「いけず」はどこの方言?その意味や語源、類語や使い方について紹介

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    『クレヨンしんちゃん』や『ちびまる子ちゃん』などのアニメの中のセリフでも出てくる「いけず」は、京都の人がよく使っているイメージのある方言かもしれません!今回は、その意味や語源、さらには使い方について詳しく解説します!

    目次

    「いけず」の意味とは?

    「いけず」の意味とは?

    「いけず」はテレビや小説などで見聞きしたことがあり、なんとなく意味はわかっているかもしれませんが、正確な意味を理解していますか

    アニメやドラマにも登場する言葉「いけず」

    「いけず」は、テレビアニメ『クレヨンしんちゃん』や『ちびまる子ちゃん』の中で、主人公のしんのすけやまる子ちゃんが「いけずぅ」と言っているシーンがあるように、よく知られた言葉です。

    ドラマや小説では関西を舞台にした作品で女性が言ったり、舞妓さんがお客さんとの会話の中で言っているシーンでよく見聞きします。

    「いけず」の意味は?

    「いけず」の意味は、「いじわる(意地悪)」「意地の悪い」です。また「意地悪な人」のことも指し、「邪魔な人」「ならず者」という意味もあります。

    標準語で「いじわる(意地悪)」をそのまま置き換えて使える言葉で、「意地悪する」と同様の「いけずする」という使い方もよくされます。

    「つれない」や「憎たらしい」という意味でも使われることがありますが、「いじわる(意地悪)」よりは柔らかい表現として使われることが多いです

    基本的には笑って許せる程度の意地悪が「いけず」で、仲のいい間柄なら好意の裏返しともいえます。

    また、皮肉を込めて相手を諭したい時にも便利に使われます。

    「いけず」はどこの方言?

    「いけず」はどこの方言?

    「いけず」は京都弁のイメージがありますが、実際はどのエリアでよく使われているのでしょうか

    「いけず」は大阪や京都の方言

    「いけず」は京都弁(京ことば)のイメージが強い言葉ですが、京都に限らず大阪など畿内や近畿で使われる方言です。

    方言ではありますが、昭和40~50年代の静岡県が舞台の『ちびまる子ちゃん』や、埼玉県が舞台の『クレヨンしんちゃん』で喋られているように、かなり昔から全国的に知られている言葉です。

    「いじわる(意地悪)」よりは柔らかい表現になるので、「いじわる(意地悪)」とは似た別の言葉として使い分けることもできます

    京都人いけず伝説

    京都の人を表す言葉として「いけず」「いけずな人」があります。

    京都、それも京都市の中心部(洛中)に何代にもわたって住んでいる京都人は、自分の本音をストレートに言わず遠回しに嫌味を言う裏表のある様を指して「いけず」といわれるようになりました。

    洛中育ちの京都人はプライドが高く、特に外縁部の洛外の人に対して見下した態度で田舎者扱いで小馬鹿にするのも「いけず」といわれる理由の一つです。

    京都府の京都市以外の市町村はもちろん、現在は京都市内でも洛外は「京都ではない」「京都と言うな」という意識が根強く残っています。

    このように京都人が遠回しに嫌味を言ういけずエピソードや洛外を見下した発言は、近年ネットや書籍によって「京都人いけず伝説」となり、広く知られることとなりました

    もちろん実際の京都人はそのようにいけずな方ばかりではありません。

    また、代々守ってきた伝統やしきたりを大切にするがゆえに、それを理解しないよそ者に対しては厳しい目を向け、間違いや気遣いのなさを遠回しに指摘することが「いけず」と思われている要因の一つといわれています。

    京都のあちこちに見られる「いけず石」

    「いけず石」とは、家屋と道との間を保つために、家屋の外壁と道路の間に置かれた石のことです。

    狭い道が多い京都では、自動車に自分の家の壁をこすらるないよう、壁に近づき過ぎないよう警告する意味で置かれていて、中には公道上に置かれているため違法ではないかというものまであります。

    江戸時代の絵図にも「車除け石」が見られるそうで、かなり古くから存在するものとみられます

    道路の端や角に大きな石がドンと置かれているため、自動車に限らず自転車も歩行者も気をつけないと危険な存在の石もあります。

    それがいつしか「いけず石」と呼ばれるようになりました。語源は京都の「いけず」からとも、行く手を阻む「行けず」からともいわれていますが、定かではありません。

    「いけず」の使い方・例文

    「いけず」の使い方・例文

    「いけず」を使うなら、どういう風に使えばいいでしょうか

    江戸時代に書かれた歌舞伎の演目で使われている事例も紹介します!

