お力添えの意味と使い方とは?尽力との違いや類語・英語表現も紹介

「お力添え」の意味と使い方とは?「尽力」との違いや類語・英語表現も紹介
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ビジネスシーンでよく使われる「お力添え」という言葉。何気なく使ったことがある方も多いのではないでしょうか。今回は「お力添え」の正しい意味と使い方に加え、類語や英語表現、「尽力」との違いについて紹介します。正確な意味を知りたい方必見です!

目次

「お力添え」の意味とは?

「お力添え」の意味とは?

「お力添えいただきありがとうございます。」というような表現を聞いたことがありますか?ビジネスシーンにおいて、使うタイミングがある方も多いでしょう。ここでは、「お力添え」の意味と、使うタイミングについて紹介します。使うタイミングや意味をしっかり把握することで、正確なニュアンスや正しい使い方をおさえられます。正確な使い方に自信がない方や、「なんとなく使ってしまうけど、これで正しいの?」という方は必見です。

意味は「他人の仕事を手助けすること」

「お力添え」という言葉の持つ意味は、「他人の仕事を手助けすること」になります。主に相手に感謝の気持ちを伝えるときなどに用いられ、相手を肯定する意味合いの言葉としてビジネスシーンにおいて多用されます。「お」という接尾辞がついているため敬語表現であることもわかります。こういった言葉を正しく使いこなせること自体がビジネスマナーとしても大切になるため、性格に理解しておくことが大切です。

参照:Weblio辞書「力添え」

「お力添え」を使うタイミング

「お力添え」という言葉を使える相手は、上司やお客様です。相手が援助してくれたときや援助をお願いするときに使われます。例えば、目上の人に対して仕事の援助を依頼するときに、「お力添えネの程、よろしくお願いいたします。」というような使われ方をします。こういった敬語表現を正しく使いこなすことで、相手にもよい印象を与えることが可能です。しっかり身につけておきましょう。

「お力添え」の類義・言い替え表現

「お力添え」の類義・言い替え表現

ここでは、「お力添え」という言葉の類語を2つ程紹介します。紹介する言葉は「一肌脱ぐ」と「ご支援」です。これらの言葉に共通するのは「相手を助ける」というニュアンスも持つところです。このような言い換え表現を学ぶことで語彙力が増え、表現の幅が広がります。「お力添え」と同時にこれら2つの言葉も同時に押さえておきましょう。

「一肌脱ぐ」

「一肌脱ぐ」は「少しだけ労力を割いて手助けすること」という意味があります。お力添えは相手がこちらに援助してくれたときのみに使える言葉でした。一方「一肌脱ぐ」は自分が相手を手助けするときにも、相手から手助けされる時にも使える表現になります。「一肌」という表現は、全力は出していないというニュアンスになります。もし「全力を出して助ける。」というニュアンスを出したいのであれば「諸肌を脱ぐ」という表現が適切です。相手を助けることに対して尽力したときに使える言葉になります。

「ご支援」

「ご支援」は相手からの支援を受けたときに使う言葉になります。「お力添え」とニュアンスも使い方も大差ないです。「ご支援」の場合は助ける手段が労働力の提供だけでなく「金銭的な援助」の場合も使えるようになります。使われるタイミングは、お礼や謝罪、依頼といったシーンになります。自分が手を貸す側の立場の場合、謙遜の意味合いも込めて「微力ながら支援いたします。」というような使い方ができると尚のことよいでしょう。

「お力添え」を自分には使えない理由とは?

「お力添え」を自分には使えない理由とは?

なぜ「お力添え」という表現を使うときに、自分を主体にすべきではないのかについて解説します。そのポイントは、この言葉を「誰に対して使うのか」という点に尽きます。自分に対してはこの表現を使うのが適切でないのはなぜか。その理由を踏まえて、正しい言葉の使い方を身につけていきましょう。

「お力添えできず」は誤り

「お力添え」を自分に対して使えないのは、この言葉が尊敬表現だからです。つまり、「お力添えできず申し訳ございません。」という使い方は誤りになります。しかし、敬語表現をちゃんと使えている雰囲気がにじみ出てしまっているため、違和感なくついつい口走ってしまいそうではありませんか?このような点が日本語表現の難しいところになります。では、正しい使い方はどのような物なのかを見ていきましょう。

