「コンプリート」の意味と使い方とは?類語「パーフェクト」との違いや例文も解説

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「コンプリート」とはすべてそろっている様子と、ものごとを完了させたことをいいます。「パーフェクト」とはよく似た意味を持ちますが、ニュアンスが異なるので言い換え表現には適しません。「コンプリート」の類義語と対義語もあわせて紹介します。

目次

「コンプリート」の意味とは?

「コンプリート」の意味とは?

「コンプリート」とは「すべてそろっている様子」と、「ものごとを完成させたこと」をいいます。すべてがそろったことで完成している様や、完全な状態に到達させたことを意味する言葉です。

車分野での「コンプリート」の意味

「コンプリートカー」とは、特別なチューニングやドレスアップを加えて販売される車をいいます。購入後にパーツを付け足すよりも、「コンプリートカー」を買った方が割安ですし、カスタム後に車検に通らなくなる心配もありません。「コンプリートカー」に仕立てることは、「カスタムコンプリート」、すべてのエクステリアとインテリアを変更、カスタマイズした車を「フルコンプリート車」といいます。

医療分野での「コンプリート」の意味

医療分野では「コンプリート」が「完全な」の意味で使われています。たとえば心臓の心房から寝室への刺激が伝わらない、完全房室ブロックのことは「complete atrioventricular block(complete A‐V block)」といい、心電図の「コンプリート」とは異常波形が二連続することです。

ゲーム・映像・音楽関連の「コンプリート」の意味

ゲームでの「コンプリート」とはアイテムがすべてそろった、ミッションをすべて達成した状態をいいます。また、映画ソフトなどの「コンプリートエディション」とは、劇場版やテレビ版ではカットされたシーンも収録している、完全版のことです。未公開シーンが入っている「コンプリートエディション」は、ファンにとっては嬉しいアイテムといえます。

「コンプリート」の語源は英語「complete」

「コンプリート」の語源は英語「complete」

「コンプリート」の語源は、英語の「complete」です。形容詞としては「全部の、完全な、完了した」、他動詞としては「全部揃える、完成させる、完全にする」などの意味を持ちます。「complete with〜」は「〜を完備している」、「complete freedom」は「完全に自由=自由自在」と訳します。
・Here is the complete picture.(これが全体像になります。)
・That will complete soon.(それはもうすぐ完成の予定だ。)

「コンプリート」の類義語・言い換え

「コンプリート」の類義語・言い換え

「コンプリート」の類義語や言い換え表現には、完全であることや最後まで終えることを意味する言葉があります。5つの類義語を、例文とともに紹介します。

1.完全制覇

「完全制覇」とは複数の競争相手を完璧におさえて勝つこと、勝ち抜いて優勝することをいいます。「制覇」だけでも優勝することと、主導権や権力を握る意味がありますが、「完全」がつくことで、競争相手に立ち入る隙を与えないことを強調した表現です。
・Aチームは秋のリーグ戦でも負け知らずで、春のリーグ戦に引き続いて完全制覇した。
・B社の新製品が、市場を完全制覇するような勢いで売れている。

2.完遂する

「完遂(かんすい)する」とは完全に成し遂げること、ものごとを最後まで全うすることをいいます。かんたんなことではなく、困難なことやミッションを最後までやり遂げた場合に「完遂する」が使われます。
・困難に思われたプロジェクトを、無事に完遂できてホッとしている。
・ビジネスでは、ものごとを最後までやり抜く力である「完遂能力」が必須とされている。

3.全うする

「全うする(まっとうする)」は「完遂する」とほぼ同じ、ものごとを完全に成し遂げることや終わらせることをいいます。「使命を全うする」は役目を終えたり使命を果たしたりすること、「天寿を全うする」とは天から授かった寿命で存分に生き、長生きの末亡くなることをいいます。
・社会人の義務は、与えられた役割を全うすることだ。
・行政の透明性を向上させて、説明責任を全うするための枠組みが必要だ。

