「フェーズ」の意味と使い方とは?類義語や英語表記、例文を紹介

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「フェーズ」の意味とは?

「フェーズ」の意味とは?

「フェーズ」とは、時期や局面、段階を意味します。ビジネスシーンでは、長期的なプロジェクトの段階や区切りを指します。企業や事業、プロジェクト全体の発展・成長規模を段階で区切り、それを1つの単位としたのが「フェーズ」です。

業界別の「フェーズ」の意味

業界別の「フェーズ」の意味

「フェーズ」は業界ごとに多少異なる意味やニュアンスを持っています。以下では3つの業界ごとの「フェーズ」の意味を紹介します。

1.医療業界

医療業界では、パンデミック(世界的大流行)の警戒段階の単位を「フェーズ」と表現します。また、新薬の治験の段階にも「フェーズ」を使います。
・WHOが設定した、インフルエンザのパンデミックの警戒レベルは6フェーズある。
・新薬が承認されるには3つのフェーズの試験を行う必要があり、おおよそ3〜7年かかる。

2.建築業界

建築業界では、建築物が完成するまでの工程を「フェーズ」で表現します。また、平常時と災害時ともに有効利用できる商品とサービス、それらによって実現する価値を「フェーズフリー」といいます。時間的な自由さを実現できる「フェーズフリー設計」や「フェーズフリー建築」の住宅が登場しています。
・企画設計フェーズで、建物の性能の8割が決まるといわれている。
・非常時のことを考え、フェーズフリー住宅を希望する家族が増えている。

3.IT業界

IT業界では、長期プロジェクトの各段階を「フェーズ」で表現します。設計や開発の工程ごとに「フェーズ」で分ける、または一定の期間を区切る単位に「フェーズ」を使います。
・設計フェーズは予想以上に時間がかかったが、開発フェーズで後れを取り戻せた。
・クライアントの要望があり、開発フェーズ1.0と2.0との間に1.5を挟むことになった。

「フェーズ」の由来・語源

「フェーズ」の由来・語源

カタカナ語の「フェーズ」の語源は英語の「phase」です。「phase」はギリシャ語で「見える、出現する」を意味する言葉から来ています。「phase」の発音は「フェイズ」の方が近いのですが、「フェーズ」と書くのが一般的です。

「フェーズ」の類義語・言い換え

「フェーズ」の類義語・言い換え

「フェーズ」の類義語や言い換え表現には、段階や区切られた期間の単位を指す言葉があります。それぞれの意味と細かいニュアンスを知って、正しく使い分けましょう。

1.ステップ

「ステップ」とは、ものごとの進行段階のことをいいます。文脈によっては「フェーズ」と入れ替えても違和感はないでしょう。「フェーズ」よりも一つひとつ段階を踏んでいくニュアンスが強い言葉なので、細かく期間を区切る場合に多く使われます。
・〇〇の修理は3つのステップでかんたんに行える。
・おいしいケーキを作るには、いくつかの重要なステップを踏む必要がある。

2.段階

「段階」とは進行するものごとを区切った一つひとつや、ものごとをする順序のことをいいます。「フェーズ」の意味のひとつですから、言い換え表現として適している場面は多いでしょう。
・このプロジェクトは追い込みの段階に入った。
・私たちは、当初の計画の最初の段階すら達成できていない。

3.工程

「工程」とは作業や仕事を進める順序や段階と、進み具合をいいます。進捗状況をいうニュアンスが強いので、前述した建設業界やIT業界での「フェーズ」の言い換え表現として適切です。
・仕事の効率を上げるには、無駄の多い作業工程を減らすべきだ。
・工程管理を見直して、生産効率を上げるように指示された。

4.ピリオド

「ピリオド」とは、一つの区切りのことをいいます。バスケットボールやアイスホッケーでは、区切った試合時間の一つひとつを「ピリオド」といいます。英文の終止符「.」が「period(ピリオド)」で、文章の区切りであることから意味が派生しています。
・アイスホッケーの1ピリオドは20分間で、試合時間を3等分している。
・今日のバスケの試合には新人が出場すると聞いてきたが、第4ピリオドに少し登場しただけだった。

5.ステージ

「ステージ」は、場面や段階の意味を持ちます。英語「stage」が語源のカタカナ語で、「フェーズ」よりも日常生活など多くの場面で使われています。「フェーズ」と違ってネガティブな場合にも使うことがあり、病状が進行したことを「ステージが上がった」とも表現します。また、ゲームの構成段階の単位にも「ステージ」が使われることがあります。
・人の価値観は、ライフステージによっても変わるといわれている。
・与えられた条件をクリアしたので、次のステージに進められた。

「フェーズ」の英語表記

「フェーズ」の英語表記

「フェーズ」の英訳は「phase」で、「時期や段階」のほか、「位相や相」と「ものごとの側面や様相、面」などの意味があります。「new moon(新月)」や「full moon(満月)」などの月の相は「a phase of the moon」です。「新しい段階に入る」は「enter upon a new phase」、「最終局面に突入する」は「enter on the last phase」と表現します。
・This disease must be checked in the early phase.(この病気は早いフェーズで処置する必要がある。)
・The phase of the negotiation is not over yet.(交渉のフェーズはまだ終わっていない。)

「フェーズ」の使い方と例文集

「フェーズ」の使い方と例文集

「フェーズ」の使い方を例文とともに紹介します。「フェーズ」は数字やほかの名詞とともに使うことがあり、「フェーズフリー」のように単語の一部になっていることも。「フェーズ」は「時期や局面」、「段階」を意味する場合があるので、それぞれの使い方を知っておきましょう。

「フェーズ」の使い方

「フェーズ」は数字とともに使われることがあります。たとえば「フェーズ1.0」や「フェーズ3」、「第1フェーズ」のように番号を振り、どの段階にあるのかをわかりやすくします。また、マーケティングでの「購買フェーズ」と「定着化フェーズ」などのように、名前をつけて使うこともあります。

「フェーズ」を含んだ単語

「フェーズゲート」とは、各「フェーズ」の関所のことをいいます。プロジェクト管理では、次の「フェーズ」に移行するための判断基準「フェーズゲート」を設定します。「フェーズゲート」を満たしていないと次の「フェーズ」には進めませんし、それまでの評価を行ってプロジェクトをこのまま進めるべきか、中止すべきかを判断することもあります。

時期や局面を意味する「フェーズ」

ものごとが新しい時期や局面に移行することを、「次のフェーズに移った」や「新しいフェーズに入った」などと表現します。
・A社は独自のビジネスモデルが軌道に乗り、現在のフェーズに到達できた。
・ビックデータを活用する技術革新が起これば、第4次産業革命のフェーズに突入するだろう。
・当社は失地を回復するステージが続いていたが、今期は成長が期待できるフェーズに入れそうだ。

段階を意味する「フェーズ」

プロジェクトのではプロセスを段階的に区切り、単位を「フェーズ」として表現します。また、規制を段階的に行う場合にも「フェーズ」が使われます。
・このプロジェクトの第3フェーズでは、他社との提携も予定されているようだ。
・フェーズ1のタスクを全て完了させないと、フェーズ2に移行できない。
・規制は現在フェーズ1だが、来週にはフェーズ2に進行する可能性がある。
・新薬のフェーズ3の臨床試験についてのシンポジウムに出席した。

まとめ

カタカナ語の「フェーズ」の由来は「phase」で、時期や局面、段階を意味しています。ビジネスシーンではプロジェクト管理で登場する言葉なので、正しく使えるようにしておきましょう。多くの類義語や言い換え表現も知っておくと、「フェーズ」の意味の理解を深められます。

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