「ご無沙汰しております」の意味とビジネスでの使い方|類語や英語を例文解説

ご無沙汰しております

久しぶりに会う先輩やお客様に使う「ご無沙汰しております」。なんとく意味はわかりますが「お久しぶりですとの違いは?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?この記事では、意味や使い方、「お久しぶりです」との違いを例文解説します。

目次

「ご無沙汰しております」の読み方

「ご無沙汰しております」の読み方

「ご無沙汰しております」の「無沙汰」は「ぶさた」と読み、「ごぶさたしております」と読みます。ビジネスシーンにかかわらず、日常でもよく耳にする言葉であるため、聞きなれていますが、漢字ではこのように書きます。

「ご無沙汰しております」の意味は?

「ご無沙汰しております」の意味は?

「ご無沙汰しております」の「無沙汰」には、「沙汰をしないこと、特に文通や訪問が久しく途絶えていること」を意味する言葉です。では「ご無沙汰しております」はどんな意味で使用されているのでしょうか?

「長いこと連絡せず申し訳ございません」という意味

「ご無沙汰しております」は、名詞「無沙汰」に付け足しの謙譲語「お~する」が付いた敬語表現で、そのあとに「おります」と続けることで「長いこと連絡せず申し訳ありません」という意味のニュアンスを表現します。久しぶりに会った・連絡した際に使用するし、長い間連絡せず「申し訳ない」という意味が込められているフレーズです。

「ご無沙汰しております」の由来・語源

「ご無沙汰しております」の由来・語源

「ご無沙汰しております」は「無沙汰」の謙譲語表現であるため、「無沙汰」の由来についてみていきましょう。「無沙汰」は打消しの「無」と「善悪・理非を見分けて決めること」の意味である「沙汰」で成り立っています。「沙汰」を分解すると、「沙=砂・汰=洗って選び分けること」が語源であり「沙汰」は、「砂の中から砂金を選び分けるように善悪を選び分ける」という意味で使われていました。その後、善悪を選り分けることから、裁判や訴訟、「追って沙汰する」などと処置にを表すようにもなり、次第に「音沙汰・警察沙汰・正気の沙汰」などという言葉が誕生していきました。
今回の「沙汰」には「連絡・訪問」のニュアンスも含まれ、他にも「通知・命令・音信・問題となる事件・うわさにすること」など「沙汰」は、非常に幅広い意味を持つ言葉なのです。

「ご無沙汰しております」の使い方と返し方

「ご無沙汰しております」の使い方と返し方

「ご無沙汰しております」は実際にどのように使うのか。実際の使い方や返答の仕方、使える期間を詳しくみていきましょう

「ご無沙汰しております」の基本的な使い方

「ご無沙汰しております」は、しばらく会っていない・連絡していなかった相手に対してお詫びの意図を伝える場合に使用するフレーズです。例えば、法事で久しぶりに会う親戚に対してや、ビジネスでしばらく会っていなかった取引先などに使用。前述した通り「ご無沙汰しております」は、「無沙汰」の謙譲語なので目上の人に対しても使用できます。

ビジネスメールでの使い方

ビジネスメールにおいて「ご無沙汰しております」を使う場合、転勤や部署移動などでしばらく会っていない上司や取引先などに対して連絡を取りたい場合に使用します。原則として、メールの冒頭部分に使用し、その後「〇〇部署でお世話になった△△と申します」と続けます。基本的に、上司や取引先を訪問したい場合に、あらかじめ送るメールの冒頭に使用。仮に相手と接触する機会があまりなかった場合は、相手が忘れている可能性もあるため、その時の詳細も一緒に記載して送ると相手も思い出しやすいです。
【例文】
・「ご無沙汰しております。〇〇イベントでお世話になった△△と申します。」
・「大変ご無沙汰しております。その後いかがお過ごしでしょうか?」

期間は3カ月が目安

「ご無沙汰しております」は、どれくらいの期間が空いたら使えるのでしょうか。個人によってそれぞれですが、おおよそ3カ月程度が一般的です。3カ月を超え、1年2年と経過している場合は、「大変ご無沙汰しております」や「本当に長い間ご無沙汰しております」と「ご無沙汰しております」の前に一言添えることで、より丁寧に詫びる気持ちを伝えれます。

「ご無沙汰しております」への返し方

ビジネスメールにおいて「ご無沙汰しております」が届いた場合は、「こちらこそ、ご無沙汰しております」と返信します。文末に気遣いのフレーズを追加して「こちらこそ、ご無沙汰しておりますがお変わりありませんか?」とすることで、より丁寧で好印象を与えられ、スムーズなやりとりが可能です。

