「比喩」の意味と使い方|類語「揶揄」との違いや種類、英語表現も紹介

比喩

「比喩」という言葉をご存じですか?「比喩」は表現技法の一部ですが、その漢字の見た目の難しさから正確に意味が理解されていない言葉でもあります。今回は「比喩」の意味や使い方、類語・英語表現に加え「揶揄」との違いについても紹介します。

目次

「比喩」の意味とは?

「比喩」の意味とは?

「比喩」という言葉の意味を紹介します。この言葉は表現技法になるため、日常会話やビジネスシーンの中で直接的に用いられることが少ないです。しかし、表現技法としての「比喩」を身につけることで日頃のコミュニケーションがより円滑になります。ここでは、「比喩表現」とはどのようなものなのかを詳しく解説します。

「ある物事を類似の物事で表現する技法」

「比喩」とは「ある物事を類似のもので例えて表現する技法」のことを指し、端的に表現してしまえば、「例え話」という意味になります。その例え方次第で、物事がとてもわかりやすくなったり、文学的な表現になったりします。 相手にわかりやすく物事を伝える際に、例え話はとても有効です。比較的難しい考え方や概念を、一般的で親しみやすい内容にすり替えて説明することで、難易度が高い内容を相手に理解させることが可能になります。比喩表現を巧みに使いこなせる人は、説明が上手で頭がよい傾向にあります。

4種の比喩表現

比喩表現には大きく分けて4つの表現技法があります。「直喩」「隠喩」「換喩」「提喩」がその4つで、それぞれ効果的に用いることで表現の仕方に深みを出せます。「直喩」とは直接的に何かに例える表現を指します。「まるで○○のようだ」が典型表現になり、4つの比喩表現の中でも最も基本的な型になります。「隠喩」とは例え話であることを明示せずに表現することを指します。例を挙げるとすると、直喩の場合「夜空にホットケーキのような満月が浮かんでいる。」という表現になります。この場合は満月を電球に例えていることが一目瞭然です。一方、隠喩の場合は「夜空にホットケーキが浮かんでいる。」となります。素直にとらえてしまうと意味不明な文章ですが、月のことをホットケーキと例えていることに気が付くと、意味が理解できます。このように例えていることを隠して表現する技法のことを隠喩といいます。その他にも「換喩」や「提喩」といった表現技法がありますが、直喩と隠喩の意味を知っていれば問題ありません。

「比喩」の読み方

「比喩」の読み方

比喩は「ひゆ」と読みます。読み下すと「比べて例える」という意味になります。比喩の「喩」は 「喩える」と書いて「たとえる」と読めることも覚えておきましょう

「比喩」の類義語・言い替え

「比喩」の類義語・言い替え

比喩という言葉の類語や言い換え表現を紹介します。今回紹介するのは「言葉の綾」「象徴」「形容」の3つの言葉です。それぞれの意味合いや使い方について詳しく見ていきましょう。

「ことばの綾」

「ことばの綾」とは、技巧的であり飾った言い回しのことを指します。 そこから転じて表現に誤解を招く要素があったことを表す言葉になります。よく口を滑らせてしまったり、相手に誤解を与えてしまったときに「それはことばの綾だ!」というセリフが使われます。このように一種の言い訳をする表現としても、よく用いられています。「綾」という漢字には「含みのある表現や微妙なニュアンス」といった意味合いがあります。

「象徴」

「象徴」とは、抽象的な物事を具体的なものによって理解しやすいように表現することを指します。 平和の象徴として鳩が用いられますが、これは平和という抽象的な概念をハトと言う具体的な事物によって表現していることになります。「比喩」とはわかりにくい物事をわかりやすい事に例えて表現することであり、意味合いとしては近いものがあります。「象徴」は平和や権力といったようなスケール感が大きな抽象的なものを具体的な事物に落とし込むといったニュアンスがあります。一方「比喩」は理解し難い物事を違う表現に言い換えるという意味であるため、全く同じ意味とは言い切れません。

