携わるの意味と読み方・使い方|関わるとの違いや類語・敬語・英語表現も紹介

「携わる」の意味と読み方・使い方|「関わる」との違いや類語・敬語・英語表現も紹介
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「携わる」という表現を聞いたことはありますか?ビジネスシーンにおいてある程度の頻度で使われる言葉です。使用頻度の高い言葉の使い方を理解することは大切です。今回は「携わる」の意味と使い方、類語・敬語に加え「関わる」との違いについて紹介します。

目次

「携わる」の意味とは?

「携わる」の意味とは?

「携わる」という言葉の意味について解説します。日常生活やビジネスシーンにおいて、ある程度の頻度で耳にする言葉になるので、その意味をしっかり理解し正しく使いこなせるようになりましょう。

「関連する」「従事する」

「携わる」という言葉には「関連する」や「従事する」といった意味があります。この言葉のニュアンスとしては「関わる」よりは積極的であり「手がける」ほど支配的な意味合いはあないという特徴があります。ビジネスシーンにおいてもよく使われる言葉で、プロジェクトなどに参加している場合などに「私はこのプロジェクトに携わっていました。」のように使われます。このような具体的な使い方のみならず「教育関係の仕事に携わる」といったように抽象度が高い表現にも用いられます。いろいろな場面で使われるため、守備範囲が広い言葉になります。

「携」の字は「手に提げて持つ」という意味

「携わる」の「携」の字は「手に提げて持つ」という意味があり、 身近に持ち歩いているというニュアンスがあります。この漢字を用いる最も有名な言葉の一つに「携帯電話」があります。この言葉はいつも肌身離さず身につけるという意味合いが「携帯」の二文字に込められています。現在では「携帯」と呼ぶだけで「携帯電話」のことを指すようになりました。 また「携える」と読むと「手に提げて持っていく」という意味だけでなく、「連れ立って行く」「伴う」という意味も持つようになります。このように送り仮名が変わるだけでニュアンスが変化するため、言葉の意味の違いには敏感になっておくべきだといえます。

参照:Weblio辞書「携わる」

「携わる」の読み方

「携わる」の読み方

「携わる」は「たずさわる」と読みます。音読みでは「ケイ」と読み「携帯」や「携行」といった熟語にも用いられています。この漢字には「手に提げて持つ」という意味に加え、「手を取り合う」という意味も含まれています。

「携わる」の類義語・言い替え

「携わる」の類義語・言い替え

ここでは「携わる」の類語や言い換え表現について紹介します。今回紹介する言葉は「拘う」と「参加する」になります。それぞれの言葉の意味について詳しく見ていきましょう。

「拘う」

「拘う」は「かかずらう」と読みます。この言葉の意味はさまざまあり、「関わり合いを持つ」や「気持ちや考えがある一点に引っかかって離れなくなる」「生きながらえる」などが挙げられます。これらの意味合いに共通するのは、精神面においても物理面においても何かものに引っかかるというニュアンスです。「生きながらえる」という意味においても、「この世の中に引っかかっている様子」を表しています。「携わる」と意味が近いのは「関わり合いを持つ」という意味で、どちらの言葉もある物事に関係しているという意味を持ちます。

「参加する」

「参加する」という言葉は、「ある目的を持つ集団に加わり、行動を共にすること」という意味があります。また、法律上の言葉としては「ある訴訟に当事者以外の者が加わること」を表しています。いずれにしても 、「ある物事に対して関係する」というニュアンスを持つため「携わる」という言葉と近い意味を持つ言葉になります。

「携わる」の敬語

「携わる」の敬語

「携わる」の敬語表現について紹介します。ビジネスシーンにおいてもよく使われる言葉になるので、その敬語表現の仕方を知っておくことはコミュニケーションをとる上で非常に重要になります。

「携わる」の尊敬表現

「携わる」という言葉はビジネスシーンにおいても非常によく使われる言葉であるため、謙譲表現や尊敬表現を使いこなせるかどうかが大切になります。例えば謙譲表現の場合「携わらせていただく」や「携わってまいりました」といった表現が使われます。一方、尊敬表現の場合「携わっていらっしゃる」や「携わっておられる」などの表現が用いられています。また普段の話し言葉で使う丁寧表現については「携わっています」「携わりたいです」というように使われます。目上の人と話す時はもちろんのこと、取引先や顧客に対してもこのような表現が自然に出てくることはビジネスパーソンとして非常に大切なスキルです