「ご無沙汰しております」を目上の人に使う場合の表現

「ご無沙汰しております」を目上の人に使う場合の表現

「ご無沙汰しております」を目上の人に使用する場合は、気遣いの言葉を付け加えます。「ご無沙汰しております」は謙譲語であるため、そのままでも使えますが、一言付け加えることでより丁寧な印象を与えれます。

「申し訳ございません」を付け加える

「申し訳ございません」はお詫びを表すフレーズです。「ご無沙汰しております」には「久しく連絡なく申し訳ない」というお詫びの気持ちが含まれていることから、明文化することより丁寧な表現になります
【例文】
・「ご無沙汰しており、申し訳ありません。」
・「大変にご無沙汰をして、申し訳なく思っております。」
・「ご無沙汰しております。本来ならお伺いするところ、大変申し訳ございません。」

「お元気ですか」を付け加える

「お元気ですか」は、気遣いを表すフレーズです。「ご無沙汰しております」に付け加えると「久しく連絡が途絶え申し訳ありません、お元気におすごしですか?」というようなニュアンスを伝えられます。会っていなかった期間の状況を思う言葉を付け足すことで、より丁寧な言い回しが可能です。
【例文】
・「ご無沙汰しております。お元気でいらっしゃいますか?」
・「大変ご無沙汰しておりますが、お元気ですか?」

「お変わりありませんか?」を付け加える

「お変わりありませんか」も相手への気遣いを表すフレーズです。「ご無沙汰しております」と合わせると「久しく連絡が途絶え、申し訳ありません。以前と変わらず何か変化はありませんか?」というニュアンスで、以前の状態と比較して変わったことがないか気遣う場合に使用します。よく「お変わりございませんでしょうか?」を目にすることがありますが、これは二重敬語に該当するため注意しましょう。
【例文】
・「ご無沙汰しております。お変わりありませんか?」
・「大変ご無沙汰しております。その後いかがお過ごしですか?」
・「大変ご無沙汰しております。残暑厳しい日が続きますがお変わりありませんか?」

「お久しぶりです」との違いは?

「お久しぶりです」との違いは?

「ご無沙汰しております」と似た意味を持つ「お久しぶりです」があります。詳しい意味や使い方がわからず、どちらが正しいか悩む方も多いことでしょう。以下では、「ご無沙汰しております」と「お久しぶりです」の違いについて詳しく解説します。

「お久しぶりです」は「会えてうれしい」を表す

「お久しぶりです」は「久しぶり」に「お〜です」がついた丁寧語で、「前に会ってから長い時間が経ちましたね」というニュアンスがあります。「ご無沙汰しております」が久しく連絡が途絶えたことへの「お詫び」であるのに対し「お久しぶりです」は、久しぶりに会えたことへの「喜び」の気持ちを含み、本題に入る前の前置きの言葉として使用します。

「お久しぶりです」は親しい間柄に

「お久しぶりです」は、基本的に親しい間柄に対して使用します。丁寧語ではありますが、上司や取引先に使う言葉としては、少し軽めの印象を与えてしまいます。目上の人に対しては「ご無沙汰しております」、親しい先輩や上司には「お久しぶりです」と使い分けるようにしましょう

「ご無沙汰しております」の英語表現

「ご無沙汰しております」の英語表現

「ご無沙汰しております」には、さまざまな英語表現があります。それぞれみていきましょう。

I haven’t seen you for a long time

「I haven’t seen you for a long time」は、「ずいぶん長い間、お会いしていませんでしたね」というニュアンスで使います。元々英語では敬語表現がありませんが、よく使われる表現「long time no talk (久しぶり)」と比較すると丁寧で畏まった印象を与えれる英語表現です。

It has been along time since I last contacted you

「It has been along time since I last contacted you」は、「以前ご連絡を差し上げてから、大変ご無沙汰しております」というニュアンスの英語表現です。より丁寧で畏まった表現であるため、目上の人に対して使用できます。

It’s has been while

「It’s has been while」は、一般的によく使われるフレーズで、「ご無沙汰しております」というよりは「お久しぶりです」に近いカジュアルなフレーズです。そのため、ビジネスシーンというよりは、日常生活で使用するのが一般的です。親しい間柄では使用しても問題ないでしょう。

まとめ

「ご無沙汰しております」は、久しく連絡が途絶えたことへのお詫びを表し、ビジネスシーンのみならず、さまざまな場面で使用されています。使う相手によっては、気遣いの言葉と合わせて使用することでより丁寧で畏まった印象を与えれます。「ご無沙汰しております」の意味や使い方を理解した上で正しく使用しましょう。

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