「叱責」の意味と使い方とは?「叱咤」との違い、読み方・類語・英語表現も紹介

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    「叱責」という言葉をご存じでしょうか?昨今「パワハラ」という言葉に注目が集まり、人を叱ることが難しい世の中になってきました。今回は「叱責」の意味や使い方、読み方・類語・英語表現、「叱咤」との違いに加え「叱り方」についても解説します。

    目次

    「叱責」の意味とは?

    「叱責」の意味とは?

    ここでは「叱責」の意味について紹介します。言葉の意味やニュアンスを正確に理解することで、正しい使い方やタイミングがわかるようになります。

    「他人の失敗をとがめること」

    「叱責」という言葉は「他人の失敗などを叱り咎めること」を表します。母親が自分の子供に対して、しつけのために叱ることも「叱責」であるといえます。また、会社においても上司と部下の関係において部下が見過ごせない失敗をしたときなどに上司が「叱責」するという光景は起こりうる状況になります。人を叱ることはコミュニケーションにおいても特に難しく、物事の重大さと伝えたいポイントを的確に相手に伝えるのは至難の技です。後ほど、「伝えたいことが伝わる叱り方」についても紹介します。

    パワハラとの線引きが難しいところ

    「叱責」は受け取り方にとってはパワハラとなってしまうため、「叱責」する側も一定の配慮する必要があります。最も、取り返しのつかない失敗につながる可能性がある問題が生じた場合は、その問題を再発させないためにも「叱責」することは必要になります。ただその伝え方も、受取手の性格や捉え方によって工夫する必要があります。特に、「自分ができることは相手もできる」という考え方は、意図せずパワハラに近い態度を取ってしまう可能性があるので注意が必要です

    「叱責」の読み方

    「叱責」の読み方

    「叱責」は「しっせき」と読みます。「叱」は「叱る」という言葉でも使われ、相手の非をとがめるという意味になります。「責」も「責める」という言葉があるように「叱」とほぼ同じニュアンスを持つ言葉になります。

    「叱責」の類義語・言い替え

    「叱責」の類義語・言い替え

    「叱責」の類義語や言い替え表現について紹介します。ここで紹介するのは「懲戒」と「小言」の2つの言葉です。詳しく見ていきましょう。

    「懲戒」

    「懲戒」は「ちょうかい」と読み、不正な行為を戒めるために制裁を加えることを指します。例えば「懲戒免職」という言葉がありますが、この言葉は「不正な行為をした公務員の職権を剥奪すること」を指します。一般企業でいうと「懲戒解雇」にあたります。「懲戒」という言葉には、ルールや法律を破るなどの不正をはたらいた者に対して罰を与えるという意味があります。「叱責」と異なるのは「叱責」は「ルールを犯しているとは限らない」点です。ちょっとした失敗でも叱責の対象になることから、「懲戒」を受けてしまうほどの過ちは「叱責」とは比べものにならないほど重いと考えてよいでしょう

    「小言」

    「小言」とは「不平や不満、苦情」のことを表します。ニュアンスとしては、「本質的ではない細かいことをネチネチと取り立てて、粘着すること」を指します。「小言」という言葉には相手に態度を改めて欲しいというような「相手のためを思う気持ち」はありません。ストレスを溜めていたり、面白くないことがあってモヤモヤしたりしているときのストレスのはけ口になっていることが多いです。「叱責」と「小言」の見分け方は非常に難しいですが、人に対する接し方などを参考に「小言」なのか「叱責」なのかを判断するようにしましょう。

    「叱責」の対義語

    「叱責」の対義語

    ここでは「叱責」という言葉の対義語について紹介します。ここで紹介するのは 「礼賛」や「賞賛」「称賛」といった言葉です。さっそく見ていきましょう。

    「礼賛」

    「礼賛」は「らいさん」と読み、「素晴らしいものとして褒め称えること」を指します。元はといえば仏教からきた言葉で、「お釈迦様の功徳をたたえること」を表しています。そこから転じて、「素晴らしい偉業を成し遂げた人を褒めたたえる堪える態度」を「礼賛する」という言葉で表現するようになりました。

    「賞賛」「称賛」

    「賞賛」「称賛」は「褒め称える」という意味があります。 本人に対して直接褒める言葉をかけている様子を表す言葉です。「叱責」は相手ができていないところを責めるという意味がありますが、「賞賛」「称賛」は相手が長けているところを褒め称えるという意味になるため、対をなす言葉になります。仕事においても賞賛されるような成果を出したいものですが、そのためには叱責されることを繰り返しながら仕事を覚えていく段階も必要になります。

