「多角的」の意味や使い方とは?類語・対義語、「多面的」との違いや例文を紹介

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    「多角的」とは、複数の方面にわたるさまをいいます。「多面的」がものごとを複数の面でとらえるのに対し、「多角的」はさまざまな視点に立ってものごとをとらえようとする点が異なります。類義語・対義語とともに意味と使い方を知っておきましょう。

    目次

    「多角的」の意味とは?

    「多角的」の意味とは?

    「多角的」とは、複数の方面にわたるさまをいいます。関わっているのが一つのことだけでなく、さまざまな方面にわたる、派生している様子です。また、一つのものごとをさまざまな角度から観察する、分析する様子をいうこともあります。

    「多角的」の由来・語源

    「多角的」の由来・語源

    「多角」とは「角が多いこと」のほかに、「複数の方面にわたる様子」の意味もあります。そして「角」は「隅や尖って突き出している部分」だけでなく、「立場や視点」のニュアンスを含みます。正方形の面の中央に立つとその面しか目には入りませんが、角に立つとそこに接する三面を見渡せます。そのことから「多角的」はいろいろな方向からものごとを判断し、進行させることも意味しています。

    「多角的」の類義語・言い換え

    「多角的」の類義語・言い換え

    「多角的」の類義語・言い換え表現には、さまざまな種類があることを意味する言葉があります。例文とともに、細かいニュアンスや使い方の違いを知っておきましょう。

    1.多元的

    「多元的」とは、ものごとを形作る要素や根元がいくつもあることをいいます。反対語は「一元的」で、すべての事柄や現象の本質、根元が一つであるようにみえることを意味します。
    ・就労環境を整備することは、多元的な価値観を持つ社会づくりのために大切だ。
    ・製品開発では、開発者だけでなくユーザーの視点にも立った多元的な検討により、問題を未然に防げる。

    2.種々雑多

    「種々雑多(しゅじゅざった)」とは、さまざまな種類のものが混ざっている様子をいいます。多くの種類があることをいう「種々」とさまざまなものが混ざっていることをいう「雑多」とが合わさった四字熟語で、「種種雑多」とも書きます。「多角的」には「複数の視点に立つ」意味はありますが、「混ざっている」のニュアンスはありません。
    ・あのスーパーでは日用品から生鮮食品まで、種々雑多な商品を扱っている。
    ・種々雑多な人々が集まると価値観がミックスされるので、新しいアイデアが生まれやすい。

    3.多種多様

    「多種多様(たしゅたよう)」とは、さまざまに多くの種類があることをいいます。数と種類とが多くあることを表す言葉で、「種々雑多」に近い意味があります。「多種多様にわたる」や「多種多様な」と使うことが多いでしょう。
    ・多種多様にわたる経験が、今の自分を形作ったと考えています。
    ・市場に多種多様な商品があふれている現状では、当社の製品をどう知ってもらうかが課題だ。

    4.多彩

    「多彩」とは多くのものごとがあり、変化に富んでいる様子をいいます。かざりやいろどりをつけることをいう「彩」を含んでおり、「多角的」とは違い「美しいさま」や「いろいろな色がある」ニュアンスも持っている言葉です。
    ・この風景画は、多彩さが評価されてコンクールで入賞した。
    ・パーティーには多彩な顔ぶれの出席者が集まり、終始華やかな雰囲気であった。

    5.色々

    「色々」とはものごとの種類が多いことをいいます。もともとは「色の種類が多い」ことを意味していましたが、混色すると他の色に変わることから「数や種類が多いこと」も「色々」というようになりました。複数のものごとの詳細や説明が必要なときは、「色々」と省略するのがそぐわないことがあります。
    ・彼は色々と多くの仕事を抱えているので、今はとても忙しそうだ。
    ・先日は色々とご心配をおかけしましたが、すっかり持ち直しました。

    6.様々

    「様々」とは一つひとつ違うものが集まっている様をいいます。たとえば焼き鳥専門店なら「色々なメニューがある」、定食屋なら「様々なメニューがある」とするのが適当です。集まったものの種類だけでなく、それぞれ違うものであることを強調する場合に「様々」を使います。
    ・運動には基礎代謝を上げたり、筋力を高めたりする様々な効果が期待できる。
    ・考えは人によって様々なので、あまり気にしすぎる必要はないだろう。

    「多角的」の対義語

    「多角的」の対義語

    「多角的」の対義語には「一面的」と「近視眼的」、「狭量さ」などがあります。それぞれの言葉の意味を知って、「多角的」の理解をさらに深めましょう。

    1.一面的

    「一面的」とは、考えや視点などがある一つの面にかたよっていることをいいます。一つのものごとを複数の角度から観察する「多角的」とは、反対の意味を持つ言葉です。「一面的な批評」や「一面的な見方」などと使います。
    ・A君の言葉は一見きれいに聞こえるが、一面的だからか心には響かないように思える。
    ・一面的な指標だけでは、人物を評価するのは難しい。

