「閑古鳥」の意味とは?「閑古鳥が鳴く」の使い方や類語、英語表現、例文を紹介

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    「閑古鳥が鳴く」という表現を一度は耳にしたことがありますよね。実はこの表現、ある実在する鳥の鳴き声が由来になっています。ここでは「閑古鳥」とはどのような鳥なのかについてと、「閑古鳥が鳴く」の使い方や類語、英語表現について紹介します。

    目次

    「閑古鳥」の意味とは?

    「閑古鳥」の意味とは?

    「閑古鳥」の意味を紹介します。 「閑古鳥」単体で使われることは少なく、多くは「閑古鳥が鳴く」という表現で用いられます。ここでは「閑古鳥」と「閑古鳥が鳴く」の2つの言葉の意味を合わせて紹介します

    「閑古鳥」は「カッコウ」のこと

    「閑古鳥」とは「かっこう」という鳥のことを指します。「閑古鳥」という種類の鳥がいるわけではありません。 街中で見かける鳥ではないので、存在を知っていてもあまり馴染みがある鳥ではないでしょう。 体長は約30センチメートルから40センチメートルで、全体的に灰色がかっていて地味な見た目をしています。「閑古鳥」という表記の他には「合法鳥」と表現することもあります。

    「閑古鳥が鳴く」の意味

    「閑古鳥」単体で使われることはなく、「閑古鳥が鳴く」という表現で用いられます。その意味は「静かでもなく寂しい」や「お店にお客さんが全く入らない様子」を表します。カッコウが鳴く声が物悲しい雰囲気だったため、「閑古鳥が鳴く」でこのような意味を持つようになりました。 お店を経営している人にとっては「閑古鳥が鳴く」状態は喜ばしいことではないため、口にする際は注意が必要です。

    古語では「呼子鳥」と呼ばれた

    「閑古鳥」は古語で「呼子鳥」と表現することがありました。この表現の場合、当てはまる鳥はカッコウだけではなく、ウグイスやホトトギス、キツツキなども含まれます。その鳴き声が人を呼ぶように聞こえるところから「呼子鳥」と呼ばれるようになりました。鳴き声ひとつとっても、「物悲しい」と捉えるか「人を呼んでいる」と捉えるかで言葉の持つ印象に変化が生じるのは興味深い事です。

    「閑古鳥」の読み方

    「閑古鳥」の読み方

    「閑古鳥」は「かんこどり」と読みます。実は「閑古」という熟語は存在していません。したがって、 「閑古鳥」という独立した三字熟語と捉えるのが正しいでしょう。また、カッコウを直接手的に表したいときに「閑古鳥」と表現することは少なく、「閑古鳥」という言葉自体、「閑古鳥が鳴く」という表現のための言葉である側面が強いです。「閑」という漢字は「閑散としている」という言葉で用いられるように、用事がなくひっそりと静かにしている様子を表します。 このような漢字の意味も引き継いで、「閑古鳥が鳴く」という言葉が成り立っています。

    「閑古鳥」の由来・語源

    「閑古鳥」の由来・語源

    ここでは、「閑古鳥」の由来や語源を紹介していきます。言葉の由来を正しく知ることで、正確な日本語の使い方が見えてきます。

    「カッコウ」が「閑古鳥」の由来

    「閑古鳥」がカッコウを指すため、「閑古鳥」は「カッコウドリ」という発音から由来しています。「カッコウドリ」の音が訛り、「カンコドリ」になったと言われています。この「カンコドリ」に音に合う言葉の意味を持った漢字があてがわれて「閑古鳥」という言葉が生まれました。

    「閑古鳥状態」は誤用

    「閑古鳥が鳴く」という表現で「お客が全く入ってこない様子」を表しています。しばしば「閑古鳥状態だよ。」という使われ方をするのを耳にしますが、そもそも閑古鳥はカッコウのことであり、「閑古鳥」という言葉自体には「物寂しい様子」を表す意味はありません。つまり「閑古鳥状態」という表現は誤っているため、使うのは避けた方がよいでしょう。

    「閑古鳥が鳴く」の類義語・言い換え

    「閑古鳥が鳴く」の類義語・言い換え

    「閑古鳥が鳴く」の類義語・言い換え表現を紹介します。普段聞き慣れたものから、馴染みの薄いものまで幅広く紹介します

    「門前雀羅を張る」

    「門前雀羅を張る」という表現を耳にしたことはあるでしょうか。あまり馴染みのない言葉ではありますが、「閑古鳥が鳴く」の類語であるといえます。読み方は、「もんぜんじゃくらをはる」と読みます。 この言葉は、「お客さんが全く来ず、捕まえられるほど、門の前で雀が群れて遊んでいる状態」を指す言葉です。つまり閑散としている状態を、雀が群れ遊ぶ様子で表現しているといえます。一言にお客さんが来ない状態を表していても、いろいろな表現の仕方があることがこの類義語から読み取れます。

