「心づもり」の意味・語源とは?使い方・例文や言い換え表現・類語・英語を解説

心づもり
目次

「心づもり」の意味と語源・由来

「心づもり」の意味と語源・由来

「心づもり」は、日常会話に留まらず、ビジネスシーンでも用いられますが、心の準備ができている旨を伝えるとき、相手に依頼するときに多く使われる言葉です。「心づもり」は一般的に抽象的で曖昧な意味を持つため、適切な使い方をする必要があります。

前もって心の中で考えておくこと

「心づもり」とは、前もって心の中で考えておくことを意味します何が起こるかはっきりわからないことに対して、あらかじめそうなることを予想・予測して準備しておく意味と、計画や願望を心の中で人知れず画策していることを意味する場合もあります。

漢字では心積もり・心積り

「心づもり」のづもりも含めて漢字で表すと、「心積もり」または「心積り」になります。「積もり」とは、あらかじめ予想して計算すること、必要となる程度をあらかじめ予測して算出する「見積り」を意味します。「心づもり」のづもりはひらがな表記が一般的ですが、フォーマルな表現では漢字で表記されることもある言葉です。

「心づもり」の語源・由来

「心づもり」の「積もり」は、「積」から始まる言葉で、「積」には稲を重ねつむといった意味合いがあります。そこから前もって考えておく意味が生まれ、行動や感覚を司る「心」にある意図、心ぐみを「心づもり」と表現するようになりました。

「心づもり」の類語・言い換え

「心づもり」の類語・言い換え

「心づもり」と同じ意味合いの言葉で表現することで、相手にまた違った印象を与えられます。「心づもり」と近しい意味になる類語・言い換え表現について解説します。

心算・意図・留意

「心づもり」の類語には、「心算」「意図」「留意」などがあります。「心算」は、心の中の計算・考えを意味する単語で、音読みでは「しんさん」「しんざん」と読み、熟字訓で「つもり」とも読みます。「意図」は、何かをしようと考えること、思惑、もくろみなどを意味し、はっきりと目標や計画を意識しているときに用いられます。「留意」は、ある事象に心を留めておく、気をつけることを意味する単語です。相手に気に留めてほしいことを強調する際に使います。

気構え・心構え・覚悟

「心づもり」は、「気構え」「心構え」「覚悟」と言い換えることも可能です。「気構え」は、何かに取り組むための意気込みを含んだ心の準備を意味し、自分が行うことに対する用意といったニュアンスを持ちます。「気構え」と似た表現の「心構え」は、心にかけて準備することを意味する単語で、自分に予測される困難な物事に対する心の用意が必要なときに使われます。「覚悟」も、主に困難なことや不利なことをあらかじめ予測して、受け止める準備をすることを意味します。

腹づもり・魂胆・策略

「腹づもり」「魂胆」「策略」なども、「心づもり」のネガティブな側面を表現した言葉になります。「腹づもり」は、あらかじめ考えておく、おおよその予定や計画のことをいいます。「心づもり」と同様に、ポジティブ・ネガティブどちらの意味合いでも使われますが、ややネガティブなイメージを持ちます。「魂胆」は、心に秘めたよくないたくらみ、考えを意味し、悪い計画といったニュアンスを含みます。「策略」は、人を欺くような企て、はかりごとのことをいい、悪事・悪だくみに対する考えに用いられます。

「心づもり」の使い方と例文集

「心づもり」の使い方と例文集

「心づもり」は日常会話で主に用いられる言葉ですが、ビジネスシーンで使用する際には、より使い方に注意する必要がある言葉です。自分の意志を伝えるときと、相手を注意、指摘する際に用いる場合があります。「心づもり」の使い方と「心づもり」を使った例文を見ていきましょう。

心づもりをする・心づもりがある

「心づもり」は、「心づもりをする」または「心づもりがある」といった表現で用いられます。「心づもりをする」は、ある程度自分の中で、そうなることを予想・予測しておく、イメージしておくといった意味で日常的に使える言葉です。「心づもりがある」は、心の中でそうなる準備ができている、既にイメージができている意志を伝える際に用いられます。
・新しいプロジェクトに向けて心づもりをする。
・リーダーに抜擢される心づもりはあるが、なかなか声がかからない。

