目の当たりの意味と使い方とは?読み方・英語・類語を例文解説

「目の当たり」の意味と使い方とは?読み方・英語・類語を例文解説
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「目の当たり」という言葉を知っていますか?「現実を目の当たりにした」のように使う言葉ですが、正しく使い方を知っている人は少ないです。ここでは「目の当たり」の正しい使い方・英語表現・類語を解説します。覚えて社会人としてレベルアップしましょう。

目次

「目の当たり」の読み方

「目の当たり」の読み方

「目の当たり」は「まのあたり」と読みます。「めのあたり」と読む人がまれにいますが、それは間違いです。「目」を「ま」と特徴的な読み方をすることを理解していれば、間違えることはありません。ほかにも「目」を「ま」と読む場合が「目蓋(まぶた)」「目差し(まなざし)」などで見られます。

「目の当たり」の意味とは?

「目の当たり」の意味とは?

「目の当たり」は「目のすぐ前」「疑う余地のない事実」という意味です。

参照:Weblio辞書「目の当たり」

「目の当たり」の使い方と例文集

「目の当たり」の使い方と例文集

「目の当たり」の意味を知っていても具体的な使い方を知らなければ意味がありません。間違った使い方をしていると社会人として恥ずかしいことになってしまいます。逆に「目の当たり」をうまく使えると、非常に学がある人だとプラスのイメージを与えることも可能。ここでは「目の当たり」の使い方と注意点、例文を紹介します。しっかりと覚えて、社会人としてのレベルアップを果たしましょう。

「目の当たり」は「目の当たりにする」の形で使う

「目の当たり」は「目の当たりにする(した)」の形で使うのが最も一般的です。ほかにも「目の当たり見て」などの使い方がありますが、「目の当たりにする」を使えればOK。日常生活やビジネスシーンでは、「目の当たりにする」以外はほとんど使われることはありません。

「目の当たりにする」は「目の前でじかに見ること」を指す

「目の当たりにする」は「目の前でじかに見ること」を意味します。人づてに聞いた話などではなくて、自分の目で直接見たり、その物事が発生した場所に居合わせたりしたときに使うのです。

「目の当たりにする」は「事象に遭遇すること」も指す

「目の当たりにする」は「事象に遭遇すること」も意味します。たとえば「現実を目の当たりにする」という表現は誰しもが一度は聞いたことがある表現ではないでしょうか?このように視覚的なものではなく、「ある物事の本来の姿に遭遇したとき」などにも使える表現です。

「目の当たり」を使用するときの注意点

「目の当たり」を使うときには「よいことにも悪いことにも使える」点に注意しましょう。最も一般的である「目の当たりにする」という使い方をすると、多くの人は「ネガティブなものを見てしまった」というニュアンスを感じ取ってしまいますが、それは誤りです。実際には「目の当たりにする」はポジティブな内容にもネガティブな内容にも使える表現。「目の当たりにする」を使うときや、会話で耳にしたときには余計な勘違いをしないようにしましょう。

「目の当たり」の例文

「目の当たり」を使った具体的な例文は以下のとおりです。

例文
  • あの日、未曾有の災害を目の当たりにして自分の無力さを知った。
  • 私は現実を目の当たりにして愕然とした。
  • 見たこともない景色を目の当たりにして、思わず涙がこぼれた。
  • 観客たちが歓喜している様子を目の当たりにして、優勝を確信した。
  • 私が目の当たりにしたあの光景は一生忘れることはないだろう。

「目の当たりにする」の類義語・言い換え

「目の当たりにする」の類義語・言い換え

ここでは「目の当たりにする」の類義語・言い換え表現を紹介します。「目の当たりにする」の類義語・言い換えを知っていると、語彙が増えることによってプレゼンテーションがうまくなるだけでなく、メールや文書などで相手に読みやすい文章を書けるようになります。これらはビジネスマンにとって必須のスキルです。類義語・言い換えを覚えることによって、レベルアップを果たしましょう。

「目の当たりにする」の類義語1「見る」

「目の当たりにする」の類義語1つ目は「見る」です。「見る」は非常に意味の広い言葉で「視界に入っている」という様子を表します。「観る」や「視る」「診る」などの表記方法がありますが、すべて「見る」の意味に含まれているもの。「視界に入っているもの」はすべて「見る」で言い換えれます。

