「苦渋の決断」の意味と使い方とは?類語や英語も紹介

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    小説やドラマのみならず、ビジネスシーンなどでも使われる「苦渋の決断」という言葉。この言葉の正しい使い方について皆さんはどれほど知っているでしょうか。今回は「苦渋の決断」という言葉の使い方について解説します。是非参考にしてください。

    目次

    「苦渋の決断」の意味とは?

    「苦渋の決断」の意味とは?

    「苦渋の決断」の意味は、辛く大変な決断を出すになります。たとえば、仕事上で自分やほかの誰かが大きな不利益を被ることがわかっていたとしても、それでもその選択を選ばざるを得ないときなどに使います。そのときの身を切るような辛い心情を表した言葉になります。

    「苦渋の決断」の使い方と例文集

    「苦渋の決断」の使い方と例文集

    では「苦渋の決断」は、実際にどのような使い方をするのでしょうか。順番に解説していきましょう。

    「苦渋の決断」の使い方

    「苦渋の決断」は強調の意をこめて、本当に難しい判断のときに使います。大変なやっとの思いであるといった感情を伝える際に用いる言葉です。

    「苦渋の決断」を使用するときの注意点

    「苦渋の決断」は、とてつもなく苦しく辛い決断であるといった時に使います。
    人生において重要な決断を迫られている状況の際に用いる言葉です。ですが、軽い気持ちでかんたんに決められるような場面では、使わない言葉になります。「苦渋の決断」には何かを選ぶといった意味も含まれていますが、軽い選択の際に使用するのは不適切であるので使い方に注意しましょう。

    「苦渋の決断」の例文

    「苦渋の決断」は、以下のような文章で使います。

    ・このプロジェクトを成功させるには誰かに大きな負担を負ってもらわねばならなかった。しかし、当然自ら進んで手を挙げる者もいなかったので、苦渋の決断を迫られた。
    ・家族の生活を支えることと、自分の夢を叶えることを両立できなかったため、苦渋の決断をせざるを得なかった。
    ・危篤の知らせを聞いて今すぐにでも駆けつけたかったが、今自分がこの場を離れることが許されない状況でもあったため、苦渋の決断を強いられた。

    このように「苦渋の決断」は、決断の際のつらく苦しい心情を表したい時に使います。

    「苦渋の決断」の英語表現

    「苦渋の決断」の英語表現

    「苦渋の決断」には、さまざまな英語表現があります。ではどういったものがあるのか、順番に解説していきましょう。

    「苦渋の決断」を表す英語

    「苦渋の決断」を表す英語の表現は以下の通りです。

    ・agonizing decision
    ・difficult decision
    ・anguished decision
    ・decision to bite the bullet
    ・hard decision
    ・tough decision
    ・wrenching decision

    これらはすべて「苦渋の決断」を表す言葉です。意味もほぼすべて同じで、「辛く困難な決断」といった意味を持ちます。

    「苦渋の決断」の熟語

    「苦渋の決断」を文章中で使用する場合、このような使い方になります。

    ・make a painful decision
    ・make a tough choice
    ・make a tough decision
    ・make a wrenching decision
    ・make an anguished decision

    これらはすべて「苦渋の決断をする」といった意味になります。

    また、より強い表現である「断腸の思い」を英語で表した場合、このような表現があります。

    ・heartbroken thoughts
    ・heartrending grief
    ・ overwhelming sorrow

    「断腸の思い」を文章中で使用する場合、このような使い方になります。

    ・feel as if one’s heart would break

    この表現は「断腸の思いであった」といった意味になります。ぜひ活用してみてください。

    「苦渋の決断」の類義語・言い換え表現

    「苦渋の決断」の類義語・言い換え表現

    「苦渋の決断」には、さまざまな類義語や言い換え表現があります。どういったものがあるのか順番に紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

    「苦渋の決断」の類義語

    「苦渋の決断」の類義語は以下の通りです。

    ・苦悩の選択
    苦悩の日々といった表現をするときもあることから、悩みが続いていくとといったニュアンスが含まれている言葉になります。

    ・苦悶する
    身体的苦痛や精神的苦痛を表現する言葉です。もがきのたうち回るといった様子を表現するときに使います。

    ・やむを得ない決断
    本当は望んでいない、または好ましくないがほかに方法がないといった意味になります。わかっていながらも、それでもその決断をしなければ大きな支障を被ってしまうような場合に使います。

    「苦渋の決断」が対象の心情を表している言葉になるので、類義語もまた対象の身体的ないしは精神的な辛い状況、心情を表した言葉になります。これらの言葉はどのようなシーンでも使えます。

