「辛辣」の意味や使い方|読み方・類語・対義語、特徴や例文をわかりやすく解説

辛辣
目次

「辛辣」の読み方

「辛辣」の読み方

「辛辣」は「しんらつ」と読みます。「辛」は「からい」とか「つらい」という意味で、「辣」には「からい」・「きびしい」・「つらい」・「むごい」などの意味があり、同じような意味を持つ漢字からなる言葉です。日常でもよく使われる言葉なので、聞く機会は多い言葉ですが、文字は比較的、難読です。

「辛辣」の意味とは

「辛辣」の意味とは

「辛辣なコメントが多い」とか、「辛辣な言い方」などと使われる「辛辣」ですが、その意味には大きく分けて二つあります

手厳しいこと

「辣」は「辣油(ラー油)」に使われているように、唐辛子のような「からさ」を意味する漢字です。「辛」とともに、転じて「つらさ」や「きびしさ」の意味を持つようになりました。そして、「辛辣」という言葉は、考え方や見解、他人に対する評価や指摘が「手厳しい」ことを意味する言葉になりました

とても辛い「辛辣」な味

一方「辛辣な味」など、元々の意味である、「非常にからい」・ 「舌がひりひりするような辛さ」という味覚を表すときにも「辛辣」という表現をすることがあります

「辛辣」の語源・由来

「辛辣」の語源・由来

「辛辣」という言葉の語源や由来は、どこにあるのでしょうか

中国語が語源

「辛辣」という言葉は中国にもあって、非常に手厳しいことや、強い刺激、激辛という意味もほぼ同じです。そのようなことから、辛辣という言葉の語源は中国語にあると考えられます。同じ「からい」という意味の漢字を重ねて、ひりひりする鋭い辛さを表現する言葉から、意見や指摘が非常に手厳しいことを表現するようになりました。

「辛辣」の類義語、言い換え

「辛辣」の類義語、言い換え

「辛辣」の表す、きわめて手厳しい様子はどのような言葉に言い換えられるのでしょうか? 

「容赦のない」・「手厳しい」・「痛烈」

「辛口コメント」などといわれるように、他人に対する評価や批評が辛辣なさまは、「手厳しい」とか、相手に対してまったく「容赦しない」、批評や言葉による攻めが「痛烈」などと言い換えができます。相手をいたわったり、遠慮したりせずに厳しい言葉を浴びせる様子を表す言葉です

「歯に衣着せぬ」・「ずけずけ言う」

「歯に衣着せぬ」とか「ずけずけ言う」という言い方は、相手に少しも遠慮しないで、言いたいことをいう様子を表す慣用句です。遠回しな婉曲表現を使わずに、相手にとって耳の痛いことや、立腹するようなことであっても、そのままストレートに指摘することは、「辛辣な言い方」といえます。

「辛辣な人」

他人に対して「辛辣」な言い方をしたり、態度をとる人は「辛辣な人」と評されます。辛辣な人は言いたいことを躊躇なく口にしたり、他人に対する配慮がなかったりするので、トラブルの元になったり、他の人から苦手な人として敬遠されることもありますが、反対に正直な人だ、とか、まっすぐでさっぱりとした性格だなどと、一目置かれることもあります

「辛辣」の対義語

「辛辣」の対義語

「辛辣」やその類義語は、どれも「厳しさ」や「容赦のない」という意味合いを持つ言葉でした。それとは反対の意味をもつ、辛辣の対義語とはどのような言葉があるのでしょうか

「寛大」・「柔和」・「温和」

「寛大」は度量が大きく、むやみに人を責めない心の広いことを表します。「柔和」・「温和」は態度や言い方が穏やかで物腰が柔らかいことです。これらの言葉は他人に配慮した優しい態度や、思いやりのある様子を意味する言葉で、厳しく、容赦のないことを意味する辛辣とは反対の言葉です

「甘露」

「甘露」はもとは「神の飲み物」を指していましたが、転じて甘くて美味しい味を意味します。「とてもからい」という意味で辛辣を使う場合の対義語になります

「辛辣」と意味を間違いやすい言葉

「辛辣」と意味を間違いやすい言葉

「辛辣」には他人に厳しくて攻撃的な印象がありますが、同じような意味をもつ言葉の中には微妙に意味合いが異なるものもあります。間違いやすい言葉についてまとめました。

「毒舌」

「毒舌」は、厳しいことや悪口をいうことであり、辛辣な言葉がこの中に含まれることもありますが、悪口や、口汚い言い方、言葉使いそのものを指す場合が多く、その人の性格や立場などは関係ありません。辛辣の持つ手厳しい指摘とかアドバイスという意味はありません