例文

富士山の頂上で見た朝日は忘れられないものになった。

「目の当たりにする」の類義語2「目にする」

「目の当たりにする」の類義語2つ目は「目にする」です。「目にする」は「見る」と同じ意味を持つ言葉。よって「目の当たりにする」の類義語です。「目の当たりにする」にたいして「目にする」はそのまま「めにする」と読みますので、注意しましょう。

例文

私がこれから目にするであろう光景はどのようなものなのだろうか。

「目の当たりにする」の類義語3「出くわす」

「目の当たりにする」の類義語3つ目は「出くわす」です。「出くわす」は漢字で「出会す」と書き、「偶然出会う」「ばったり出会う」という意味になります。「目の当たりにする」とは違って、偶然性が強調されている言葉です。目にした状況によって、「目の当たりにする」から「出くわす」に言い換えるようにしましょう。

例文

家の近くの角を曲がったら事故に出くわし、急いで警察と消防に通報した。

「目の当たりにする」の類義語4「眼前にする」

「目の当たりにする」の類義語4つ目は「眼前にする」です。「眼前にする」は「がんぜんにする」と読み、「実際にみる」「実際に体験する」という意味を持ちます。完全に「目の当たりにする」と言い換え可能な表現で、「目の当たりにする」を辞書で引くと「眼前にする」と書いてあるほどです。意味をまったく変えずに「目の当たりにする」を言い換えたいときには「眼前にする」を使うといいでしょう。

例文

災害のありさまを眼前にして立ち尽くすしかなかった。

「目の当たりにする」の類義語5「体験する」

「目の当たりにする」の類義語5つ目は「体験する」です。「体験する」は文字通り「体験すること」「経験すること」を指す言葉です。「目の当たりにする」には「見ること」以外にも「体験すること」という意味も含まれているため、「体験する」はおのずと類義語となります。「目の当たりにする」を「見る」という意味でのみ使用する人が多いので、「体験する」は非常に忘れられやすい類義語です。

例文

あの災害を体験したことで私の価値観が変わったのはいうまでもない。

「目の当たりにする」の英語表現

「目の当たりにする」の英語表現

「目の当たりにする」の英語表現を知っていますか?「見る」を表すようなかんたんな英語で表現することは誰にでもできますが、「目の当たりにする」の絶妙なニュアンスを英語で表現できる人は少ないはず。ここでは「目の当たりにする」の英語表現を解説します。「目の当たりにする」の英語表現を知ることによって、英会話の表現力がアップします。ここでしっかり覚えておきましょう。

「witness」

「目の当たりにする」の英語表現1つ目は「witness」です。「目撃する」「証言する」「証明する」と訳される英語ですが、「目の当たりにする」にも非常に適した表現。一文字違いである「健康性」「適合性」を表す「fitness」とはなんの関係もないので注意してください。

例文
  • After witnessing the disaster, I realized how helpless I was.(今回の震災を目の当たりにして、自分の無力さを痛感しました。)
  • Witnessing the spectacular view from the top of Mount Fuji impressed me.(富士山頂からの絶景を目の当たりにして感動しました。)
  • I’ll never forget that scene I witnessed.(私が目の当たりにしたあの光景は忘れられません。)

「see with one’s own eyes」

「目の当たりにする」の英語表現2つ目は「see with one’s own eyes」です。少し長い表現ですが、「目の当たりにする」のほかにも「この目で〇〇を見た」と「実際に見た」ことを強調する表現ができるので覚えておきましょう。

例文
  • I saw the accident with my own eyes.(私は事故を目の当たりにした。)
  • With his own eyes, he saw her cheating on him.(彼は彼女が浮気をしているところを目の当たりにしたのです。)
  • She saw a rare cat with her own eyes.(彼女は珍しい猫を目の当たりにした。)

まとめ

「目の当たりにする」は「見る」と「体験する」の両方の意味を持った非常に優れた言葉です。しかし、広い意味を持っているからこそ使い方や英語表現に迷ってしまうもの。しっかりと知識として頭に定着させることによって、実生活でも「目の当たり」を使えるようになりましょう。

「目の当たり」の意味と使い方とは?読み方・英語・類語を例文解説

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