    「いけず」の使い方

    「いけず」は基本的に「いじわる(意地悪)」を置き換えられます。

    「いじわる(意地悪)」と同様に、非難するケースでも、相手に対して好意を含んで言うケースでも使われます。

    ・(やんわりと)相手を非難するケース
     「本当に意地悪な人ですね。」→「ほんまにいけずなお人やな。」
     「意地悪をしないでください。」→「いけずせんといてください。」

    ・相手に対して好意を含んで言うケース
     「いじわるぅ!」→「いけずぅ」
     「もう、いじわるなんだからぁ!」→「もう、いけずなんやわぁ!」

    「いじわる」を漢字で書くと「意地悪」になるのに対して、「いけず」はひらがなのみであり、「いじわる(意地悪)」よりも柔らかな印象になります

    そのため、相手に対して強く非難する際よりも、やんわりと非難したり、好意を含んで冗談めかして言うケースで使うのに向いています。

    歌舞伎の人気演目では

    「いけず」は、延享2年(1745年)に初演が行われた、人形浄瑠璃および歌舞伎狂言の人気演目『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』の中にも登場します。

    「今も今迚(とて)いけず達がわっぱさっぱ」

    これをわかりやすく言うと、「今もいつもと変わらずならず者達が大声で言い争っている」となります。

    つまり江戸時代に書かれた『夏祭浪花鑑』での「いけず」は、意地悪ではなく「悪者・ならず者」という意味で使われています。

    「いけず」の語源・由来

    「いけず」の語源・由来

    「いけず」の語源といえる言葉は明確になっていませんが、いくつかの説があります。有力とされる2つの説について紹介します

    「行けず」説

    「いけず」の語源といわれるのが、そのまま「行けず」です

    通せんぼをして行く手を阻む意地悪によって、その先に「行けず(行けない)」ことから「いけず」になったという説です。

    また「性格が悪くて嫁にも行けない」から「嫁に行かず(いわゆる、いかず後家)」で、「行かず」→「行けず(いけず)」が生まれたとの説もあります。

    「池之端の芋茎(いけのはたのずいき)」説

    「芋茎(ずいき)」とは、サトイモやその仲間のハスイモの葉柄のことで、初夏から夏にかけて収穫され、煮物、和え物、酢の物などにして食べられる食材です。

    「ずいき」と読む理由は不明で、地方によっては「芋茎」の文字に近い「いもじ」や「いもおじ」とも呼ばれています。

    「池之端の芋茎(いけのはたのずいき)」とは、他の植物の事を考えず池の水分や栄養を吸い取ってしまうことから、意地が悪い植物であることから、略して「いけず」になったという説です

    「いけず」の類義語・言い換え

    「いけず」の類義語・言い換え

    「いけず」の類語は、古い意味では「ならず者」「悪者」になりますが、今ではその意味で使われることはありません。

    軽いいじわるという意味では「悪ふざけ(をする)」であったり「嫌がらせ(を言う)」があたります。

    「嫌味」や「皮肉」は、京都人がみせる「いけず」の代表的な行為です

    また「つれない」「 思いやりがない」「不人情」「不親切」も類語にあたる言葉です。

    「いけず」よりも酷いなら「こんじょわる」

    「いけず」は本気で相手を非難するのではなく、好意の裏返しで使われことの多い言葉です。

    より相手を非難する関西の方言では、「こんじょわる」があります。

    「こんじょわる」を漢字で書くと「根性悪」。読んで字のごとく、根性が悪い・性根が悪いという意味です

    「こんじょわる」だけでなく、そのまま「根性悪いなー」と使われることもあります。

    関西の人が「いけず」といっているうちは好意がありますが、本当に嫌な相手だったら「こんじょわる」になります。

    「いけず」を英語で言うと

    「いけず」を英語で言うと

    相手に対して「いけず!(いじわる!)」と言う時に使うフレーズは「You’re so mean!」です。

    「Mean」は「卑劣な、下品な、さもしい」人や行為を指す言葉です

    「不親切な、薄情な」という意味ならば、「unkind」も使えます。「unkind to ~」で、「~にいけずする」となります。

    しかしながら、「いじわる(意地悪)」とは違った独特のニュアンスのある「いけず」をピッタリ表現できる英語は見当たりません。

    まとめ

    「いけず」は大阪・京都を中心に使われる方言ですが、全国的に知られている言葉なのでフランクな会話の中でなら使っても問題ありませんし、相手に理解してもらえます。

    「いじわる(意地悪)」よりも柔らかい表現なので、非難する意図がないことが伝わりやすい利点もあります

    特に関西の人が使っている場合は、それほど悪いニュアンスで言ってはいないと思ってください!

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