    「商売あがったり」

    「閑古鳥が鳴く」の類義語として「商売あがったり」という表現があります。この言葉はお客さんが全く来ないことから、利益が上がらない状態を表現した言葉です。「閑古鳥が鳴く」は「お客さんが来ない状態」という解釈ですが、「商売あがったり」は「商売として成立しない状態」を表しています。つまり、「閑古鳥が鳴く」は店の中の状態を表す言葉であり、「商売あがったり」はその店の経済状況を表す言葉です。閑古鳥が鳴いている店は、そのまま策を講じないと商売あがったりになる可能性は高くなるため、因果関係は存在しているといえます。ただ、表現している フェーズが異なるため、それぞれの言葉のニュアンスの違いに注意しましょう。

    カッコウの知られざる生態

    カッコウの知られざる生態

    「托卵」という鳥の習性をご存じでしょうか。 カッコウをはじめとする一部の鳥が持っている雛の育て方で、その巧妙なやり方に鳥の賢さを感じます。鳥たちの間で繰り広げられる頭脳戦は見物です。さっそく見ていきましょう。

    他の鳥に育てさせる「托卵」とは?

    「托卵」とは、 卵を他の種類の鳥に託し、ひなの子育てを全て任せてしまう子育てやり方を言います。なかなかショッキングな子育ての仕方ですが、これも一種の鳥の習性と考えるとずる賢いやり方を編み出す賢さを感じることもできます。カッコウの他にもホトトギスやツツドリ、ジューイチなども托卵で子育てを行います。托卵の具体的なやり方は、産卵中の他の鳥の巣から、1こだけ卵を抜き取ります。そして自分の卵を産み落とし、他の鳥に卵を温めさせるのです。驚くのはこれだけではありません。托卵された卵は他の雛よりも少しだけ早く孵化し、なんと他の卵を全てその外に放り出してしまうのです。これを行う理由は、巣を独占し親鳥の世話を一身に集めるただと言われています。

    カッコウに対する対抗手段

    托卵された方の鳥も黙ってはいません。育てていくうちに、みるみると自分とは違う姿形になるため、いずれ騙されたことに気づくようになります。鳥は賢い動物です。托卵されるようになってから5年から10年ほど経つと、托卵された偽の卵を見分けて巣の外へ放り出したり、 カッコウを見つけると積極的に攻撃したりするようになります。 カッコウをはじめとする托卵を習性とする鳥は托卵でしか雛を育てられないため、こうなると死活問題です。

    卵の姿形を相手の卵に似せてくる。

    そこで格好が生み出した対抗手段として、卵の姿形を托卵先の卵に見せるようになりました。大きさや縞模様、色に至るまで精巧に似せることで見分けがつかないようにしたのです。そうすることで托卵の成功率は上がりますが、卵の見分けがつきづらくなればなるほど、偽の卵を見分ける識別能力も上がっていくのが生き物の進化というものです。カッコウの偽の卵を産む技術と、他の鳥の偽の卵を見極める技術のせめぎ合いであるといえます。

    「閑古鳥が鳴く」を英語でいうと?

    「閑古鳥が鳴く」を英語でいうと?

    「閑古鳥が鳴く」は直訳しても、意味は通じません。 そのため「商売繁盛していない」というニュアンスで英語にしていく必要があります。代表的なのは「to be in a slump of a business」で「ビジネスがスランプに陥っている」という意味を表します。 お客さんが入ってこない状態は、ビジネスにおいてはスランプに陥っていると解釈することになります。他には、「There has been absolutely no business coming to that store.」で「あの店は閑古鳥が鳴いている。」という意味になります。 直訳すると「その店に来るビジネスはありません。」となるので、「閑古鳥が鳴いている」と表現しても問題ないでしょう。

    「閑古鳥が鳴く」の使い方と例文集

    「閑古鳥が鳴く」の使い方と例文集

    「閑古鳥が鳴く」の使い方や例文を紹介します。難しい表現ではないため、使いこなせるようになるとよいでしょう。

    「閑古鳥が鳴く」の使い方

    「閑古鳥が鳴く」は、お店や商店が「寂れている様子」「お客さんがいない様子」を言い表しています。また動詞的な表現というよりも「閑古鳥が鳴く寂しさ」のように、形容詞的な役割を果たすことが多いです。具体的に例文で見ていきましょう。

    「閑古鳥が鳴く」の例文

    「閑古鳥が鳴く」の例文をいくつか紹介します

    昨今のウィルスの影響で、飲食店は閑古鳥が鳴く寂しさである。
    この辺りの商店街が昔は栄えていたか、今は閑古鳥が鳴いている。
    閑古鳥が鳴く店の再起を企てる。

    まとめ

    「閑古鳥」とはカッコウのことを指し、そのうら寂しい鳴き方から「閑古鳥が鳴く」は「お店にお客さんが入らない様子」を表す言葉になりました。日本人の自然に対する観察力の強さが生んだ表現であるといえます。他にもこのような風流な表現がないか、調べてみるのも面白いかもしれません。

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