「補填」の意味や使い方とは?類語「補充・補完」との違い、読み方・英語表現を例文解説

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    「赤字を補填する」などという、「補填」の意味を正しく説明できますか?本記事では、ビジネスシーンでもよく聞く「補填」について解説します。「補充」や「補償」などとの共通点やニュアンスの違いも紹介。ぜひチェックしてください。

    目次

    「補填」の読み方と意味

    「補填」の読み方と意味

    「補填」の意味と読み方を解説します。

    読み方

    「補填」の読み方は「ほてん」です。「補塡」とも表記します。一般的に使われている「填」は、「塡」の俗字体です。また、かつては「填」も「塡」も常用漢字ではなかったため、「補てん」と表記されていました。現在でも、その名残で公的機関のホームページなどでは「補てん」と表記されている場合があります。

    意味

    「不足している分を補って埋める」が、「補填」の意味です。漢字「補」は「おぎなう」や「助ける」、「つくろう」などを表します。漢字「填」の意味は「ふさぐ」や「うずめる」、または「みたす」です。「補填」では「おぎなう」意味で「補」、「みたす」あるいは「ふさぐ」意味で「填」を使っています。

    「填補」ともいう

    「補填」は「填補(てんぽ)」ともいいます。意味は「補填」とまったく同じですが、「填補」は「損害填補」や「填補賠償」など、主に保険用語として使われます。

    「補填」を使う場面

    「補填」を使う場面

    「補填」を使う場面を紹介します。どんな場面で多く使われるのか、何が不足したときに使うのかなどを挙げます。

    主に金銭的な損失に対して使う

    金銭的な損失、不足分を埋めるときに「補填」がよく使われます。また、人材に欠員が出た場合も「補填」です。損失を完全に埋められなくても、「補填」に当たります。たとえば、100万円の損失のうち100万円全額をおぎなっても、50万円しかおぎなえなくても「補填」したことになります。

    保険金に対して使う

    ビジネスや日常生活で身近な「補填」は医療保険や社会保険の給付金、任意の互助組織から受ける給付金です。たとえばケガをして入院した場合、医療保険に加入していれば、入院費用を「補填」してもらえます。地震や大水害といった災害時、国から給付金を受ける場合も「補填」。入院費の支出という損失、災害による財産の損失に対しての「補填」です。確定申告では医療控除の項目で「医療費の補填」などと記入します。これらの場合、損失に対して支払われるお金を「補填金(ほてんきん)」といいます。

    「損失補填」とは

    証券会社などでいわれる金融用語「損失補填(そんしつほてん)」は、現在では法律で禁じられている行為です。証券会社が窓口となって債券や株式を売買する場面で、かつては取引によって生じた顧客の損失を証券会社が穴埋めするケースがありました。顧客は損失を補填してもらえるならと安易な株取引に乗り出し、不利益をこうむる危険が生じます。このため、金融商品取引法で「損失補填」が禁じられました。「損失補填」の禁止は、有価証券といった金融商品のほか、不動産特定事業契約にもとづく権利の取引に対しても適用されます。

    「補填」の使い方・例文

    「補填」の使い方・例文

    「補填」を使った例文を挙げます。

    ・新規オープンしたお店で赤字を出してしまったが、系列店の利益で補填してなんとかしのいだ。
    ・医療保険に加入するなら、日帰り手術の費用も補填してくれるプランがおすすめです。
    ・株式投資で損失補填を持ちかけられたが、現在では違法行為のはずだ。
    ・急激な業務拡大で人員不足になり、派遣社員で補填することになった。
    ・台風で甚大な被害が出たものの、国から補填金を受け取れるかは未定なので不安が募ります。

    「補填」の類義語とニュアンスの違い

    「補填」の類義語とニュアンスの違い

    「補填」の類義語と、ニュアンスの違いを解説します。

    「補充」

    「補充(ほじゅう)」の意味は「不足している部分をおぎなうこと」で、「補填」とほぼ同じです。「補填」が不足分をすべておぎなうとは限らないのに対して、「補充」は不足分を満たす意味合いがあります。つまり10人の従業員不足に対して5人しか従業員をおぎなえなかった場合、「補充」よりも「補填」に当たります。さらに、何が不足しているかも相違点です。「補填」は主に金銭と人員、「補充」は主に人員と物です。倉庫の物資、お店の商品などをおぎなうなら「補充」が適しています。