「形容」

「形容」とは、物事の性質や様子を言い表す言葉になります。文法用語に「形容詞」という言葉がありますが、これは名詞を修飾するという意味があります。これは、物事の様子を言い表しているととらえられます。例えば、「大きい」や「小さい」という言葉は形容詞になりますが、これは物事のサイズを表現する言葉になります。つまり家という対象物があった場合「大きい家」や「小さい家」などと表現することで「家」という対象物のサイズ感を表現しています。

「比喩」と「揶揄」の違い

「比喩」と「揶揄」の違い

ここでは「比喩」と「揶揄」の違いについて紹介します。この2つの熟語は漢字の見た目も読み方もよく似ているため、よく混同される言葉です。これが2つの熟語の違いを明確にしていきましょう。

「揶揄」は「嘲笑的に扱うこと」

「揶揄」とは「嘲笑的に笑うこと」という意味があります。皮肉めいた批判によって笑いを取るという意味合いがあり、マイナスのニュアンスを持つ言葉になります。風刺画なども揶揄にあたり、世界情勢や政治家の統治の仕方について本質を捉えながらも面白おかしく批判的に表現したものになります。嘲笑するというのが中心的なニュアンスにはなりますが、相手のことを見下すというよりかは、社会批判や政治批判というような大きなものを相手に批判する態度を表すことが多いです。一方、人のちょっとした態度をからかっている様子なども揶揄という言葉で表現できます。

「比喩」と「揶揄」は全く異なる

「順不同」とは「並べ方や順序がそろっていないこと」という意味を表す言葉です。主に「ビジネスシーン」や「フォーマルな場面」において用いられています。「敬称略」という言葉と合わせて使うことが多く、定型表現にもなっているので使い方をマスターすると何かと便利な言葉でもあります

「比喩」を英語でいうと?

「比喩」を英語でいうと?

ここでは「比喩」の英語表現を紹介します。比較的難易度の高い表現になりますが、英語の語彙力を増やしていくことも仕事をする上で役に立つことがあります。それぞれの意味合いについて詳しく見ていきましょう。

「metaphor」

「metaphor」で「比喩」を表す英語表現になります。「to use a metaphor to express a thought」で「考えを伝えるために比喩を用いる」という意味の英文になります。

「simile」

「simile」も「比喩」の英語表現として適切です。「Can’t we use a simile here?」で「何かにたとえられないでしょうか?」という意味の英文になります。

「比喩」の使い方と例文集

「比喩」の使い方と例文集

最後に「比喩」の使い方や例文について紹介します。比喩表現を巧みに使いこなせると、周囲の人とのコミュニケーションも円滑になり、仕事にもよい影響があります。ビジネスシーンのみならず日常生活においてもわかりやすいたとえ話を探しておくことは、非常によい習慣になります。

「比喩」の使い方

比喩には4つの表現技法がありました。そのうちの「直喩」と「隠喩」は覚えておいても損はないでしょう。「隠喩」は「暗喩」とも言い替えられ、英語表現にすると「metapher」になります。日常生活やビジネスシーンにおいて、「比喩」という言葉自体が使われることはあまりありません。しかし、直喩や隠喩を活用した説明の仕方は人に難しい物事を伝える際に非常に役に立つため、そういった視点で物事を考えられるようになるとビジネスシーンにおいても有利にはたらくでしょう

「比喩」を使用するときの注意点

「比喩」と「揶揄」は見た目や読み方がよく似ているため混同されやすいですが、意味合いから全く異なる言葉になります。そのため、これら2つの言葉を混同しないようにそれぞれの意味を理解しておきましょう

「比喩」の例文

「比喩」を用いた例文をいくつか紹介します

・彼は比喩表現がとても上手で、説明がわかりやすい。
・彼が書く小説は比喩的な表現が多く、それによって物語に深みを増している。

まとめ

「比喩」とは、「ある物事を類似の物事で表現する技法」という意味がありました。一見関係がなさそうな2つの物事に対して類似性を見つけて上手に説明することは難易度が高いです。しかし、こういった能力は訓練によって身に着きます。「比喩表現」の能力を磨くことはビジネスシーンにおいて非常に役に立つでしょう。

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