長岡藩の藩風として有名

    「常在戦場」は、越後長岡藩の藩風としても有名です。初代藩主・牧野忠成(まきのただなり)は戦国時代から江戸時代初期の武将で、常に戦いの脅威にさらされながらも越後長岡藩を立藩しました。その教訓から「常在戦場」の心得が説かれたといわれています。

    山本五十六の座右の銘

    「常在戦場」は、第二次世界大戦中の日本海軍で連合艦隊司令長官を務めた山本五十六(やまもといそろく)の座右の銘としても知られています。山本五十六は、「常在戦場」を藩風とする旧越後長岡藩士の家に生まれました。色紙には、よく「常在戦場」と揮毫していたそうです。

    「常在戦場」の使い方・例文

    「常在戦場」の使い方・例文

    四字熟語「常在戦場」を使う場面、例文を挙げます。ぜひ使い方を確認してください。

    心構えを示すときに使う

    「いつも戦場にいるつもりで気を引き締めよ」を意味する「常在戦場」は、心構えを示すときに使う四字熟語です。ものごとをおこなうにあたっての気構えや心構えを示し、注意を促す場面で使います。この場合の注意は「悪いことが起こらないよう」だけではなく、「チャンスを逃さないよう」のニュアンスでも使います。

    例文

    「常在戦場」を使った例文を挙げます。どれも心構えを示すために「常在戦場」を使っています。

    ・常在戦場がモットーの彼は、休日も次の仕事に備えて勉強を怠らない。
    ・1度きりのチャンスをしっかりつかめたのは、常在戦場の心意気で日々を過ごしていたからだ。
    ・実家に帰ったときくらいは、常在戦場の精神を返上してくつろぎたい。

    「常在戦場」の類義語・言い換え表現

    「常在戦場」の類義語・言い換え表現

    「常在戦場」の類語を紹介します。四字熟語、ことわざそれぞれの類語を確認してください。

    四字熟語

    「常在戦場」と意味が似ている四字熟語を挙げます。

    「臨戦態勢」

    「臨戦態勢」は「りんせんたいせい」と読み、「いつでも戦いに対応できるよう準備が整った状態」を表す四字熟語です。「いつでも戦えるような状態」の意味が「常在戦場」と共通しています。「臨戦態勢」を使った例文を挙げます。

    ・救急医療の現場は患者がいないときでも、臨戦態勢が整っている。
    ・シーズン開幕を1週間後に控え、選手たちは本格的な臨戦態勢に入った。
    ・臨戦態勢の兄はピリピリしていて、とても話しかけられない。

    「油断大敵」

    「油断大敵」は「ゆだんたいてき」と読み、意味は「少しの不注意が大きな失敗を招くため、十分に注意すべき」です。「油断」の意味は「気を緩める」。「いつも戦場にいるつもりで気を引き締めよ」という「常在戦場」と共通しています。「油断大敵」を使った例文を挙げます。

    ・油断大敵だといっているのに、あなたはどうして最後の確認を怠ったのか。
    ・どんな仕事でも慣れてきたころにミスをするものだ。油断大敵とはよく言ったものだね。
    ・数日間の発熱がやっとおさまったところだけど、油断大敵だから明日も仕事を休もう。

    「危機管理」

    「危機管理」は「ききかんり」と読み、「不測の事態にも対応できるよう、つねに準備をしておくこと」の意味で使います。不測の事態とは自然災害や事故、仕事上のミスなど突然起こるかもしれないトラブルを指します。「いつ何が起きても大丈夫なよう準備すべき」の意味が「常在戦場」と似ています。「危機管理」を使った例文を挙げます。

    ・あの会社の情報漏洩のニュースは2回目だ。どんな危機管理体制になっているのか。
    ・上司の危機管理が行き届いてこそ、みなが安心して目の前のタスクに取り組めるというものだ。
    ・危機管理を徹底することが、なによりの成長戦力だと思います。

    ことわざ

    「常在戦場」と似た意味のことわざを挙げます。

    「いざは常、常はいざなり」

    「いざは常、常はいざなり」は「いざはつね、つねはいざなり」と読みます。「平時も有事も同じような心構えが必要だ」という意味のことわざです。「いざは常、常はいざなり」を使った例文を挙げます。

    ・成績が合格圏内に入っているが、受験は何が起こるかわからない。いざは常、常はいざなりの精神で引き続き勉強しよう。

    「勝って兜の緒を締めよ」

    「勝って兜の緒を締めよ」は「かってかぶとのおをしめよ」と読み、「成功したとしても、油断しないで気を引き締めよ」の意味で使うことわざです。戦国武将・北条氏綱(ほうじょううじつな)の「戦いに勝ったと思って兜を脱いでしまうと、敵から思わぬ反撃を受けるかもしれない。勝ったときこそ兜を脱ぐどころか、油断せずに兜の緒を締めなおす気構えが必要だ」という遺言が由来になっています。「勝って兜の緒を締めよ」を使った例文を挙げます。

    ・業績が好調なときこそ、リスクが潜んでいるものだ。業界トップの座にあぐらをかかず、勝って兜の緒を締めなくては。

    「治に居て乱を忘れず」

    「治に居て乱を忘れず」は「ちにいてらんをわすれず」と読みます。意味は 「たとえ平穏無事なときであっても、戦乱のときを忘れずに備えておかなくてはならない」です。出典は古代中国の書物『易経』。「平和なときでも戦いの乱世を思う」意味が「常時戦場」と共通しています。「安にいて危を思う(あんにいてきをおもう)」や「安きに危うきを忘れず(やすきにあやうきをわすれず)」も同じ意味のことわざです。「治に居て乱を忘れず」を使った例文を挙げます。

    ・治に居て乱を忘れずというし、平和に思えるときこそテロの脅威に備えておくべきです。

    「手綱を締める」

    「手綱を締める」は「たづなをしめる」と読みます。「手綱」は馬具の一種で、轡 (くつわ)の左右に結び付けた綱を握って馬を操るために使います。そのことから「手綱を締める」は文字通り「馬が勝手に走り出さないよう、しっかり手綱を引き絞る」の意味と、転じて「勝手な行動や言動をしないよう、また気を緩めないように他人を抑制する」の意味があります。「常在戦場」は自分への心構えとしても使えますが、「手綱を締める」は主に他人に対して使うことわざだという点が「常在戦場」と異なります。「手綱を締める」を使った例文を挙げます。

    ・息子はしっかり手綱を締めておかないと、受験生なのにすぐ遊びにいってしまう。

    「常在戦場」を英語で表現すると

    「常在戦場」を英語で表現すると

    「常在戦場」を英語に直訳すると「Always prepare yourself as if you were in a battle field.」です。「prepare(準備する、備える)」を使い、「常に戦場にいるつもりで準備しなさい。」の意味です。また、「conduct(行動する)」を使って「Always conducting oneself as though one were on a battlefield.」ともいいます。「いつも戦場にいるかのように考えてふるまいなさい。」の意味です。

    まとめ

    「常在戦場」には「いつでも戦場にいるかのような気構えでものごとにあたるべき」や「油断してはいけない」と戒める意味があります。心構えを示しているので、座右の銘としてもよく使われる四字熟語です。ビジネスパーソンなら、ぜひ覚えておきたい四字熟語ですね。

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