    「穴埋め」

    「穴埋め(あなうめ)」は「穴を埋めること」が転じて、「損失や不足部分をおぎなう」意味を表します。具体的な金銭や物に対して使うだけでなく、行為や時間などに対しても使う点が「補填」との違いです。たとえば「遅刻の穴埋めに食事をご馳走する」や「花火大会中止の穴埋めにカラオケ大会を催す」などの場合が当てはまります。スケジュール管理など、日常会話でもよく使われる表現です。

    「補完」

    「補完(ほかん)」の意味は、「不十分な部分、不備をおぎなって完全なものにする」です。「不足を補う」点は「補填」と同様ですが、「完璧にする」のは「補完」のみです。損失の一部しかカバーできい場合に「補完」とはいえませんが、「補填」とはいえます。また、補完は人員や物だけでなく役割などにも使えます。たとえば「他社とのコラボで、互いに欠けている部分を補完しあう」のような使い方です。

    「補足」

    「補足(ほそく)」は「不十分なところにつけ足し、おぎなうこと」を表します。「補填」がつけ足すのは「もともとあったものが欠け、不足している部分」であるのに対し、「補足」は「もとから存在していた足りない部分」です。さらに「補足」には「つけ足すことで改善する」ニュアンスが含まれます。「補填」は欠けている部分を埋めてもとの状態に近づけるだけで、改善のニュアンスはありません。「補足」は説明不足の場合によく使われ、「補足で説明いたしますと」や「補足で資料を添付します」などといいます。

    「補償」

    「補償(ほしょう)」の意味は、「損失や損害をおぎない、つぐなうこと」です。「補償」は基本的に金銭でおぎない、健康や財産の損失を金銭に換算して支払うのが特徴です。損害に対して支払われる金銭を「補償金(ほしょうきん)」といいます。「補填」は欠けているものと同じものでおぎなうのに対し、「補償」は欠けたものを金銭に換算しておぎなう点が異なります。また、「補填」には「つぐなう」ニュアンスがありません。また、「補填」の意味とはまったく違いますが、心理学では「精神的、心理的な劣等感をおぎなおうとする心のはたらき」も「補償」といいます。

    「賠償」

    「賠償(ばいしょう)」は、「他人に与えた損害をつぐなうこと」意味です。法律用語での「賠償」は、「他人の権利を侵害したものが、その損害を補填するもの」と規定されています。「損害賠償」がよく使われる言葉です。「主に不法行為など権利の侵害で生じた不足分を埋める」と「つぐなう」意味が、「補填」とは異なります。また、一般的な意味ではありませんが、国際法規違反で他国に生じた損害、または敗戦国が戦勝国に与えた損害に対して金品を提供することも「賠償」です。

    「充当」

    「充当(じゅうとう)」の意味は、「金品や人員を、ある目的のためにあてること」です。たとえば「夏のボーナスは旅行費用に充当する」などといいます。必ずしも不足分を埋める場合だけではない点が、「補填」との違いです。

    「補填」の対義語は「欠損」

    「補填」の対義語は「欠損」

    「補填」の対義語は「欠損(けっそん)」です。「欠損」の意味は、「欠けて損じること、物の一部が欠けて失われること」または「決算上の損失、会社経理で赤字が出ること」。不足分、損害がそのままの状態であるため「補填」とは反対の意味を表しています。

    「補填」の英語表現

    「補填」の英語表現

    「compensate」が、「補填」の英訳です。「埋め合わせる」意味で「make up for」ともいいます。やや硬い英語表現では、「補充する」意味の「supplement」。「保険金などでまかなう」意味では「cover」も使います。

    まとめ

    「補填」は「不足分をおぎなう」意味で、「補充」や「補償」など似た意味の言葉がたくさんあります。「補填」は主に金銭や人員の不足を埋める、不足分すべてをおぎなえなくても「補填」したことになる点がポイントです。保険金の給付など、ビジネスシーンでも日常生活でも使う機会のある言葉なので、きちんと押さえておきたいですね。

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