4.成し遂げる

「成し遂げる」とは最後まで完全にする、ものごとをやり遂げることです。「成し遂げる」は「完遂する」や「全うする」とほぼ同じ意味ですが、努力の末に自分の目標を達成したときに使います。
・彼はコンクールで連覇を成し遂げた。
・それは一朝一夕で成し遂げられることではないだろう。

5.完全な・完璧な

「完全な」とは、欠点や不足がない様子をいいます。「完璧な」は完全無欠、欠点や不足がまったくない様をいい、「完全な」をさらに強調した言葉です。
・この商品は不具合があり、不完全な出来といわざるをえない。
・完璧な人など、この世には存在しない。

「コンプリート」の対義語

「コンプリート」の対義語

「コンプリート」の対義語には、不完全や未達成な様子を表す言葉があります。それぞれに異なる使い方と、細かい意味を知っておきましょう。

1.インコンプリート

「インコンプリート」とは、英語「incomplete」が語源のカタカナ語です。「complete」に否定を意味する接頭辞「in」が付き、「不十分な」や「不完全な」、「未達成な」などの意味を持ちます。
・このリストはインコンプリートだから、完全に項目を埋めてから再提出して欲しい。
・インコンプリートなマニュアルでは、作業が効率的に進められない。

2.イージー

「イージー」には「かんたん、たやすい」などのほか、「安易、いい加減」の意味もあり、後者の意味は「コンプリート」の反対になります。
・彼はイージーに対処する傾向があり、完璧に仕事がこなせているとはいえない。
・イージーな返答をされるばかりでは、相談しようという気にはなれない。

3.中途半端

「中途半端」とは、ものごとを全うできていないこと、どっちつかずで徹底しない様子をいいます。ものごとがまだ終わっていない「中途」と、どっちつかずではっきりしない「半端」とがあわさった四字熟語です。
・細切れで中途半端にやるよりも、まとまった時間で集中したほうが効果的だ。
・中途半端な気持ちで仕事をしていると、難しい業務がこなせずに挫折してしまうかもしれない。

4.尻切れとんぼ

「尻切れとんぼ」とは、ものごとが途中で切れて最後まで続かないこと、完結できないことをいいます。とんぼとは草履のことで、足の大きさに比して草履の長さが足りていない様からきている言葉です。
・議論が尻切れとんぼになってしまって、結論に至れなかった。
・1年間は禁煙を続けてこられたが、我慢できずにタバコを吸ってしまい、尻切れとんぼに終わってしまった。

「コンプリート」と「パーフェクト」の違い

「コンプリート」と「パーフェクト」の違い

カタカナ語の「パーフェクト」は、完璧や完全である様子をいいます。「コンプリート」は要素が揃っていて完全である様子をいうのに対し、「パーフェクト」は「コンプリート」に加えて要素の水準や程度も完全で、完璧な状態であることを意味しています。
・私の英語は発音も語彙も未熟で、まだまだパーフェクトとはいえません。
・彼の仕事ぶりはパーフェクトで、非の打ち所がない。

「コンプリート」の使い方と例文集

「コンプリート」の使い方と例文集

「コンプリート」の使い方と例文を紹介します。頻出する使い方を知って、「コンプリート」の理解を深めましょう。

「コンプリート」の使い方

「コンプリートする(した)」とは、「完了する(させた)」や「すべて揃える(揃えた)」などの意味があり、よく使われている表現です。「コンプリート」を略した「コンプ」も多く使われますが、無意識の感情を意味する「コンプレックス」の略も「コンプ」なので、混同させないように気をつけましょう。「ミッションコンプリート」とは、任務完了や作戦成功のことをいいます。

「コンプリート」の例文

「コンプリート」を使った例文を紹介します。
・大好きなミュージシャンのレコードとCDをコンプリートして、大切に保管している。
・今日の分はミッションコンプリートまでこぎつけたので、定時で退社できそうだ。
・資料をコンプリートさせ、データを取引先に送信した。
・あと一冊刊行されれば、このシリーズはコンプリートとなる。

まとめ

「コンプリート」とは要素がすべて揃い、完成している様のことをいいます。ビジネスシーンでは仕事や任務を成し遂げることを「コンプリート」と表現することが多いので、戸惑わずに使えるようにしておきましょう。

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