    2.近視眼的

    「近視眼的」とはものごとの目先だけにとらわれてしまい、大局的に見られないことをいいます。1960年に発表されたハーバート大学教授、セオドア・レビットの論文では、ビジネスにおいて顧客ニーズを軽視し、製品とサービスとを中心に考えてしまうことを「マーケティング近視眼」と呼んでいます。マーケティングにおいて「近視眼的」に考えてしまうと、新しい革命的な製品に負けてしまうと説いています。
    ・近視眼的な行動を繰り返すと、事業の方向性の間違いに気づけない可能性がある。
    ・大量生産によるコスト削減に集中しすぎてしまうなどの近視眼的なマーケティングでは、市場環境の変化に対応できない。

    3.狭量

    「狭量」とは心が狭く、相手の言動を受け入れられない様子をいいます。他人を許容できず、手を差し伸べられないことも「狭量」で、マイナスな意味合いが強い言葉です。「狭量さを知る」や、「狭量な考え」などと使います。
    ・自分の意見が通らない度にふてくされた態度を取るのは、己の狭量さを自覚するべきだ。
    ・狭量な考えを持っているように思えるので、自分を変える努力をしたい。

    「多角的」と「多面的」の違い

    「多角的」と「多面的」の違い

    「多面的な魅力のある俳優」というと、整ったルックスと背の高さ、演技の巧みさや声の良さなどのたくさんの魅力を持つ俳優のことをいいます。「多角的」は一つのことに対していろいろな立場から見ることをいい、「多面的」は一つのものごとに多くの側面がある、そこからいろいろな見方をする意味を持っています。

    「多面的」の意味

    「多面的」とは複数ある側面のそれぞれを考えることと、一つのことがらについて異なった側面についても検討することをいいます。「複数の方面にわたっているさま」をいうのは「多角的」と似ていますが、「一つのものごとに対していろいろな見方をする」意味は「多面的」にはありません。

    「多面的」の使い方と例文

    「多面的」の使い方を、例文とともに紹介します。
    ・仕事をする上では、多面的な見方ができるかが大切だ。
    ・災害が発生した場合に備え、多面的な支援を行うための対策が必要である。

    「多角的」を英語でいうと?

    「多角的」を英語でいうと?

    「多角的」の英訳には「diversify」や「versatile」、「various」などがあります。
    ・In my opinion, we need to diversify our assets.(私の見解では、資産を多角的に投資する必要があると感じる。)
    ・She established a versatile enterprise.(彼女は多角的な事業を確立させた。)
    ・We must examine the various aspects.(我々は多角的な視点を持つ必要がある。)

    「多角的」の使い方と例文

    「多角的」の使い方と例文

    「多角的」の使い方を、例文とともに紹介します。ビジネスシーンでも登場する機会が多い言葉なので、戸惑わずに使えるようにしておきましょう。

    1.多角的に捉える

    「多角的に捉える」とはさまざまな点からものごとを見ようとすること、多方面からものごとを捉える様子をいいます。
    ・その件を多角的に捉えているのは感心するが、君の意見も聞きたい。
    ・一見ネガティブに思えることも、多角的に捉えるとポジティブに変えられることもある。

    2.多角的に考える

    「多角的に考える」とはさまざまな立場から検討する、考えることをいいます。掘り下げて考えるというよりは、幅広く考えるニュアンスを持ちます。
    ・新規事業については、多角的に考えて最終決定をすべきだ。
    ・マーケティングリサーチの結果を多角的に考えることで、消費者のニーズを把握できる。

    3.多角的経営・多角的分野

    「多角的経営」とは、一分野ではなく幅広い分野の事業を手がけていることをいいます。飲食だけでなく、介護サービスや娯楽産業を行っている企業は「多角的経営」を行っています。「多角的分野」とはあらゆる分野やさまざまな分野のことをいい、こちらもビジネスシーンでは多く使われています。

    4.多角的視点

    「多角的視点」とは、あらゆる方面からものごとを見て、分析することをいいます。
    ・彼は業務上の問題点にぶつかった時に、いつも多角的視点からアプローチしているように見える。
    ・小さな頃から多角的視点を持つためのトレーニングをしておくと、大人になってからも役立つ。

    まとめ

    「多角的」とは「多くの方面へわたっている様子」をいうとともに、「一つのものごとについていろいろな見方をする」意味も持ちます。「多角的な視点」を持っていることは、優秀なビジネスパーソンの条件でもありますから、言葉の意味をしっかりと覚えておきましょう。

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