    「叱責」と「叱咤」の違い

    「叱責」と「叱咤」の違い

    「叱咤」と「叱責」の違いについて紹介します。「叱咤」は「相手を大声で叱りつける」という意味で「叱責」は「相手を叱って非難する」という意味になります。もう一点を大きく異なるニュアンスの違いは「叱咤」は相手に責任を追及していないのに対し、叱責は責任を追及しているというポイントがあります。「叱責」の「責」は責任の「責」でもあり、起こってしまった不具合に対して、何らかのアクションで責任を取ることを求めています。「叱咤」が使われている四字熟語として「叱咤激励」があります。その意味は「大声で励まし元気づけること」という意味になり、大きな声であることがニュアンスとして含まれている言葉です。

    伝えたいことが伝わる「叱り方」

    伝えたいことが伝わる「叱り方」

    「伝えたいことが伝わる叱り方」について紹介します。人を指摘するタイミングをお互いに感情的になる可能性が高いため、伝えたいことを論理的に伝達することが難しくなります。感情的にならずに業務上大切なことを性格に部下に伝えるための術について深掘りしていきましょう。

    きつい「叱責」で受け手の心に生じる3つの反応

    叱責する側がうまくメッセージを伝えきれていないと、叱責された側はこれから紹介する3つの反応をするようになります。1つ目は、「逃げる」です。その場から走り去るという意味ではなく、言い逃れをしたり責任転嫁をしたりするなどして責任がないことを説明しようとします。2つ目は「反抗」です。この反応はあまり見かけることはありませんが、俗にいう逆ギレです。また、その場では話を丸く収めているようでも叱責された側が納得いっていないと根深い怨恨の末、 長い時間を掛けてポジションを奪われるなどの報復に出る可能性があります。最後3つ目は、「固まる」です。実際、この状態になっている人が最も多く、感情をオフにしてまるで他人ごとのようにその場に立ち尽くしている状態を指します。これらの状態に陥ってしまうと叱責する側もされている側も時間の無駄になるので、避けるべき状況になります

    「確認」と「質問」の重要性

    部下の行動を改めさせたいときや、諭したいときは「確認」と「質問」を大切にしましょう。 どういった部分を改善してほしいのかがきちんと伝わっているかどうかを「確認するための時間」がとても大切です。また、部下が感じている疑問点や質問についてもしっかり耳を傾け、それに答える必要もあります。 そうすることでお互いに感情論に持ち込むことなく、建設的な議論を進められます。伝えたい内容をスマートに受け入れてもらうことで、仕事も円滑に進み人間関係もよくなるでしょう。

    「叱責」を英語でいうと?

    「叱責」を英語でいうと?

    「叱責」という言葉の英語表現について紹介します。ここで紹介する英語表現は「admonish」と「rebuke」です

    「admonish」

    「admonish」は「叱責」の英語表現になります。「to admonish someone repeatedly.」で「 何度も諭す。」という意味になり、「諭す」というニュアンスに近いといえます。静かにとがめるイメージの言葉です。

    「rebuke」

    「rebuke」も「叱責する」と近い意味を持つ英語表現です。「without rebuke」で「非の打ち所もない」という意味になります。

    「叱責」の使い方と例文集

    「叱責」の使い方と例文集

    「叱責」という言葉の使い方と例文について紹介します。使い方を把握しておくことで、日々のコミュニケーションが自信をもって行えるようになります。さっそく見ていきましょう。

    「叱責」の使い方

    「叱責」は「相手の過失を責めること」を表現する言葉です。また、相手から叱責されたときは「叱責を受ける」という表現になります。ビジネスシーンにおいても、程度の差はあれど叱責したり叱責を受けたりするのはよくあることです。指導する上では欠かせないコミュニケーション方法ですが、人間関係を壊す可能性もある諸刃の剣であるため、指導する側は細心の注意を払うべきです

    「叱責」の例文

    「叱責」という言葉を用いた例文をいくつか紹介します

    ・私が新入社員の時は、仕事がなかなか覚えられずよく先輩から叱責を受けていた。
    ・あの上司は叱責のつもりなのかもしれないが、客観的に見ると小言にしか見えない。

    まとめ

    「叱責」には、「他人の失敗をとがめ、責任を追及する」という意味があります。ビジネスシーンにおいても指導する上で叱責したり叱責を受けたりするタイミングは多かれ少なかれでてきます。このようなコミュニケーションにおいては感情論に陥らずに、 双方において生産的な議論になるよう、伝えたいことを正確に伝えるという姿勢が重要になります

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