ビジネスシーンでよく使われるフレーズ

正しい表現方法の例をいくつか紹介します。

使い方・例文
  • お役に立てず、申し訳ありません。
  • 私の力不足でした。
  • ご期待に沿えず申し訳ございません。


代表的な謝罪表現を抜粋しました。このように「お役に立てず」や「力不足でした」などの表現を自分の引き出しの中に蓄えておくことが何よりも重要です。気をつけるべきポイントは「お力添えできず申し訳ございません。」という表現はしないよう注意してください。相手に対する表現なのか自分に対する表現なのかで使い方が変わるところが、日本語の難しいところですね。

「お力添え」と「尽力」の違い

「お力添え」と「尽力」の違い

ここでは「お力添え」と「尽力」の違いについて説明します。これら2つの言葉は共に、ビジネスシーンにおいてよく使われる言葉になります。その違いを一言で表現すると「力の出し具合」になります。決定的なニュアンスの違いと、使うべきタイミングの違いについて詳しく紹介します。このような違いを明確に理解することで、正しい使い分けができるようになります。早速見ていきましょう。

違いは「力の出し具合」

「お力添え」のポイントとして、「力の出し具合に関しては言及していない」点にあります。一方「尽力」は「自分の持てる力100パーセント」を出し切っている状態を指します。つまり、相手に何かお願いするときに「尽力してください。」と言うのはマナーに欠けています。なぜなら、相手に100パーセントの力で手助けすることを求めていることになるからです。このようにニュアンスを理解すると言葉の使い方までも見えてきます。こういったところに日本語の奥深さを感じますね。

使うタイミングの違い

「尽力」の使い方としては、自分に使う場合、意気込みを表現するための手段として「尽力いたします。」と使うのが適切です。相手に使う場合は、感謝の気持ちを伝えるために「尽力賜りまして誠にありがとうございます。」という表現を用いるのが適切でしょう。「お力添え」は相手から自分に対して援助があったときに、「お力添えを頂きまして」という風に感謝の気持ちを表現するのであれば問題ありません。「尽力」という言葉は自分にも相手にも使える言葉ですが、図々しくならないようにする点だけ注意が必要です。

「お力添え」を英語でいうと?

「お力添え」を英語でいうと?

ここでは「お力添え」の英語表現を2つ紹介します。海外に行ったときやビジネスシーンにおいて役に立つことがあるかもしれません。「お力添え」の英語表現の中でも比較的かんたんなものをピックアップしました。さっそく見ていきましょう。

「Thank you for your support.」

「Thank you for your support.」は直訳すると「ご援助いただきましてありがとうございます。」という意味になります。「support」が「援助」という意味になり、日本語との間にはギャップはありません。比較的かんたんな言葉になるのでしっかり覚えておくべきでしょう。

「Thank you for your help.」

「Thank you for your help」は直訳すると「お助けいただきありがとうございます。」という意味になります。この言葉も日本語との間にニュアンスの違いはありません。これら2つの英語表現はビジネスシーンのみならず、日常会話としても使うことが可能です。覚えておくとよいでしょう。

「お力添え」の使い方と例文集

「お力添え」の使い方と例文集

最後に「お力添え」の使い方や例文、注意点について解説します。正しい使い方を具体例を用いて解説していきます。 ビジネスシーンにおいても、自信を持って使いこなせるようになりましょう。

「お力添え」の使い方

「お力添え」を使うの主なタイミングとしては、上司や目上の人を相手にお願いするときになります。例えば、プレゼンの資料の確認などを上司にお願いするときに「お力添えのほどよろしくお願いします。」と表現することがあります。特にメールなどの書き言葉で用いられることが多いです。「尽力」という言葉は目上の人にお願いするときには使わないようにしましょう

「お力添え」を使用するときの注意点

「お力添え」という表現は自分が援助するときは使わない表現になります。なぜなら敬語表現だからです。とはいうものの意外と使ってしまいそうになることがあるので、注意が必要です。今回紹介した「尽力」という言葉の使い方も押さえておくとよいでしょう。

「お力添え」の例文

「お力添え」を使った例文を紹介します

使い方・例文
  • この結果は、お力添えなくしては得られませんでした。
  • たびたびお力添え頂き誠にありがとうございます。
  • 今後とも、お力添えのほどよろしくお願いいたします。

まとめ

「お力添え」は他人の仕事の手助けをすることという意味がありました。使い方は目上の人に使うのが一般的で自分には使わないように注意しましょう。その他にも「尽力」や「一肌脱ぐ」という言葉も一緒に押さえておくことをオススメします。正しく使うことが意外と難しい言葉も多いので、疑問に思うことなったら検索してみましょう。

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