心づもりしておく

「心づもりしておく」は、心の準備をしておくことを相手に伝える際に使われる表現です。相手の提言に対して「心づもりしておきます」と返答する場合には、正式に決まる前にその物事を了承したうえで、ある程度は段取りをしておくといったニュアンスとなります。
・不測の事態に備えて心づもりをしておきます。
・連絡が入り次第すぐ動けるよう心づもりをしておきますので、ご安心ください。

心づもりをお願いします

「心づもり」は、相手に心の準備をお願いする際に「心づもりのほどよろしくお願いいたします」「心づもりをお願いします」「心づもりしておいてください」のような使い方をします。フォーマルな場面で使用できますが、自分より目上の相手にはあまり用いられません。同僚や後輩、部下、一般大衆に向けて依頼するときに多く使われる言葉です。
・開催が決まりましたら皆様にお手伝いいただきたいので、心づもりのほどよろしくお願いいたします。

目上の相手やビジネスで使用するときの言い換え表現

目上の相手やビジネスで使用するときの言い換え表現

「心づもり」は、上司や取引先など目上の相手に心の準備をお願いする際には、別の表現を用いた方がよい場合もある言葉です。「心づもりをしておいてください」「心づもりをお願いします」と表現すると、丁寧な命令の意味合いにも取れるので、了承を得ながら心に留めておいてもらうには、以下のような言い換え表現が適しています。

お含みおきください

「お含みおきください」は、「含みおく」の尊敬語で、上司や取引先、顧客など目上の人に使える表現です。「含みおく」は、念頭においておく、心に留めておくことを意味し、念のために把握しておいてほしいことを伝えるのに用いられます。今すぐに不測の事態が起きるわけではないが、万が一のために準備を始めておいてほしいといった柔らかいニュアンスがあります。既に起こっている事象に対しては用いません。
・概ね問題ないかと存じますが、ご期待に添えない可能性があることをお含みおきください。

お留め置きください

「心づもり」をより丁寧に表現した言葉のひとつに、「お留め置きください」といった言い換え表現もあります。「お含みおきください」と似た表現になりますが、「留め置く」は心に留める、気に留めると同様に、気持ちや注意を集中させる、忘れないように注意を払う意味でも用いられます。「心に」と一緒に使われることの多い言葉です。
・差し支えなければ、お心にお留め置きください。

予めご了承ください

「予めご了承ください」や「ご了承願います」といった表現は、相手に前もって承諾を得る際に使える敬語表現です。何かしら物事が起こる前に、こちらの言い分を受け入れてもらいたいときに用いる丁寧な言い回しです。「ご了承ください」は単体で使うと、一方的に相手に承諾を強いるニュアンスになる恐れもあるため、「予めご了承のほどお願い申し上げます」といった使い方が望ましいでしょう。
・お返事にお時間をいただく場合がございますので、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

「心づもり」を英語でいうと?

「心づもり」を英語でいうと?

「心づもり」を頭の片隅においておくといった意味合いで英訳した場合の言い回しを紹介します。

keep (something) in mind

「心づもり」は、心に留めておく、気に留める、忘れないようにすると言い表せるので、英語では「keep (something) in mind」と意訳できます。ほかにも「be ready to (for)」や「be prepared to(for)」で準備ができていると表現してもよいでしょう。
・Please keep that in mind a little.(ほんの少しでいいので、心づもりをしておいてください。)
・You should prepare yourself for the worst.(万が一に備えて心づもりをしておいた方がよい。)

expectation・anticipation

「心づもり」は、予期・予想を意味する「expectation」や「anticipation」と英単語で言い換えることも可能です。厳密に言うと、「expectation」は期待感があり、はっきりと想定しているものがある場合に用い、「anticipation」は、予測はできるが、希望的観測の意味合いが強い言葉です。「心づもりする」は、動詞の「expect」や「anticipate」が使用できます。

まとめ

「心づもり」とは、前もって心の中で考えておく、準備しておくことを意味し、日常会話はもちろん、ビジネスの場面でも広く用いられる言葉です。「心づもり」の意味や使い方を正しく理解して、準備ができている意志を伝えるとき、相手の意向を確認する場面で使ってみましょう。

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