    「苦渋の決断」の言い換え

    「苦渋の決断」の言い換え表現は、以下のようなものがあります。

    ・熟慮断行(じゅくりょだんこう)
    考え抜いた末に1つの結論を出して、どんな弊害があっても実行するといった意味になります。

    ・せざるを得ない
    そうしないわけにはいかない、せねばならないといった表現もまた、同じような意味や使い方になります。

    「熟慮断行」は、「苦渋の決断」にあるような、辛く苦しいといったニュアンスはありません。どちらかといえば、どんな苦労や困難にもくじけないさまを表しています。

    「せざるを得ない」は、「苦渋の決断」のような、不本意で切羽詰まった状況といったニュアンスはあまり含まれていません。それよりかは、相当な覚悟と責任を感じさせるような表現となっています。

    「苦渋の決断」と似たことわざ

    「苦渋の決断」と似たことわざ

    「苦渋の決断」の意味に似たことわざがいくつかあります。この記事では2つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

    泣いて馬謖を斬る

    「泣いて馬謖を斬る」とは、規律を保つために個人的な思い入れは捨てて違反者をきちんと処罰することのたとえです。

    中国の三国時代、蜀(しょく)の諸葛孔明(しょかつこうめい)は、自分が常日頃可愛がっていた臣下の馬謖が命に従わず独断行動を行ったことにより、魏は大敗してしまいました。諸葛孔明は立場上、軍の統率を守るため厳しく規律を守らなければならない立場です。そのため、彼は私情を捨てて馬謖を切り捨てたのでした。

    このような逸話から、「泣いて馬謖を斬る」も「辛く苦しい決断をする」といった意味で使われることわざとなります。

    清水の舞台から飛び降り

    「清水の舞台から飛び降りる」とは、思い切って大きな決断をすることのたとえです。

    清水寺には、高い崖に張り出して作られた舞台があり、その崖から飛び降りると所願成就のときに怪我をせずに済み、もしくは死んで成仏できるとの言い伝えがあったことから、身を投げる者が後を立たなかったそうです。

    この言葉は、清水寺の舞台から飛び降りるほどの死をも恐れぬ必死の覚悟と決断になぞらえて、思い切って大きな決断をするさまを表した言葉になります。

    「苦渋の決断」のそのほかの表現

    「苦渋の決断」のそのほかの表現

    「苦渋の決断」にはそのほかにどんな表現があるでしょうか。「苦渋の決断」を敬語表現でする場合の使い方や対義語などについて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

    「苦渋の決断」の敬語表現

    「苦渋の決断」は自分自身の心情を表す言葉のため、特に決まった敬語表現はありません。もし敬語表現を用いるのであれば、言葉の後に「ご推察ください」や「お察しください」などの言葉をつけることで敬語になります。実際に使う場合はこのように使いましょう。

    ・苦渋の決断であったこと、心中お察しください。

    このように敬語表現で「苦渋の決断」を用いる場合は、目上の方に自分自身の辛い心情を理解してほしいといった文脈で使うことになります。ぜひ覚えておきましょう。

    「苦渋の決断」の対義語・反対語

    「苦渋の決断」の対義語、または反対語は以下の通りです。

    ・軽い決断
    ・他愛のない決断
    ・たやすい
    ・気楽
    ・造作ない

    「苦渋の決断」には、「辛い、苦しい」といった心情を表す言葉と、「大変困難な決断である」といった2つの意味があります。このことから「かんたんである」「気楽だ」のような言葉が対義語になります。

    「苦渋の決断」と「断腸の思い」の違い

    「苦渋の決断」と「断腸の思い」の違い

    「苦渋の決断」に似た意味の「断腸の思い」という言葉があります。この2つの言葉はそれぞれ意味や使い方にどのような違いがあるのでしょうか。順番に解説していきましょう。

    「苦渋の決断」と「断腸の思い」の意味の違い

    「苦渋の決断」も「断腸の思い」も、どちらの意味も「辛く苦しい中での決断」になります。しかし「断腸の思い」の場合、言葉の中に「腹を切るほどの」といった表現が含まれていることから、「断腸の思い」の方が「苦渋の決断」よりもより度合いが増した重みのある言葉になります。精神的にも肉体的にも、尋常ではない辛さや苦しみを伴った場合に使う表現となるでしょう。

    「苦渋の決断」と「断腸の思い」の使い方の違い

    「苦渋の決断」も「断腸の思い」もどちらも似たような使い方にはなります。しかし上記の意味の違いも含めると、「断腸の思い」の言葉の方が、精神的、肉体的な辛さや苦しさを伴いつつも、それ以上に覚悟と責任が滲み出ている表現となります。具体的にはこのような使い方になります。

    ・断腸の思いで決断する
    ・断腸の思いで別れる
    ・断腸の思いで諦める

    「断腸の思い」はこのような性質から、より過酷な状況、後には引けぬ状況、大きな人生の分岐点に関わる決断など、重要度の高い場面や状況に対し使うのが適切でしょう。

    まとめ

    このように「苦渋の決断」とは、辛い心情を表した言葉です。できればこの言葉を使わないで済むのならそれに越したことはありませんが、もしそれでも辛い状況に陥ってしまった時は、できる限り周囲の人間と協力して困難を乗り越えるようにしていきましょう。

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