「携わる」は志望動機で多用される

「携わる」は志望動機などにおいてもよく使われる言葉になります。自分がどのような仕事をしていきたいかを表現したいときに「携わる」という表現を用います。例えば「御社に入社できましたら、生産技術に携わらせていただきたいです。」というように、「その仕事に関わりたい」という気持ちを伝えるタイミングで使われます。また、これまでのキャリアをアピールする際は、「私は前職で生産技術に携わっておりました。」というように経験のあるスキルを表現するときにも用いられます。このように「携わる」という言葉は、採用面接においても口にする頻度が高い言葉になります。

「携わる」と「関わる」の違い

「携わる」と「関わる」の違い

「携わる」と「関わる」の違いについて詳しく紹介します。この2つの言葉はニュアンスとしてはよく似ていますが、使い方に若干の違いがあります。ここでは「携わる」と「関わる」の使い方の違いについて解説した後、「携わる」と「携える」のニュアンスの違いについても紹介します。

「携わる」との違いは「仕事として関わるかどうか」にある

「携わる」も「関わる」も両者ともに関係するという意味を持つ言葉でありますが、これらの言葉の使い分けはどのようになされているのでしょうか。ポイントは「仕事として関わるかどうか」になります。「携わる」という言葉の場合、仕事としてある物事に関わっているというニュアンスを持ちます。一方「関わる」という表現は仕事とは関係ないプライベートの出来事においても使われます。 つまり「関わる」という言葉は比較的使われる範囲が広いのに対して、「携わる」という言葉はビジネスシーンに限定した使い方がされている言葉になります。

「携わる」と「携える」

「携わる」は「携える」と全く違う意味の言葉になることも注意が必要です。「携わる」という言葉は「仕事において関係する」というニュアンスがありましたが、「携える」という言葉には「手に提げて持って行く身につける」という意味があります。さらには「携える」には「ある人と連れ立って行く」や「同行する」という意味もあり、紛らわしくなっています。そのため、「携わる」と「携える」の使い分けには注意が必要です。

「携わる」を英語でいうと?

「携わる」を英語でいうと?

「携わる」の英語表現について紹介します。今回紹介する表現は「participate in」と「take part in」です。英語表現を理解しておくことで、海外に行った際に役に立つでしょう。

「participate in」

「perticipate in」で「携わる」の英語表現になります。「I participate in politics.」で「 私は政治に携わる。」という意味合いになり、「参加する」「関与する」というニュアンスを持つ英語表現になります。

「take part in」

「take part in」も「携わる」と意味の近い英語表現であるといえます。「Will you take part in?」で「あなたも参加しますか?」という意味の文になります。

「携わる」の使い方と例文集

「携わる」の使い方と例文集

最後に「携わる」の使い方とその例文について紹介します。正しい言葉の使い方を理解することで、ビジネスシーンにおいて自信を持ってコミュニケーションがとれるようになります。

「携わる」の使い方

「携わる」という言葉の意味は「仕事に関わっている」というニュアンスがその大部分を占めています。「携わる」という言葉を使用する場面の多くはビジネスシーンであり、この言葉を用いる場合は「何か大切な役回りを持っていて、その仕事において貢献している」というニュアンスを含みます。替えがきく雑用を仕事としているのではなく、自分にしかできない仕事をといった自負が「携わる」という言葉には含まれているといっても過言ではありません

「携わる」の例文

「携わる」という言葉を用いた例文を2つ紹介します

例文
  • 私は大学院で材料力学の研究に携わっていた。
  • 第一志望の会社に入社し、入社2年目ですぐにやりたかった仕事に携われて毎日が非常に充実している。

まとめ

「携わる」という言葉は「関連する」「従事する」という意味を持ち、「仕事で関係している」というニュアンスを強く持っています。また「携える」と表記すると「手に持っていく」や「同行する」という意味になり、使い方がまったく変わってしまう点に注意が必要です。言葉の正しい使い方を理解し、ビジネスシーンにおいて自信を持ってコミュニケーションをとっていきましょう。

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