「誹謗中傷」・「悪口」

「誹謗中傷」や「悪口」は、悪意をもって相手を攻撃しておとしめようとすることです。そのためには事実と異なることや、根拠のないことを言いふらしたりすることさえ、いといません。また容姿をあげつらったり、人種差別など、人権にかかわるような攻撃は犯罪にもなり得ます。対して「辛辣」は他人に手厳しく、いうべきことをいうことです。辛辣な批評とか指摘には、相手に成長して欲しいとか、間違いを悔い改めて欲しいために、愛情をもって敢えて厳しい言い方をする場合もあります。悪意をもって他人の名誉を棄損する誹謗中傷とはまったく意味が違うので、使い方には注意が必要です。

「辛辣で草」とは

「辛辣で草」とは

「辛辣で草」は、あまりに手厳しい指摘に笑ってしまうという意味です。主にネット掲示板やSNSの書き込みの中で、いわゆる「ネット民」という人達が使用する表現方法です。辛辣で草の「草」はネット上で(笑)を意味する「w」を地面に生えている草に見立てたものです。なにかの出来事や投稿に対して、痛烈な言葉を浴びせている意見や批評をみて、「なんとも手厳しい!」とか「ちょっとキツイなあ」と笑ってしまった、という感想を表すときに使われます。ネット用語であり、使う場面を限定するものなので、ビジネスや公の場ではもちろん、日常でも積極的に使う言葉ではないでしょう

辛辣な人の特徴

辛辣な人の特徴

「辛辣な人」と他の人から思われている人には、どのような特徴があるのでしょうか?辛辣な人に共通する特徴は、手厳しく容赦のない言動ですが、その本心はさまざまです。 辛辣な人は他人に遠慮せずに思ったことをそのまま指摘することで、相手をへこませ、その結果、相手より優位に立とうとする攻撃的な性格かもしれません。「あの人はS(サディスティック)な性格だ」などと評される人です。一方で相手に辛辣な言葉をぶつける人は、内心は臆病で小心者であり、自分を守るために他の人に手厳しく接することもあります。また、根はとてもよい人なのに、照れくささなどから辛辣なもの言いになってしまう人や、よかれと思ってあえて辛辣なアドバイスをする人もいます。

「辛辣」の英語表現

「辛辣」の英語表現

手厳しい、容赦のない、激辛などの、「辛辣」の英語表現にはどのようなものがあるのでしょうか

「harsh」・「bitter」・「sharp」

「harsh」には「きつい」「容赦のない」「残酷な」という意味があります。「bitter」は「苦い」から転じて、「甘さや優しさがない=厳しい」という意味で使われます。「sharp」は「先がとがって鋭い」ことから「痛烈な」という意味になります。これらの単語は、とがった言葉で痛いところを突いてくる、「辛辣な」という意味を表します

「spicy」・「hot」

味が「激辛」であるという意味での「辛辣」には、「spicy」や「hot」という英語表現が使われます。spicyは、薬味や香辛料のぴりっとした辛さで、hotは唐辛子などで口の中が熱くひりひりした感じを表す言葉です。

「辛辣」の使い方と例文

「辛辣」の使い方と例文

「辛辣」という言葉はその厳しい言動から、ネガティブなイメージを感じることが多いですが、単なる悪口とは違う意味合いを持っています。「辛辣」を使うときの注意点や文例をまとめました。

「辛辣」の使い方と注意点

「辛辣」と間違いやすい言葉で説明したように、辛辣な言動は悪口や誹謗中傷、あるいは暴言とは違い、手厳しい言葉で批評したり意見をいうことであって、相手を全否定することではありません。辛辣な意見は、もの静かで丁寧な口調の場合もありますし、その内容が正論であることも多いです。親友や肉親が、いさめる意図で心を鬼にして辛辣な意見をすることもあるので、その内容をよく考えて使う必要があります。

「辛辣」を使った例文

「辛辣」を使った文例は次のとおりです。

・彼の言っていることは正しかったが、言い方が辛辣すぎるので、全員から疎まれていた。
・いつも温厚な友人が辛辣に批判をしたので、クラスは静まりかえった。
・彼は辛辣な社会批評で人気を博し、討論番組に引っ張りだこだ。
・正直、娘の辛辣な意見にはこたえたよ。
・今度の部長は辛辣な人だってうわさだよ。

まとめ

「辛辣」は「しんらつ」と読み、「見解や意見が厳しく、容赦のない様子」「他人への手厳しい意見や指摘」という意味の言葉です。また、もともとの意味である「とても辛い味」を表現するときにも使われます。「辛辣な人」や「辛辣な意見」などの使い方をしますが、他人に手厳しい人や容赦のない意見の中には、正論や有益なアドバイスがあることもあります。辛辣な意見と悪口や誹謗の違いを見きわめて、真摯に受け止めるべき意見には、耳を傾けることも、ビジネスマンにとって必要な態度だといえるでしょう。

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